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【商店街調査】なつかしい味と温かい雰囲気を堪能! 砂町銀座商店街

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当記事はSUUMOジャーナルの提供記事です

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【商店街調査】なつかしい味と温かい雰囲気を堪能! 砂町銀座商店街

江東区北砂にある「砂町銀座商店街」。その歴史は古く、戦前には約30店舗ほどの商店街を形成していたという。そんな「砂町銀座商店街」を利用する人々は、どこが気に入っていて、どこに不満をもっている? 同商店街のユーザー100人にアンケート調査を行い、ホンネを探った。
お惣菜が格安で食べられる! 個人商店が多い商店街

東京メトロ東西線の東陽町駅から都バスに揺られ約10分。北砂二丁目のバス停で降りると、横断歩道を渡って目の前にあるのが「砂町銀座商店街」だ。今回は東陽町駅から向かったが、JR総武線・錦糸町駅や亀戸駅、都営新宿線の西大島駅からもバスが出ている。

明治通りと丸八通りを東西に抜ける全長670mの商店街には180店舗ほどが軒を連ね、平日にもかかわらず元気な声が聞こえてくる。そんなにぎやかな「砂町銀座商店街」だが、ユーザーたちはどこが気に入って通っているのだろうか? TOP10は以下のとおり。

●好きなところ(複数回答)
1位:安いお店がある(57.0%)
2位:自分の好きなお店がいくつかある(41.0%)
3位:お店の種類・数が豊富(40.0%)
4位:美味しいお店がある(39.0%)
5位:活気がある、雰囲気がよい(38.0%)
6位:商店街の長さがちょうどいい(34.0%)
6位:個人経営のお店がある(34.0%)
8位:常連になっているお店がある(30.0%)
9位:混雑度がちょうどいい(26.0%)
10位:お店の人が気さくに話しかけてくれる(25.0%)

1位は、「安いお店がある」の項目。たしかに、一通りふらっと歩きながら見ていると、お手頃価格な商品が多いように感じた。特にお惣菜は100円前後のものが多く、お財布に優しい。

2位の「自分の好きなお店がある」については、具体的に回答してもらったので、いくつか紹介しよう。

【赤飯・和菓子 梅むら】
「塩うどんがおいしい」(54歳・男性)
「今どき珍しい、愛情のこもったおいしい手作り赤飯が買える」(41歳・女性)

【魚勝】
「新鮮な刺身が多く、値段も安く、種類も多い」(69歳・男性)
「いつも行列ができるぐらい人気のお店」(41歳・男性)

【松ばや】
「煮卵が最高においしかった」(51歳・男性)
「煮卵をよく買いに行きます。とてもおいしい」(42歳・女性)

【上海肉まん】
「おいしくておすすめ」(50歳・男性)
「色んな種類の肉まんがある」(53歳・女性)

また、なかには、「近隣に大型スーパーがあるが、そこよりも値段が安く、種類も豊富」(31歳・男性)とのことで、どの店にするかを特に決めず通りがかった店で惣菜を買うという声もあった。

【画像1】ユーザーがよく行くお店にもあった「魚勝」。店内は撮影禁止とのことで、外観のみ撮影させてもらった(写真撮影/明日陽樹)

【画像1】ユーザーがよく行くお店にもあった「魚勝」。店内は撮影禁止とのことで、外観のみ撮影させてもらった(写真撮影/明日陽樹)

【画像2】写真左:松ばやの外観。写真右:人気商品の煮卵、5個入りで税込220円。ちなみに、お店は60年続いていて、現在は3代目だそう(写真撮影/明日陽樹)

【画像2】写真左:松ばやの外観。写真右:人気商品の煮卵、5個入りで税込220円。ちなみに、お店は60年続いていて、現在は3代目だそう(写真撮影/明日陽樹)

もうひとつ気になったのが、商店街で働く人の中に、若い世代が多くいるということ。商店街自体は、高齢者の方がやや多いように感じられ、若者向けのファッションや雑貨などのお店はあまりないようだが、「魚勝」や「松ばや」をはじめ、あちらこちらに働く若者の姿が見受けられた。

“古き良き”を受け継ぎながらも、うまく次の世代につながっている商店街なのかもしれない。

チェーン店や若者向けショップは少なめ……ごちゃごちゃ感は魅力であり、課題?

続いて、「改善してほしいところ」はないものか聞いてみると、TOP10(11項目)は以下のような結果に。

●改善してほしいところ(複数回答)
1位:アーケードがない(31.0%)
2位:人が多く混雑している(28.0%)
3位:あてはまるものはない(22.0%)
4位:汚い・清潔でない(14.0%)
5位:お店の種類・数が少ない(13.0%)
6位:防犯面で安全・安心感がない(10.0%)
7位:高いお店がある(9.0%)
8位:活気がない、雰囲気がよくない(8.0%)
9位:開催されるイベントに興味がわかない(7.0%)
9位:常連になっているお店がない(7.0%)
9位:美味しいお店がない(7.0%)

1位は、約3割のユーザーが回答した「アーケードがない」だった。これまでの商店街調査でも、アーケードの有無を気にするユーザーは多い傾向があるように思う。しかし、実際に商店街を歩いてみると道幅がそこまで広くはないため、これにアーケードがついてしまったら圧迫感を感じるのでは? というのが、率直な感想だ。

【画像3】このように商店街の道幅はあまり広くはない(写真撮影/明日陽樹)

【画像3】このように商店街の道幅はあまり広くはない(写真撮影/明日陽樹)

ちなみに、商店街に不足しているお店を聞いてみたところ、以下のような回答が得られた。

「チェーン店のカフェ」(54歳・男性)
「ファミレスや若者向けのファッションショップ」(23歳・男性)
「ベンチなど少し休める空間」(28歳・男性)
「お茶ができるお店がほしい」(45歳・女性)
「ハンバーガーショップ」(32歳・女性)

個人商店が多く、チェーン店が少ないのがこの商店街の特徴。お店の人と対面でコミュニケーションがとれ、和気あいあいとした雰囲気があり、“おふくろの味”的なお惣菜を低価格で食べられるのは良いのだが、気軽に休憩したり、長居したりできるような場所は少ない印象を受けた。上記のような意見があがるのも、納得できる。

続けて、商店街の雰囲気について質問したところ、

「昔ながらのごちゃごちゃした商店街」(42歳・男性)
「若者から年配者まで楽しめ、活気がある」(65歳・男性)
「安いお店が多くて買い物しやすい」(54歳・女性)
「アットホームな雰囲気」(42歳・女性)
「地元の人でにぎわっている」(50歳・男性)

といった意見が散見された。

【画像4】少し脇道を覗いてみると、お店がチラホラ(写真撮影/明日陽樹)

【画像4】少し脇道を覗いてみると、お店がチラホラ(写真撮影/明日陽樹)

【画像5】おもにフルーツトマトを取り扱う『花十○十(はなとまと)』。(写真撮影/明日陽樹)

【画像5】おもにフルーツトマトを取り扱う『花十○十(はなとまと)』。(写真撮影/明日陽樹)

【画像6】砂町銀座商店街のマスコット「すなっち」(写真撮影/明日陽樹)

【画像6】砂町銀座商店街のマスコット「すなっち」(写真撮影/明日陽樹)

先ほど写真を載せた『花十○十(はなとまと)』のスタッフの方に話を聞いてみたところ、「個人商店が多く、顔を合わせたやり取りが多いので、家庭の事情を話したりもできる温かい商店街」とのこと。アクセス的にはあまり良好とは言えないが、時代に流されず、昔ながらの姿が残る砂町銀座商店街。人との触れ合いや温かさを感じさせてくれる場所だった。

●調査概要
[商店街に関する調査]より
・調査期間:2017年3月28日~2017年3月30日
・調査方法:インターネット調査(ネオマーケティング)
・対象:砂町銀座商店街を1週間に1回以上利用する20歳~69歳の男女
・有効回答数:100名 住まいに関するコラムをもっと読む SUUMOジャーナル

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この記事のライター

SUUMO

『SUUMOジャーナル』は、魅力的な街、進化する住宅、多様化する暮らし方、生活の創意工夫、ほしい暮らしを手に入れた人々の話、それらを実現するためのノウハウ・お金の最新事情など。住まいと暮らしの“いま”と“これから= 未来にある普通のもの”の情報をぎっしり詰め込んで、皆さんにひとつでも多くの、選択肢をお伝えしたいと思っています。

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