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「韓紅(からくれない)」はただの赤色と全然違う? 庶民には「禁色」だった高貴な色

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目次

韓紅(からくれない)とは、あざやかで濃い紅色(くれないいろ)のこと。日本の伝統色である【韓紅】にどのような由来があって、どのように愛されてきたのか、子どもにそのまま教えてあげられるよう、やさしい言葉で解説します。海外の方に英語で説明できるよう、英語での解説も紹介しています。

【韓紅】とは?

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韓紅とは、あざやかな濃い紅色(くれないいろ)のことです。

色の名前 韓紅 読み方 からくれないkarakurenai-iro 英語 Crimson WEBカラーコード #e6002d CMYK C=0/M=100/Y=80/K=0 RGB R=230/G=0/B=45

※色は環境等により見え方が異なります。各種カラーコードは絶対のものではなく、あくまで参考値です。

【韓紅】の意味と由来は?

【韓紅(からくれない)】の赤い色は、紅花(べにばな)で染めることによって生まれます。紅花には赤と黄色の色素が存在していますが、赤い色素だけを抽出し、それを用いて染めたものが【韓紅】。何度も赤い染め液に浸すことによって、あざやかで濃い【紅色(くれないいろ)】になるのです。

日本に紅花が伝わったのは5世紀頃のこと。中国の「呉(ご)」から伝わったため、当初は「呉藍(くれのあい)」と呼ばれていましたが、だんだんと言葉が変わり「紅(くれない)」と言われるようになりました。当時は、外国から伝わるものはどれも高価であこがれの的。とくに紅花は、黄金に匹敵するほど高価で貴重なものでした。そのため平安時代には、高級な船来品ということを強調するため「韓紅」「唐紅」と言うようになったそうです。

希少で高価な紅花を使って染めたあざやかな【韓紅】は、あこがれの色として多くの貴族たちの心をとらえました。自分の身分をわきまえずに身につける人が増えたため、平安時代には一定の地位以外の人には使用を禁じる「禁色(きんじき)」にもなりました。その後、江戸時代になってからも、何度も禁止令が出ています。

あざやかで目を惹く【韓紅】の美しさは、ときを超えてもなお、人々の心をつかんで離さなかったようですね。

【韓紅】の関連色

■【紅色(くれないいろ・べにいろ)】

【韓紅】に合う色は?

韓紅からくれない 薄桜うすざくら

韓紅からくれない 黄金色おうごんいろ

くっきりとあざやかな【韓紅】は、一色だけで用いると濃い色味が強調されて圧迫感を感じてしまう場合も。そこで、赤がうっすらと入った【薄桜】のほか、【胡粉色(ごふんいろ)】など白い色と合わせることで強さが和らぎます。紅と白は、おめでたい席にもぴったりな組み合わせ。桃色系の【撫子色(なでしこいろ】と組み合わせると、華やかなでかわいい印象になります。平安時代には黄金と同じくらい高価と言われた【韓紅】は、との組み合わせもぴったり。お互いを引き立て合ってくれます。

A traditional Japanese color “韓紅 karakurenai” is…

A traditional Japanese color “韓紅 kara-kurenai” is the red color which is produced by dyeing with safflower. Safflower has both red and yellow pigments, but only the red pigment is extracted and dyed using this pigment. By repeatedly soaking the plants in the red dye solution, a vivid, deep red color is produced.

Safflower was introduced to Japan around the 5th century. Since it was introduced from “呉” in China, it was initially called “呉藍 kure-no-ai,” but the word gradually changed and it came to be called “紅 Kurenai. At that time, all the items transmitted from foreign countries were expensive and coveted for Japanese people. In particular, safflower was so expensive and precious that it was comparable to gold. Therefore, during the Heian period (794-1185), people began to say “韓紅 kara-kurenai -means Korean red-” or “唐紅 kara-kurenai -means Chinese red-” to emphasize the fact that they were high-class ship-born products.

Dyed using rare and expensive safflower, “韓紅 kara-kurenai” captured the hearts of many aristocrats as a coveted color. Since more and more people wore it without regard to their status, it became a “forbidden color” during the Heian period (794-1185), and its use was forbidden to those outside of a certain status. Later, even in the Edo period (1603-1867), the color was banned many times. The vivid and eye-catching beauty of “韓紅 kara-kurenai” seems to have captured people’s hearts and minds over time.

まとめ

日本で古くから愛されてきた【韓紅】。今は絵の具で近い色を再現できますが、この色が伝わった平安時代、【韓紅】を染めるための紅花は大変高価なものでした。お子さんと一緒に絵の具で色を作り、「えらい人しか使えなかった色」について、お話してみてもいいですね。

(マイナビ子育て編集部)

参考文献・『色名がわかる辞典』(講談社)・『366日 日本の美しい色』(三才ブックス)・『くらしを彩る 日本の伝統色事典』(マイナビ)



この記事のライター

マイナビウーマン子育て

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