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まるで枝に雪が降り積もったように、たくさんの白く小さい花を枝に咲かせる雪柳(ユキヤナギ)。名前もロマンティックなこの花には、その花姿にちなんだ花言葉がつけられています。ここでは、ユキヤナギの概要や特徴、花言葉、名前の由来などを詳しく解説します。
雪柳(ユキヤナギ)の花言葉は、「愛嬌」「愛らしさ」「気まま」「静かな思い」。
雪柳は、開花期になると白く小さな花を枝いっぱいに咲かせます。その花の大きさは、わずか直径7mm~8mmほど。小さくかわいらしい花姿から、「愛嬌」「愛らしさ」の花言葉がつけられたといわれています。
「気まま」は、花をびっしりとつけた細い枝が風に揺られてゆらゆらと揺れるようすから。風の吹くまま、ゆっくり気ままに揺られているように見えたのでしょう。
「静かな思い」も、静かに花が揺れるさまが由来と考えられます。
雪柳というと、その花名からもわかるとおり白い花がメジャー。ですが、園芸品種として、ピンク色の花をつける「フジノピンク」や、黄色みをおびた葉が特徴の「オウゴンユキヤナギ」などもあります。
色が異なる品種が複数あるものの、色別、品種別の花言葉は特に設けられていないよう。すべての品種が一般の雪柳と同じ花言葉になります。
「雪柳 花言葉」と検索すると、「怖い」というキーワードも出てきます。ですが、雪柳に「呪い」や「死」を意味するような怖い花言葉はつけられていません。
雪柳という花名が、日本の怪談によく登場する「柳の木」をイメージさせるため、怖い印象をもつ人がいるのかもしれませんね。
雪柳は高さ1~2mの落葉低木で、開花期の春になると、枝一面に小さな花を咲かせます。小花がかわいらしく花もちがよいので切り花として人気。また、丈夫で育てやすいことからガーデニングファンにも高い支持を得ています。
特に手をかけずとも成長するため庭木や公園樹として使われることも多く、比較的よく目にする植物です。散歩中などに見かけたことがある人も多いでしょう。
一方で、自生する雪柳は少しずつ姿が減ってきているといわれ、石川県では雪柳の自生種が絶滅危惧種(Ⅱ種)に認定されています。
・分類…バラ科シモツケ属・原産地…中国・別名…コゴメバナ、コゴメヤナギ・開花期…3~5月・出回り期…2~4月
雪柳の花名は、柳のように細く長い枝一面に咲いた白い花が、雪をまとったような姿に見えることからつけられた和名です。
花が散ったときの地面が米をまいたように見えることにちなんだ、「コゴメバナ(小米花)」の別名もあります。
誕生花とは、生年月日にちなんだ花のこと。ギリシア・ローマの神話に由来するとされています。雪柳が誕生花となる生年月日は以下のとおりです。
雪柳の学名は「Spiraea thunbergii (スピラエ・ツンベルク)」。
「Spiraea」はギリシア語でらせんや輪を意味する「speira」が語源。雪柳の葉がらせん状につくことからこの言葉が取り入れられました。
「thunbergii」はスウェーデンの植物学者、カール・ペーテル・ツンベルクが由来です。江戸時代後期、日本に滞在していたドイツ人の植物学者、フィリップ・フランツ・フォン・シーボルトは雪柳に大変興味を示し、尊敬するツンベルクへの敬意をこめて名づけました。
丈夫でやせた土地でも育つ雪柳は品種改良もしやすく、これまで数多くの品種が生まれてきました。中でもよく出回っている品種を紹介します。
一般的な雪柳の花は白色ですが、フジノピンクはピンク色の花を咲かせる種です。蕾のときは濃いピンク色で、開花した花は淡いピンク色。一見桜にも見間違いそうな花姿です。その後、少しずつ内側が白色に変わっていきます。
別名「モモイロユキヤナギ」とも呼ばれます。
オウゴンユキヤナギは日本関東や九州に分布する園芸品種。葉が黄金のように黄色いことからこの名がつけられました。
花は一般的な雪柳同様の白色です。
蒲田早生は切り花用として出回っている雪柳の園芸品種です。
一般的な雪柳よりも草丈が低く、また花もより小ぶりなのが特徴です。
花も花言葉もかわいらしい雪柳。花をつけた枝がゆらゆら揺れるのを見ると穏やかな気持ちになれそうですよね。庭木として育ててガーデニングを楽しんでもよし、切り花を部屋に飾ってインテリアにしてもよし。美しく花をつける雪柳をぜひ楽しんでください。
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