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ジャパンディとは日本を表すジャパンと北欧を表すスカンディナビアを組み合わせた造語。インテリアスタイルを表す言葉として海外で使われ始めたのですが、今世界的にトレンドの新ジャンルとして人気を博しています。
日本のインテリアと北欧インテリアの雰囲気を併せ持つこのスタイルの特長はシンプルモダン。ジャパンディをさらに掘り下げてリサーチしましたので、ご覧ください。
instagram(@soul_arquitectura_interior)
ジャパンディインテリアの特長は、明るくナチュラルなアースカラーをベースとして、モダンで機能的なデザインの自然素材の家具をシンプルにレイアウトするというもの。
例えるなら高級な高原リゾートホテルの設えのようなイメージと言えるかもしれません。
自宅のインテリアに取り入れるなら、明るいくすみカラー、木製品、グリーン、ミニマルを意識するとジャパンディな空間に。
伝統的な日本様式と北欧様式の共通項は木製品や自然素材を多く取り入れること。
そこから明るいベージュやくすみ感のある柔らかな色合いのカラーがジャパンディスタイルな印象を作ると考えられます。
具体的には天然木の色や生成り色、漆喰色など。色合い的には人気のナチュラルインテリアと似た空間になります。
ただ、色数やコントラストの強い組み合わせは控えめに。
ジャパンディインテリアは大胆に言ってしまうと、北欧インテリアを伝統的な日本様式に寄せてミニマルな設えにしたスタイル。
北欧インテリアのデザインやアイテムを使って、伝統的日本様式のようなシンプルな空間にしたのがジャパンディスタイルです。
素材感は共通していますが、デザインやアイテムは北欧インテリアのものを使うので洋風テイストが多めのお部屋になります。
前項で説明したようにジャパンディインテリアは、北欧インテリアのデザインやアイテムを使って日本的な空間の使い方でレイアウトするスタイルです。
日本的な空間の使い方というのは、余白を作り部屋に置くものすべての存在を大切にして、互いに引き立てあうようなレイアウトにするということです。
簡単に言うとミニマルでシンプルな空間がジャパンディ的雰囲気になります。
基本的に家具や雑貨は、北欧をメインとする洋式のもので木やナチュラル素材を使ったシンプルなものがジャパンディ的アイテムとされます。
和テイストをプラスするとしても、北欧インテリア的なフォルムや質感との調和を壊さないものにすることが大切。
また、シンプルであると同時に機能を大切にするという美学も尊重されるので、デザインばかりでなく実用的な意味も考えます。
壁の余白を大きくとるようなテレビの置き方がクールなリビング。必要な物だけを置いた広い空間が贅沢で魅力的です。
北欧インテリア的なフォルムのソファがリラクシーで、ミニマルな空間でもくつろいだ雰囲気になっています。
ナチュラルな木製の絵本収納ラックは人気のIKEA製品。シンプルなデザインがカラフルな絵本でもジャパンディインテリアに自然に馴染ませてくれます。
ベージュの配分を少なくしブラックをアクセントに使うことで、シャープでモダンな印象に仕上げたジャパンディインテリアのダイニングキッチン。
スタンダードカラーではありませんが、北欧的要素とミニマルな空間というジャパンディインテリアのセオリーはしっかり踏まえています。
大理石風のキッチンパネルがはからずも墨流し風に見えて、和テイストをほのかに感じますね。
ジャパンディインテリア的な仕上がりのホテルライクなベッドルーム。シンプルで機能的なベッドは人気の無印良品アイテムです。
素朴なスツールが北欧的な印象を髣髴とさせ、寝具の柔らかなグレーカラーや畳やベッドヘッドのベージュカラーとあいまって、ジャパンディインテリアの様相を作っています。
パンパグラスのフラワーベースなどを1つ置くと空間の魅力がさらにアップ。
1つ1つの家具やアイテムがお互いに引き立てあって、魅力的な空間を作っているジャパンディインテリア的玄関。
モダンなアートポスターのくすみ感のある色合いもジャパンディインテリア的で、ミニマルな玄関にトレンドライクな雰囲気を作っています。
フラワーベースの並べ方やアイテム同士の間のとり方などにもセンスが光っていますね。人気の北欧雑貨もさらにおしゃれに見えます。
人気の北欧ショップIKEAのナチュラル素材の収納キャビネットの上に作られたジャパンディテイストなインテリアコーナー。
野性味のある素朴な花が生けられたフラワーベースを中心にシンプルな焼き物のオブジェが素敵な空間を作っていますね。
フラワーベースは北欧モダンな人気ブランドCooeeDesignのもの。どれも北欧雑貨なのに日本的な印象を受けるコーナーです。
基本的に北欧ライクなインテリア家具や雑貨を使うジャパンディですが、照明は和テイストなペーパーシェードのランプが人気です。
木や竹など自然素材的な骨組みに和紙風のシェードがかけられたライトは、お部屋のナチュラル感をいっきにアップしてくれますよね。
作りがシンプルだからミニマルな空間に馴染みやすい上に、インテリアのテイストがクールになり過ぎるのも防ぎます。
ジャパンディはラスティックというほどワイルドなテイストのインテリアではありませんが、多少素朴な雰囲気が漂う要素を持つ質感のものがマッチするようです。
ジャパンディのミニマルなレイアウトのエッジが効きすぎてクールモダンな印象になるのを防ぐのと、北欧インテリアの持つ柔らかな雰囲気が重要だからです。
そのため、大型家具は明るいベージュカラーの木製品を選びます。
大型家具はナチュラルテイストが強めのものを選びますが、その逆に小さい家具や雑貨などはモダンでクールなテイストのものを合わせるとジャパンディインテリアらしい雰囲気が出ます。
もちろん、全体のバランスによるので小さい家具や雑貨でもナチュラルなものを選んでもOKなのですが、全部同じテイストにするとジャパンディインテリアらしさが薄くなっていきます。
ジャパンディはミニマルでありながらも、一切の装飾をしないというインテリアではありません。日本の茶室には掛け軸や一輪挿しが飾られていますよね。
それと同様に厳選した装飾品を飾ります。シンプルな木製アートフレームはジャパンディな雰囲気を壊さず、空間のアクセントになる人気のアイテム。
中に入れるアートは周りのインテリアや季節に合わせて選びます。
存在感のあるグリーンや植物系アイテムは、北欧インテリアでも和風インテリアでもインテリアをおしゃれにする人気のマストオブジェ。
だからジャパンディスタイルでもぜひ取り入れたいアイテムです。
こちらは大ぶりの枝物を飾ったフラワーベースですが、今人気のパンパグラスやくすみ感のあるユーカリを入れた花瓶、シダの葉のハンギングポットなどもおしゃれでおすすめです。
日本のインテリアと北欧インテリアの特長を融合させた、ジャパンディについてご紹介しました。ミニマリズムがトレンドの今、空間の価値や機能美といったものが見直されてきていますね。
ジャパンディスタイルはその最先端を行くモダンインテリア。海外のおしゃれなインテリア達人の間ではすでに人気沸騰中です。これから模様替えをお考えの方はぜひ取り入れてみてください。
この記事のライター
folk
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