cover interview 松本まりか

更新日:2021年12月4日 / 公開日:2021年12月4日

「ちょっと幸せ」をテーマに、グルメ・美容・健康・カルチャーなど、女性にうれしい情報満載のフリーマガジン「Poco'ce(ポコチェ)」から松本まりかさんのインタビューをお届けします♪

cover interview 松本まりか

Amazon Prime Video『雨に叫べば』が12月16日よりオンライン公開される。

本作は、『全裸監督』など様々な話題作を世に送りだし、『ミッドナイトスワン』で日本アカデミー賞最優秀作品賞をはじめ、各映画賞レースを席巻した内田英治監督の最新作。

本作で、理想の映画を撮影するために、現場のスタッフに揉まれ、理不尽な要求を突きつけられながらも奮闘する新人監督役を熱演した松本まりかさんにお話を伺った。

Profile

1984年生まれ。2000年のドラマ『六番目の小夜子』で女優デビュー。2018年のドラマ『ホリデイラブ』で注目されると、翌年に、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭ニューウェーブアワード女優部門を受賞。以来、声優、ナレーションやCM、舞台、ラジオなど、活動の幅を広げる。最近の出演作は『妖怪シェアハウス』『先生を消す方程式。』『教場II』『それでも愛を誓いますか?』など多数。

他人を変えるのは難しいけれど自分自身ならいくらでも変われる。

「とにかく面白くて、最高です。撮影の日々は、毎日がたまらなく楽しかったです」

まず作品の感想を聞くと、笑顔でそう答えてくれた松本さん。彼女が演じたのは、新人監督の花子。1980年代後半のバブル景気真っ只中、まだまだ男性優位やパワハラが蔓延る映画スタジオで映画を撮影するのだが、まったく思い通りにならず…。「花子は、かつての内田監督そのものだそうで、それはそれは面白い経験でした。今では考えられないようなことが次々に起こるんです。演じながら“こんな思いをして映画を撮っていたんだ…”と、撮影現場の裏側を見られるワクワク感がたまりませんでした。きっと作品を観てくださる人も、ぐいぐい引き込まれると思います」

内田監督とは、松本さんが連続ドラマで初主演した『WOWOWオリジナルドラマ 向こうの果て』に続く再タッグ。「ドラマの撮影中からこの作品のお話を頂いていたのですが、自分が内田監督の世界観にハマっていると思うとすごく嬉しかったです。しかも2作連続で主演だなんて。素敵なご縁を感じずにはいられません」「それこそ昭和の監督と女優っぽいって思いました」と松本さんは続ける。

「昭和の女優さんは、出演作品や監督を選ぶ人もいたと聞いて。自分の意思を貫いたり、監督は監督で納得いくまで何テイクでも撮り直して。でも今は昔の感じとは少し違うかなと私自身が感じていて、協調性が求められるところがあるのかなと。もちろん協調性も大事だけれど、自分の譲れない気持ちや疑う感性は持っていたいなと思います。出てくる人たちは協調性がなさすぎこの作品にですけど(笑)」

そう、この作品に出てくる人たちは超がつくほどの個性派揃い。カラミのシーンがあるなんて聞いてないと前貼りを嫌がる俳優や、前貼りなんて使わずに本番でいくと豪語する落ち目のベテラン女優。そこへ監督が謎のこだわりでNGテイクを連発するものだから、不満がたまりまくった照明部や撮影部が怒号を響かせて…と、現場はとにかくカオスな状況に。「みんなやりたいことに素直というか、生命力がすごい(笑)。それを演じるキャスト陣のお芝居が本当に素晴らしくて、花子を演じながら“みなさんの演技を独り占めできて幸せだな”と、ひしひし感じました。映画作りの良い部分も悪い部分も笑いながら観ることができるのが本作だと思います」

女だから、新人だから、ファッションが気に入らないといじめられ、さらには男尊女卑、年功序列など、今時びっくりするほど理不尽な状況に翻弄される花子。松本さんご自身にもそんな経験はあるのだろうか?「過去にはそう感じたこともありました。でも、そういう状況を引き起こしているのは、全部自分が元凶なのかなと。自分ができないから認めてもらえないし、自分が未熟だから苦しい状況を作ってしまう。だから、その状況を打破するには自分ががんばって成長するしかないんだと思います。魅力を引き立てることができたら、コンプレックスも魅力に変えることができるんじゃないかなと…。私に必要なのは、演技力や人間力を高めること。そう思って、できることから始めてきました。まだまだ道のりは長いですけどね(笑)」

松本さんのまっすぐでブレのない愚直な言葉が胸に刺さる。頭では解っていても、どうしても人のせい、環境のせいと、何かのせいにしてしまいたくなる人が多いのではないだろうか?「人のせいにするのは簡単なんですけど、それでは何も解決しません。私は、誰かのせいにして、苦しむ時間があるなら、自分を磨くことに時間をかけたい。そうして少しずつ成長していくと、自然と味方がたくさんいることに気づきました。」

そして引き寄せたのが『ホリデイラブ』の里奈役。“あざとかわいい”という言葉が生まれた、松本さんの転機とも言える役だ。「“あざとかわいい”って、受け入れてもらえるのだと、驚いたのと同時にとっても嬉しかったです。堂々と“あざとかわいくなりたい”と声に出せる人もいたのかもしれませんね。私も里奈役をとても愛していたので、人の心にひっかかる役を演じられたことが本当に嬉しくて、演技を続けてきて良かったと思いました」

「つらいときこそ、人のせいにしないと決めたことは、今、私の中で大きな支えになっている」と松本さんは続ける。「全部自分のせいにすると確実に成長できると思うんです。人を変えるのは難しいけれど自分ならいくらでも変われると思うんです。そういう私もまだまだ成長途中ですけど(笑)」

ふわっと微笑む笑顔と、華奢な体の内側から垣間見えるのは並々ならぬ真の強さと女優魂。そのギャップに、ますます惹き込まれてしまった。令和を駆ける女優が演じる、昭和の映画監督。芯の部分で共鳴し合う本人と役柄が重なる本作の公開が楽しみでたまらない。

Amazon Prime Video『雨に叫べば』のポスタービジュアルを見た人は「これが松本まりかさん?」と驚いたのではないだろうか。キツめのアイメイクに、がっつり赤リップ。ケミカルデニムを履いて足を組み、こちらを睨みつけるかのような鋭い眼光を向けるその姿は、私たちが抱いている松本さんのパブリックイメージとは大きく違って見えた。「そうですよね、私のイメージとは違うんだろうなと思います。でも、私はこういう感じも大好き。メンズライクだったり、派手だったり。古着っぽい感じも好きなので、80年代のスタイルはとても楽しかったです」

テンションが上がらない日はメイクやファッションで気分転換することもあるそう。「落ち込んだときは、ガッツリ派手目のメイクにして気分を上げたりします。でも、実は最近までリップを買ったことがなかったんです。あまり口紅に興味がなかったというか、むしろ唇の色を消したかったんです。口紅が似合わないと思っていたので、ヌーディーな色ばかりで。撮影とかでも、リップが派手な色は避けていたんですよね。でも、プロのメイクさんですから、思いきった色でも素敵に仕上げてくれるんですね。そうしているうちにあれ、いいのかも?似合うのかも?って思うようになって。自分には似合わないと決めつけないで、色々試してみるのも自分の魅力を広げる大事なカギだと思いました。ちなみにリップはオーバー気味に書くのが、かっこよく仕上げるポイントですよ」

松本さんといえば透明感あふれる白い肌と、スレンダーなボディが印象的。その若々しさのキープ術を伺うと。「スキンケアで大事にしているのは、汚れを残さないこと。メイクをした日は絶対にキレイに落としてから寝て、反対に朝は洗顔せずに化粧水をつけたコットンで拭き取るのみ。そしてメイク前に美顔器を使って肌を整えるのがルーティーンです。あと、習慣的なことでいうと青汁ですね。青汁に限らず、スムージーやコールドプレスジュースなどにして、必ず野菜を摂ります。特に朝は、いっぱい食べると集中力がなくなってしまうので、スムージー程度がちょうどいいんです」

食べ方にもこだわりがあるそう。「ご飯を食べるときは、フルーツや野菜を先に食べるようにしてます。基本的には体型維持のために色々控えようとは思うんですけど…、でも食べたいから食べちゃうじゃないですか(笑)。なので、少しでもお腹を膨らませてから食べるようにしています。あとは、むくみやすい体質なので、塩分はできるだけ控えてますね」

さらに、ストレッチや筋トレも欠かさないという松本さん。そのストイックさの理由を伺うと「いつでもベストな状態でいたいから」とのお答えが。「自分に自信がなくなってしまうと、心まで沈んでしまう。それに自分を整えておけば、いつお仕事を頂いてもベストな状態でお引き受けすることができる。いつ訪れるかわからないチャンスを逃したくないんです」

そんな松本さんも今年で37歳。40歳の目標を伺うと「うぁぁ、幸せになりたい!」と笑った。「まずは自分で自分を誇れる人になっていたいです。今はまだまだですが、本当に一つひとつの出来事を丁寧に生きたいと思いますし、人生の一瞬一瞬を味わえる人でいたいです。海外にも行きたいし、家庭も持ちたいし、子供も欲しいし、旦那さんも欲しいし…。あれ?順番がおかしい?とにかく、充実した40代を送りたいです。プライベートもお仕事も、したいと思ったことは全部したい。まだまだ夢を見続けたいです(笑)」

そう言って笑う松本さん。このバイタリティも松本さんを輝かせるキレイの秘訣に違いない。

『雨に叫べば』

(c)2021東映・東映ビデオ
監督・脚本/内田英治
出演/松本まりか、大山真絵子、モトーラ世理奈、渋川清彦 他
Amazon Prime Videoにて、12月16日(木)より、独占オンライン公開

Photo / Ryuta Seki
Styling / mick
Hair&Make / Hitomi Akiyama
Text / Satoko Nemoto

衣装/ロングカーディガン 25,300円(DRESSLAVE)スタンドカラーシャツワンピース 28,600円(yueni)フレアデニムパンツ 17,380円(TITE IN THE STORE)以上3点、ジオン商事 TEL03-5792-8003
ゴールドピアス 44,000円 ゴールドネックレス 44,000円 シルバーリング 23,100円(ReFaire)髪に巻いたシルクスカーフ 52,800円(SWASH LONDON)以上4点 UTS PR TEL03-6427-1030

「#ポコチェ」の記事をもっと見る



この記事に関連するキーワード

この記事の著者

ログイン・無料会員登録