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いくら褒めても脳に届かない“距離”とは? 対人スキルで絶対「相手より先」にしてはいけないこと

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目次

通常学級に通う小中学生の中で、発達障害の可能性がある子は8.8%いるとされています(2022年、文部科学省調査)。そんな特性がある子どもたちへの対応をまとめた「発達障害・グレーゾーンの子がグーンと伸びた 声かけ・接し方大全 イライラ・不安・パニックを減らす100のスキル」(講談社)は、親としての“気づき”が満載です。

発達障害がある子、その可能性がある子、そうでない子……いろいろな子どもたちがいますが、「我が子のいいところを伸ばしたい」と思う気持ちは全ての親に共通しています。そんな方に知っていただきたいことを、元小学校教諭で現発達支援コンサルタントの小嶋悠紀氏の解説でお届けします。

第一回の今回は、子どもと話すときの原則についてです。

大人は必ず「CCQ」を保つ

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画:かなしろにゃんこ。「発達障害・グレーゾーンの子がグーンと伸びた 声かけ・接し方大全 イライラ・不安・パニックを減らす100のスキル」より

忙しい大人は、つい、マンガのように離れたところから指示を出したり、何となくほめ言葉をかけたり、といった接し方をしがちです。でも、それではいけません。

発達障害がある子とコミュニケーションをとるときの基本は、

Calm(カーム) =穏やかにClose(クロース)=近づいてQuiet(クワイエット)=静かに

です。頭文字をとって「CCQ」と呼んでいます。CCQは「ペアレント・トレーニング」というアメリカ発の支援プログラムの基本スキルですが、大前提としてこれが守られていないと、何を言っても通じないと思ってください。マンガのように、たまたま指示が伝わることは、あるかもしれません。でも、そのあとの「ほめ言葉」は、おそらく子どもの脳には届いていないでしょう。

伝えたいことを確実に子どもに届けたいのであれば、必ず近くに行って、目を合わせて、穏やかに伝えなければいけないのです。

ちなみにCCQは、大人に対する戒めでもあります。大人が先に興奮しては、しつけや教育などできません。「子どもより先に興奮しない」というのも、大人が身につけておきたい大切なスキルです。CCQを心がければ、そのような姿勢が自然と身につきます。

「一時一事」で伝えよう

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画:かなしろにゃんこ。「発達障害・グレーゾーンの子がグーンと伸びた 声かけ・接し方大全 イライラ・不安・パニックを減らす100のスキル」より

「散らかし放題」「宿題をしない」「明日の学校の準備もできてない」──そんな子どもを見るとついイラッとして、矢継ぎ早に指示をしてしまうことがありますよね。

しかし、発達障害の子に次々に指示を出しても通じません。それどころか、マンガのようにフリーズしてしまいます。なぜそんなことが起きるのでしょう?

子どもの脳のなかで何が起きているか、ちょっと考えてみましょう。

まずは大人に「片づけをしなさい!」と言われて、「はい」と返事をします。

このとき子どもは「今やっていることを中断する」ということに集中します。今やっていることに「区切り」をつけないと納得できないので、目の前のことだけを見て、なんとかやめようとするわけです。

そのタイミングで、大人から次の言葉が入力されます。

「それに宿題もしてないよ」

すると子どもの脳は、〈そうだ! やってなかったな!〉と宿題のほうに切り替わってしまいます。

しかしここで、さらに立て続けに、「明日の準備はしたの?」と聞かれると、もう切り 替えが追いつきません。ワーキングメモリが弱い※ため、「どの言葉に注目していいかわからない」状態になって、フリーズしてしまうのです

これは、大人が「やってほしいこと」を続けて伝えたのがよくなかったのです。

指示を出すときは、「ひとつの時に、ひとつの事だけを伝える」ようにしてください。これは、かつて日本一の教師と言われた向山洋一先生(日本教育技術学会名誉顧問)が「一時一事の原則」と名づけたものです。やってほしいことはいろいろあると思いますが、ひとつのことを伝えたらいったん我慢。終わってから次に移りましょう。

—————————※ワーキングメモリ:作業記憶。当面の作業に必要な情報を一時保存しておく脳の記憶機能。

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▲「一時一事」のイメージ画:かなしろにゃんこ。「発達障害・グレーゾーンの子がグーンと伸びた 声かけ・接し方大全 イライラ・不安・パニックを減らす100のスキル」より

書籍『発達障害・グレーゾーンの子がグーンと伸びた 声かけ・接し方大全 イライラ・不安・パニックを減らす100のスキル』について

\教えたいことが確実に届く! 子どもが変わる! 成長する!/

これまで2000人を超える人の支援に関わってきた特別支援教育のエキスパート・小嶋 悠紀氏が送る「支援スキルの大全集」。イライラ、パニック、暴言・暴力など、解決の難しい問題にも効果があります。

✅ こだわり行動を終わらせて、切り替えてもらうコツ✅ パニック寸前になっている子の見分け方✅ 怒りの爆発を防ぐために、最初にかけたほうがいい一言✅ 順番を守れない子に、順番の守り方を教える方法✅ 不安を募らせがちな子との向き合い方✅ 反抗的な言動を口論に発展させない「返し方」

など、多くの発達障害・グレーゾーンの人と関わるなかで磨き上げられた、子どもたちへの「声のかけ方」「接し方」、そしてアセスメントの100の方法が紹介されています。

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<2児の母・マイナビ子育て編集者が読んでみた!>事例がとても具体的にわかりやすく漫画やイラストで描かれており、「あーこれはやりがち」「こうすればよかったのか!」と反省しつつ、気づけば夢中で読んでいました。夫に共有したいページに付箋を立ててたら、本が付箋だらけに……!! イライラや不安を抱きつつ、手探りで子育てしている保護者にとって救いとなるヒントに溢れた一冊です。

著者|小嶋悠紀氏について

1982年生まれ、株式会社RIDGE SPECIAL EDUCATION WORKS代表取締役、発達支援コンサルタント、元小学校教諭。信州大学教育学部在学中に発達障害がある人を支援する団体を立ち上げ、代表を務める。卒業後は長野県内で教員を務めながら、特別支援教育の技術などをテーマに全国で講演を実施。県の保育士等キャリアアップ研修や、幼稚園・小学校・中学校・高等学校・特別支援学校の養護教諭むけの研修なども担当する。2023年より現職。直接の指導や支援会議への参加を通じてこれまで2000人をこえる子どもの支援に関わり、センサリーツール「ふみおくん」の開発にも携わった。おもな著作に『発達障がいの子供を教えてほめるトレーニングBOOK』『小嶋悠紀の特別支援教育 究極の指導システム1』(教育技術研究所)などがある。■Instagram:@oshietekojit



この記事のライター

マイナビウーマン子育て

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