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こんにちは、普段はゆっるゆるなダイエット連載を継続している藤井環です。実は私は30年間ずーっと不眠で悩み続け、15年間以上も専門医の治療を受けてきました。不眠のプロと呼んでもいい私の不眠とのつきあい方、少し参考になるかもしれません。
「必要以上に悩まず、前向きに不眠とつきあっていくこと」。これもいい形でストレスを緩和する、そして自分に優しい不眠との向き合い方になるのではないでしょうか。
どうも、プロフェッショナル不眠人間の藤井です。
「これ以上の睡眠薬は処方できないから入院する?」と言われたレベルまで行きましたが、入院が嫌過ぎて現在に至ります。今は飲んでませんけどね。
約30年不眠に悩まされ、あれこれ対処をしてきました。そんな中から「アラ、いいですね」となったのはこの4つです。
1・眠れないとき、できることが思い浮かんだらすぐ始める。無理に寝ない。
2・自分だけで解決しようとせず、つらいなら専門医の手を借りる。
3・眠れない理由を考えない。
4・1週間に1回、いつ寝てもいい日を作る。
他にも「本気で寝たけりゃ寝酒はやめろ」とかもあったんですが、それは個人の判断にお任せします。4つ全部試すこともないです。試せそうな1つだけでも結構楽になるんじゃないかなーということで、4つに絞りました。
モノは試し感覚で実行してみてください。
ちなみに現在は普通に寝てます。この記事を書き終えたら寝ようと思ってます。
睡眠時間はおおよそ7時間から8時間が適当と言われています。人体のリカバリーの時間だと思うと短時間ですが、普通に考えれば1日の3分の1にはなりますよね。かなりの長時間です。
そこで不眠のみなさんは、本来眠るはずの時間に眠れないなら何ができるかを無理にでも発見すべきです。そしてすかさず実行です。
メイクを極める個人練習に当てるもよし、時間がなくて読めなかった長編にチャレンジするもよし(私はコレでした。深夜の『源氏物語』はナイスです)、編み物に勤しんでみるもよし、若き日に楽しみまくったクラブカルチャーに返り咲くもよし…とあれこれ探してみてください。個人活動で行けるものが気軽でいいと思います。
結構な長時間なんです。
それに今は24時間生活の時代なので、やってみたいことや実行したいことが深夜に行われているってこともあり得るんです。夜間に楽しめるスポーツジムもあるし。健全でも不健全でもいいですから、眠れないではなく、眠らないで済むというメリットを生かしましょう。寝ることに対する義務感、心理的プレッシャーが減ります。
医療費がもったいない、とお考えの方は多くいます。また医療への不信感があるという方も増えています。しかし不眠やメンタルのトラブルだと、これは素人判断が一番危険です。不眠の悩みが深刻なら医療機関に相談するほうがおすすめ。勝手な民間療法や精神論はこじらせさせます。
なんで断言するかと言うと、私がその失敗例だからです。
10代から不眠なんですが、当時の保護者(親です)が民間療法だの精神論の人だったんですよ。結果も出ないのに不眠をそれで押し切っていたら30代で死にかけ状態になり、長くメンタルの専門医のお世話になる羽目になりました。
ハーブや漢方医学もあまりおすすめできません。否定するわけではありませんし、私も回復期や予防の時期はお世話になっています。でも専門家の処方での服用です。これらは素人では民間療法や精神論と同じことになる危険が大きいことも知っておくべき。ちゃんと知識と稀有意見のあるプロに全部任せるほうが安全です。
セルフケアは美しいけれど、ハーブと漢方で結果を出せるのは専門知識と経験のあるプロだけです。あと自分は専門家ではないと謙虚に考えるべき。
不眠の苦しみの面倒さを押し付ける役割に専門医を利用するというのもアリ。正しい知識と治療経験もある医療のプロは面倒な悩みになれていますし、対応も上手です。しかも仕事の目的は健康に近づけることなんですから。
つらくて面倒なものは、その道のプロに任せたほうが結果は早いし楽です。
眠れない理由はそれぞれ違います。また探すとキリがない。理由を調べるにしても時間がかかりますし、複数の理由に対処していくと矛盾が生じることも起こります。だから潔く放棄したほうが安全です。
身体の健康面に問題があっての不眠なら、専門医の治療を受けるべきです。でも回復しかけた時期になると、どうして眠れないのかを考えます。するとたくさんの理由を発見してさらにつらくなるかもしれません。
不眠から、自分で不幸になるのは良いことではないんです。不幸のほうが上等という思い込みがあるなら、やめるべき。安易な不幸は愚かです。自分が不幸になるものばかり見ていても、不眠は悪化します。
眠れない理由はどうでもいい、と決めるほうが自分を不幸にしません。眠れない理由は複数で複雑なんです。それなら理由探しで時間を使うより、強引に自分だけの幸せな時間を作るほうがおすすめ。不幸になるための時間を作らないことも自分を幸せにしますし、不眠を深刻にさせません。
不眠が長くなると確実に体力と判断力が削られます。ここでおすすめなのは昼寝です。理想と言いましょうか、無理にでも作って試していただきたいのは丸1日いつ寝てもいい日を作って、だらだら惰眠をむさぼる「ダメデー」をスケジュール憎むことです。
うたた寝OK、昼寝は何時でも決行、生活リズムが崩れようが寝る、生きることは寝てることというくらい昼寝をするためだけの日を作って実行することをおすすめします。仮眠を必死に行うわけです。
不眠の改善になるわけではありませんが、とりあえず体力は少し回復します。またこの習慣を続けていくと、眠り方のコツを身体が思い出すようです。誰かに「夜寝られなくなるよ」と言われても知ったことじゃありません。目的は今手に入る睡眠を楽しむことですから。
不眠は他人にはわかりにくいつらい悩みです。誰かが代わりに眠ったら解決するわけないですから、「んなこと知るか!」と部屋に引きこもってもいいと思います。多忙で眠る暇がないからつらい、という方もその日だけは自分のために昼寝です。
あなたの身体はあなたのもの。その身体のために1日を割くことも、あなた自身のため。周りの文句は「起きたときにやりまーす」と適当に答えておけばいい。自分本位になる権利があなたにはありますよ。もう充分、頑張ってるんですから。
この記事のライター
OTONA SALONE|オトナサローネ
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