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小さくて丸い花がかわいらしいかすみ草。ナデシコ科に属する花で、開花時期は5月~7月。その種類は「一年草」と「宿根草(しゅっこんそう)」のふたつに分けられます。品種は100種類以上にものぼり、さまざまな色を楽しめることや、花が小さく乾燥させやすいことからドライフラワーとしても大人気です。
和名は漢字で「霞草」と書き、白い小花をたくさん咲かせる姿が霧のように見えることからその名が付けられました。英名では「Baby’s breath(赤ちゃんの吐息)」とも呼ばれます。かすみ草の学名「Gypsophila」は、かすみ草が石灰質の土を好むことから、ギリシャ語の「Gypsos(石膏)」と「Philos(愛する)」を組み合わせて名付けられました。
かすみ草は大きく「一年草」と「宿根草」の2種類に分けられます。わたしたちが普段目にする機会が多いのは「宿根草」のかすみ草。その中でも切り花として多く流通しているかすみ草は「パニクラータ種」と呼ばれています。一重咲きと八重咲きの品種があり、白い花色と1m以上にもなる高い草丈が特徴です。
一方、「一年草」かすみ草の中で有名な品種の「エレガンス種」は、家庭でかすみ草を栽培する場合に主流の品種です。白やピンクの花色で、草丈は20~50cmほどになります。
かすみ草は日当たりがよく、水はけがよい土に植えましょう。かすみ草の開花には日光が不可欠。1日12時間以上、日光を浴びることができる場所が栽培環境として適しています。また、かすみ草は湿気を嫌うため、鉢植えの場合は風通しのよい場所でやや乾燥気味に育てることがポイント。寒さには強いため、防寒対策は不要です。
かすみ草の種まき時期は春と秋です。春の場合は2月~3月頃、秋の場合は9月~10月頃に種をまき、それぞれを「春まき」「秋まき」と呼びます。かすみ草の種まきに適した温度は気温20℃前後のため、住んでいる地域の気温が安定してきた時期にまくことが大切です。初心者の方がかすみ草を育てる場合は、種からではなく苗を植えるのが手軽でおすすめですよ。
かすみ草は痩せた土の方がよく育つといわれているため、肥料はあまり必要ありません。また、冬の寒さにも強いため特別な越冬の準備も不要。もし肥料を与えて育てたいときには、地植えの場合は遅効性化成肥料、鉢植えの場合は液体肥料を開花前の3月~5月や休眠期前の10月~11月に加えると花が元気よく育ちます。
かすみ草は湿気に弱いため、頻繁に水を与えてしまうと根腐れしてしまいます。基本的には乾かし気味に育てることを意識しましょう。地植えの場合、水やりは必要ありません。鉢植えの場合は、土の表面が完全に乾いたタイミングで水やりをします。夏も冬も月に数回の水やりで十分です。
かすみ草は立枯病や菌核病にかかりやすく、アブラムシやハダニといった害虫にも注意が必要です。立枯病や菌核病は、過湿の環境になるとかかりやすい病気のため、かすみ草は乾燥した風通しのよい場所で栽培しましょう。アブラムシやハダニが発生したら、薬剤を散布して駆除します。ハダニは水に弱いため、葉の裏に霧吹きで水をかけることで発生を抑えることができます。
かすみ草の花言葉は「感謝」「幸福」「無邪気」「親切」といったものが代表的。清純な花言葉をもつことから、かすみ草はお別れの席に使われることもあります。かすみ草の花言葉は怖い意味を含んでいると思われている方も多いようですが、実際にはそのような意味はありません。お葬式で故人を弔う際、枕花などによくかすみ草が用いられるため、怖いイメージが付いたといわれています。かすみ草は本数によって花言葉の意味が変化することもないため、安心して贈ることができますよ。
ここからは、色で変わるかすみ草の花言葉をご紹介します。自宅のインテリアや贈り物選びの際、色別のかすみ草のもつ花言葉にも注目してみませんか。
白いかすみ草は、「感謝」「幸福」「無邪気」「親切」というかすみ草の花言葉の他に、潔白な花姿に由来して「清らかな心」という花言葉をもっています。誕生日や結婚式など、お祝いの場にぴったりの花といえますね。
ピンクのかすみ草がもつ花言葉は「切なる願い」「感激」。高ぶる感情や感謝を伝えるシーンにおすすめです。
青いかすみ草は、「清い心」「無邪気」といった花言葉をもっています。青の誠実な色味や控えめで可憐な花姿に由来するそうです。
紫のかすみ草がもつ花言葉は「清らかな心」。古くから高貴な色として親しまれてきた紫は神秘的で清らかな印象を与えてくれます。
赤いかすみ草の花言葉は「感激」。赤色のもつ情熱的で喜びあふれるイメージに由来する花言葉といわれています。
インテリアとしても大人気のかすみ草は、切り花やドライフラワー、ブーケやアレンジメントなど、さまざまな姿でわたしたちを楽しませてくれます。かすみ草単体のブーケやアレンジメントはもちろん、控えめに咲くかすみ草は他の花との組み合わせも自由自在。清純で明るい花言葉をもつ花なので、プレゼントにもおすすめの花です。
ここからは、minneで見つけた素敵なかすみ草の作品をピックアップしてご紹介します。
ボリュームたっぷりに束ねられた白いかすみ草と、ふわふわ感をプラスしてくれるエリアンサスを組み合わせたブーケです。清純なイメージを添えてくれるのでインテリアはもちろんウェディングブーケにもおすすめですよ。
淡いピンクやブルーのかすみ草でお部屋がスイートな雰囲気に。フレッシュフラワーなので花瓶に入れてみたり、お家でドライフラワーをつくってみたりとさまざまなアレンジをに楽しめます。
ほわほわとしたボリューム感が愛らしいかすみ草のリース。ダブルガーゼのリボンや透け感のあるリボンが清楚で軽やかな印象を演出してくれます。リビングや寝室などで心を落ちつかせてくれそうなデザインです。
顔まわりをぱっと華やかに彩ってくれるかすみ草のフープイヤリング。ゴールドで美しく表現された枝とほんのり色付くシードビーズが控えめながら存在感たっぷりです。
名入れ可能でプレゼントにもぴったり。生成りや、くすみピンクの柔らかな生地に、白く可憐なかすみ草の刺繍が映える巾着ポーチです。
かすみ草の押し花を活かしたクリアで涼しげなデザイン。かすみ草のもつ可憐な印象はそのままに、手書きのニュアンスカラーの着色とラメが個性をプラス。ポップアップソケット付きで使い勝手も◎。
「幸福」「感謝」といった贈り物やメッセージにぴったりな花言葉をもつかすみ草をスタンプのモチーフに。ショップ名や名前、メッセージをオーダーして自分だけのオリジナルスタンプをつくってみませんか。
最後に、かすみ草に関するよくある質問にお答えします。かすみ草を贈るときや栽培するときにぜひ参考にしてみてくださいね。
清純な花言葉をもつかすみ草。minneには、ブーケやアレンジメントの他、かすみ草をモチーフにした素敵なアイテムがたくさん揃っています。想いを込めたかすみ草の贈り物選びをぜひ楽しんでくださいね。
この記事のライター
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