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なぜスティーブ・ジョブズはわが子にiPadを与えなかったのか?
スマホには、ユーザーが知らない恐るべき影響があるという。最新の脳科学研究が明らかにする真実を記したスウェーデンのベストセラー『スマホ脳』が、ついに日本上陸。新潮新書から11月18日(水)より発売中だ。
2018年にスウェーデンで刊行された書籍『スマホ脳』。著者の精神科医アンデシュ・ハンセン氏は、ノーベル賞選定で知られる名門カロリンスカ医科大学を卒業後、ストックホルム商科大学にて経営学修士(MBA)を取得したという異色の経歴の持ち主。前作『一流の頭脳』は世界的ベストセラーとなった。
続く同作は、脳科学的見地からスマホが脳に与える恐ろしい影響に警鐘を鳴らした1冊。最新の脳科学の膨大な実験結果をもとに、医学者である著者が次々と恐るべき事実を指摘している。
アンデシュ・ハンセン氏は同書で、現代人がしている行動を指摘。「わたしたち現代人は、10分に1回スマホを手に取っている。触る回数は1日平均2600回に及ぶ」という、驚きの事実が明らかに。
同書によれば、1日2時間を超えるスクリーンタイムはうつのリスクを高めるという。そして現代人のスクリーンタイムは1日平均4時間に達していて、10代の若者の2割はスマホに1日7時間を費やしているのだとか。
また、スマホと睡眠障害の関係も報告されているという。
さらに学習現場では、スマホを傍らに置くだけで学習効果、記憶力、集中力が低下するという実験結果も。
スマホやアプリの開発者の多くは、その危険性を熟知しているといい、彼らはわが子のデジタル・デバイスへのアクセスを認めていないか、極めて厳しく制限しているという。
フェイスブックの「いいね!」の開発者は、自らフェイスブックへのアクセス時間を制限する措置を取り、またビル・ゲイツは子どもが14歳になるまで、スマホは持たせなかったという。スティーブ・ジョブズは、記者にiPadをわが子に与えるかを問われて「そばに置くことすらしない」と答えたのだとか。
誰が依存しやすく、誰がそうでないのか。どうすれば依存せずにすむのか。自分は、わが子は大丈夫なのか。同書は科学的見地からゾッとするような現実を警告する一方、回避の方法も指南している。
『スマホ脳』は980円(税抜)。この記事をスマホ片手に読んでいる人も、スマホを持たないと決めている人も、スマホが脳に与える影響を知るところから始めてみては。
© Stefan Tell
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