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子どものことばを育てるには、親子あそびや語りかけが大切。頭ではわかっていても、具体的にどうすればいいのか悩んでしまうママ&パパも多いのでは? SNSで話題の言語聴覚士・なな先生こと寺田奈々さんの『ことばをひきだす親子あそび』(小学館)より、年齢ごとのことばを育てるおすすめのあそびを紹介します。
生まれたばかりの赤ちゃんは、ことばの意味をすべて理解できるわけではありませんが、ことばに付帯するいろいろな周辺情報を受け取っています。意味を理解する前には、母国語の特徴的な抑揚やリズムの流れを耳で聞き取り、ことばのまとまりごとに切り出す過程を練習しています。「お・は・よ・う」のような、1音ずつ区切ったことばがけはまとまりが無く、かえってわかりづらくなってしまいます。ゆったりと自然な抑揚で話しかけましょう。
まだ手指を動かす力が発達途上にあるので、つかみやすいやわらかい人形や、ゆっくり転がるオーボールなどの、転がしたりひっぱったり、触ったりすることを楽しむおもちゃを準備しましょう。絵本は、『もいもい』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)でキャラクタ-への指さしを引き出したり、『かおかお どんなかお』(こぐま社)や、『いないいないばあ』(童心社)で顔への興味を育んだりして、ことばの基礎を築いていくとよいでしょう。
大きく身体を動かす「バンザイ」は、お子さんがまねしやすい動作です。お子さんの服を脱がせるときに「バンザーイ!」と声がけしたり、嬉しいときに大人が両手をあげて「バンザーイ!」と言ってみましょう。
◎身ぶりを使ったやりとりもコミュニケーション能力のひとつ。◎まねっこができるようになったら、実際のやりとりにもどんどん使って。
空き箱など手近にあるものを、生き物に見立て、歩いたり走ったり飛んだりしているように動かします。急に止まってみたり、あえてゆっくり動かしてみたり、お子さんにとって予想外の動きになっていると喜びます。
◎生きているかのように細かく動かすのがポイント。◎ものをかたむけ、お辞儀をさせて「コンニチハ」などと喋ってもよい。
(寺田奈々『ことばをひきだす親子あそび』(小学館)より一部抜粋/マイナビ子育て編集部)
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親子で遊びながら赤ちゃんや子どものことばを育てる方法、実はたくさんあるんです。
本書の著者は言語聴覚士の「なな先生」こと寺田奈々さん。年間100症例以上のことばの相談・支援に携わりながら、SNSや育児雑誌で子どものことばについて発信しています。本書は「なな先生」が、ことばの専門家としておすすめしたい100の親子あそびを紹介。0歳・1歳・1歳半・2歳・3歳にわけて、それぞれのステージのことばの特徴やおすすめの遊びが掲載されています。ひとつひとつのあそびの進め方や隠された意図、促し方を、イラストを交えてわかりやすく説明。さらに次にやりたいあそび、難しかったら戻ってやりたいあそびも記載されているので、お子さんのペースにあわせて進められます。
おもちゃや絵本、体を使ったあそびだけでなく、日常生活の中でできる「ながらあそび」も多数収録。仕事で忙しくお子さんと過ごす時間が限られたママ&パパにもおすすめです。
ことばの発達が心配な場合はもちろん、「遊びながら発達を促したい」「赤ちゃんとどうやって遊んでいいのかわからない」というときにも参考にしたい一冊。
言語聴覚士。慶應義塾大学文学部卒。養成課程で言語聴覚士免許を取得。総合病院、プライベートのクリニック、専門学校、区立障害者福祉センターなどに勤務。年間100症例以上のことばの相談・支援に携わる。臨床のかたわら、「おうち療育」を合言葉に「コトリドリル」シリーズを製作・販売。専門は、子どものことばの発達全般、吃音、発音指導、学習面のサポート、失語症、大人の発音矯正。Instagram:stkotoriTwitter:@stkotori
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