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「六甲高山植物園」では、早春の花々を観賞する「冬季特別開園」を、2月28日(日)、3月7日(日)の2日間に実施する。あわせて、3月13日(土)~19日(金)の期間中<※18日(木)を除く>は、本格的なオープンを前にプレオープンとして営業する。
3週間にわたって開催する特別開園およびプレオープン期には、早春の花々を見ることができ、それぞれ開花時期が少しずつ異なる。
2月の六甲山はまだ厳しい冬の寒さに包まれているが、約50平方メートルと日本有数の植栽面積を誇る「バイカオウレン」をはじめとする早春の花々が凛と咲く様子からは、春の息吹を感じることができるという。
キンポウゲ科の植物「バイカオウレン」は、林下に生育する高さ4~15cmの多年草。同園では早春に最も早く開花する花で、梅に似た花と、冬でも枯れない常緑の葉が特徴。
花びらのように見える白い部分は萼(ガク)。“オウレン”とは、中国からわたってきた漢方薬の黄蓮のことで、地中を這う地下茎が黄色く、よく似ているため、梅花黄連(バイカオウレン)と名がついたのだとか。
キンポウゲ科の「セツブンソウ」の花期は、2月下旬~3月中旬。まばらな温帯夏緑林の林内や草地に生える小型の多年草で、5枚の白色の萼片から覗く黄色い花弁はよく目立ち、蜜を出して虫を呼び寄せる。本州の関東地方以西に分布する日本の特産種で、石灰地域によく見られるという。
同じくキンポウゲ科の「フクジュソウ」の花期は、2月下旬~4月上旬。山の木陰に生える多年草で、金色に咲く花は、その姿からおめでたい花としてなじみ深く「福寿草」と記される。
サトイモ科の「ザゼンソウ」の花期は、3月上旬~下旬。雪が溶けると間もなく、濃い茶色の仏炎苞(ぶつえんほう)がむっくりと顔を出し、その姿が達磨大師が座禅を組んでいるように見えるため、「ザゼンソウ」と和名が付けられた。別名「ダルマソウ」とも呼ばれるという。
早春の植物園で、春の息吹を一足早く感じられそうだ。「六甲高山植物園」冬季特別開園・プレオープン詳細や、2021年の営業概要は、公式HPで確認を。
※開催状況が記事の掲載時と異なる場合があります。おでかけの際はHPなどで最新情報のご確認をお願いします。
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