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日本には春夏秋冬ごとに綺麗な花を見ることができます。その花々には和名がついていることをご存じでしょうか?和名の中には当て字やイメージしてつけられた名前など由来は様々です。
今回は、春夏秋冬別に花の美しい和名を16選ご紹介していきます。かわいらしいものからかっこいい和名もあるので、お子さんの名前を考えている方にもおすすめですよ。
素馨属はジャスミンの和名で、ジャスミンは1種類を指すのではなく世界中に約300種以上あるモクセイ科ソケイ属の総称です。
身近なところでいうと、ジャスミン茶などにも使われる茉莉花という種はよく知られています。
茉莉は日本でも女の子の名前として付けられることもあり、花言葉も「愛らしさ」なので可愛い赤ちゃんの姿と花の可愛さがリンクしますね。
パンジーは和名でいうと胡蝶菫と言い、遊蝶花や人面草とも言われます。
名前の由来は花びらが蝶のように舞っているように見えることから、蝶という漢字が使われているそうですよ。
また、パンジーは花の色でも花言葉が異なり、黄色は「つつましい幸せ」、紫色は「思慮深い」などとされています。
同じ花でも意味合いが異なるのは面白いですね。
ハナミズキは花水木の和名で、開花時期は平年4月下旬~5月上旬です。
1912年に日本はアメリカに桜を寄贈し、1915年にアメリカの大統領が返礼と日米親善交流の証という想いも込め、ハナミズキを寄贈した歴史があります。
日本での名前は花水木とシンプルに表現されているものの、花言葉は「私の想いを受けてください」とされており、まっすぐで綺麗な花ということがわかりますね。
母の日でおなじみの麝香撫子はカーネーションの和名です。
赤やピンクなど様々なカラーバリエーションがあり、日本でも色んなカーネーションを見かけるようになりました。
カーネーションの花言葉は色によって異なり、赤は「母への愛」、ピンクは「熱愛」、白は「純粋な愛」などがあります。
カーネーションを贈る際は、花言葉に沿って色で決めてみるのもいいですね。
花薄雪草はエーデルワイスの和名で、生育場所は高山などです。
花言葉は「忍耐」「勇気」などがあり、見た目の可憐さとは異なり、頼もしいイメージをもつことができますね。
エーデルワイスは薬草として利用されており、現在は美容品などにも使用されています。
うっすらと雪がかかったように見える可愛らしい花は涼やかで、暑い夏には癒しになりそうですね。
天竺牡丹はダリアの和名で、花の形が牡丹のようだと天竺牡丹と名前が付けられたそうです。
日本でもダリアは品種改良が長年行われており、八重や球体、可憐なものからかっこいいものまで幅広い種類があります。
また、ダリアの花言葉は「感謝」や「華麗」とされており、綺麗な花を咲かせるダリアにピッタリの花言葉ですね。
向日葵はヒマワリの和名で、太陽の動きと共に花の向きが変わることが名前の由来になっているそうです。
見ているだけで元気がもらえそうなヒマワリですが、大きさや色によっても花言葉は異なります。
ヒマワリ自体の花言葉は「憧れ」で、大輪のヒマワリは「偽りの愛」、紫のヒマワリは「悲哀」などです。
大切な方へヒマワリを贈りたいと考えている方は、チェックが必要ですよ。
緋衣草はサルビアの和名で、真っ赤な花が特徴的な花です。
日本の地方公共団体の中にはサルビアを指定の花としている所もあるようなので、街中でよく見かけるという方もいるかもしれません。
花言葉は「知恵」や「家族愛」などがありますが、赤いサルビアは「燃える思い」という情熱的な花言葉に変わるので、贈る相手は限定的になりそうです。
大千本槍はガーベラの和名です。
名前の由来は、元々日本に自生している千本槍という花に似ており、千本槍よりも大きな花びらという所から大千本槍という和名がつけられたという説があります。
花の色は赤やピンク、黄色など色とりどりで、花の形の種類も豊富です。
花言葉は「前進」や「希望」とされ、大千本槍というかっこいい和名に相応しい前向きな花言葉ですね。
秋の風物詩ともいえる金木犀はキンモクセイの和名です。金木犀は香りが強いことから、芳香剤の香料としてもよく使われていますよ。
また、金木犀の名前の由来は原木の白い花をつける銀木犀に対し、橙黄色の花をつけることから金木犀という名前がついたそうです。
中国や日本ではリキュールやお茶などにも使われ、香りや爽やかな味わいを楽しむことも出来ます。
鉄線はクレマチスの和名で、アジアやヨーロッパが原産の花です。
凛としたかっこいい風貌と同様に花言葉も「美しい精神」などとされ、日本の清く美しい精神に通じるような綺麗な花言葉です。
また、名前の由来には鉄線のような茎からこの和名がつけられたという説があります。
クレマチスの花は、どこか哀愁漂う秋の風景にマッチした風情ある花ですね。
秋の花で有名なものと言えば多くの人が頭に思い浮かべるであろう、秋桜はコスモスの和名です。
コスモスにはピンク・赤・黒などカラーバリエーション豊富で、咲き方も種類によって異なります。
花言葉は色によって異なり、ピンクは「乙女の純潔」、赤は「乙女の愛情」、黒は「移り変わらぬ気持ち」などピュアな花言葉が多いですね。
猩猩木はポインセチアの和名で、昨今、日本でもクリスマスの時期によく見かけるようになりました。
和名の猩猩木の由来ともなった猩猩は、お酒好きで赤い体毛の中国の伝説上の生物を指します。
猩猩と同じように真っ赤な苞を生やすことから、猩猩木という名前がつけられたようです。国によって見え方が異なるのは面白いですね。
海柘榴はカメリアの和名で、椿とも呼ばれる花です。カメリアは花の色で花言葉が異なり、赤は「気取らない優美さ」、ピンクは「控えめな美」などがあります。
一方、西洋での花言葉は「完璧」や「敬愛」などとされており、見方も国によって異なるようです。
綺麗な花ですが、カメリアの花はポトッと落ちることから、日本ではお見舞いにカメリアを持っていくことはタブーとされています。
香散見草はウメの別名で、風待草や初名草などの和名もあります。平年1月~2月ごろには寒紅梅という種類の梅が咲くことが有名です。
また、ウメには「気品」「高潔」などの花言葉があります。
日本となじみの深いウメは季語として俳句にも度々使われ、昔の人たちにも親しまれて愛されていた花だということが伝わってきますね。
俳句に使う際は初春を表す季語なので、混同しないように注意が必要です。
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篝火草はシクラメンの和名で、かがり火を焚いているような花の姿が名前の由来と言われています。
シクラメンの花言葉は「はにかみ」や「内気」などがあり、下を向きながら花を咲かせる姿が由来しているそうです。
また、日本では「シク」という響きが「死苦」を連想させるとして、お見舞いなどに持っていくことはタブーとされていますので注意しましょう。
日本には四季折々という言葉があるように、春夏秋冬で様々な花が咲きます。それぞれ花には和風なものから、美しくかっこいい名前がつけられており、名前を付けた人々がその花に対して思い入れがあるのだと感じることができます。
「この花の和名はなんだろうな?」と花を見つけた際に興味を持って生活を送ると、より日常が鮮やかなりそうですね。
この記事のライター
folk
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