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椿 花言葉

椿(ツバキ)の花言葉は怖い?色別(白・赤・ピンク)の意味や種類を紹介

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古くから庭木や盆栽、茶花などに愛用されてきた『椿』。椿には控えめで美しい花言葉があるのですが、怖いといわれる花言葉もついています。怖いといわれる花言葉は、どのような意味があるのでしょうか。今回は椿の基本情報や怖いといわれる花言葉の由来、色別の花言葉、品種など、椿に関する情報を詳しく紹介します。

目次

1.【基本情報】椿(ツバキ)の花言葉

花には、その花を象徴する意味を込めた『花言葉』がつけられています。

はじめに、椿の花言葉や基本情報をチェックしてみましょう。

1-1.椿(ツバキ)全般の花言葉は『控えめな優しさ』

一般的な椿にはほとんど香りがなく、花の色そのもので鳥や虫を誘って花粉を運ばせています。

花の色は華やかなのに香りが少ないことから、椿には『控えめな優しさ』という花言葉がつけられています。

その他の花言葉は、

・控えめな素晴らしさ
・気取らない優美さ
・誇り
・色褪せぬ愛情

などです。

海外では、『admiration(感嘆・敬愛)』『perfection(完璧・完全)』という花言葉がつけられています。

1-2.椿(ツバキ)の花言葉には怖い意味もある?

椿には、『罪を犯す女』という花言葉もあります。

この花言葉は、椿を身につけた高級娼婦・マルグリットと青年・アルマンの恋を描いたフランスの小説『椿姫』が由来です。

【作品のあらすじ】

高級娼婦のマルグリットと青年アルマンは恋に落ち、マルグリットは娼婦をやめて幸せな時間を過ごします。

しかし、アルマンの父親に2人の仲を反対され、マルグリットは別れを迫られます。

マルグリットは愛するアルマンのために身を引くのですが、事情を知らないアルマンは激怒し、悲しい結末へと進んでいきます。

椿姫は、オペラやバレエ、ミュージカル、映画化などもされている人気作品です。

『罪を犯す女』という言葉だけを見ると怖く感じますが、マルグリットという女性の純愛と悲恋を描いた作品からつけられたと考えるとイメージも変わるのではないでしょうか。

1-3.椿(ツバキ)について

日本原産の椿は江戸時代に入ると多くの園芸品種が作られ、1800年代には世界に普及して人気を集めます。

椿は観賞用以外にも、種子から採取される『椿油』や椿の葉を乾燥・焙煎した『椿茶』など食用や化粧品として活用されているのも特徴です。

椿の開花時期は11月〜12月と2〜4月で、冬から春にかけて花が咲きます。

2.【色別】椿(ツバキ)の花言葉

赤や白、ピンクなど複数の色がある椿。

ここでは、赤・白・ピンク・黒の椿の花言葉を紹介します。

2-1.赤い椿の花言葉は『控えめな素晴らしさ』

赤い色は椿の代表的なカラーなので、赤い椿の花言葉は椿全般の花言葉と同じ『控えめな素晴らしさ』です。

他にも、『気取らない優美さ』『謙虚な美徳』などの花言葉があります。

華やかで慎ましい姿を連想させる花言葉をもつ一方、海外では『You’re a flame in my heart(あなたは私の胸の中で炎のように輝く)』という情熱的な花言葉がついています。

2-2.白い椿の花言葉は『完全なる美しさ』

白椿の花言葉は、『完全なる美しさ』です。

『申し分のない魅力』『至上の愛らしさ』など、清らかで純粋な白色にぴったりの花言葉もあります。

海外での花言葉は、『adoration(愛慕、崇拝・憧れ)』『loveliness(愛らしさ・可愛さ)』です。

2-3.ピンク色の椿の花言葉は『控えめな愛』

愛らしいピンク色の椿には、『控えめな愛』『控えめな美』『慎み深い』という花言葉があります。

海外では『longing(憧れ・思慕)』という花言葉をもっています。

2-4.黒椿の花言葉は『気取らない優雅さ』

椿にはダークレッドカラーの黒椿もあります。

『黒侘助』『ナイトライダー』などの品種があり、花言葉は気高く大人っぽい色味にぴったりの『気取らない優雅さ』です。

3.世界に5000種類以上もある!椿(ツバキ)の品種

椿の品種は日本国内で2000種以上、海外も含めると5000種以上あるといわれています。

ここでは、代表的な品種を6つ紹介します。

3-1.藪椿(ヤブツバキ)

椿の別名でもある『藪椿(ヤブツバキ)』は日本原産の代表的な品種で、山林に自生しています。

直径5〜8cmの花びらを5枚つけ、中心に多数の雄しべと一本の雌しべが筒状になっているのが特徴です。

葉は濃い緑色の楕円形で厚く光沢があり、直径2〜3cm程度のツヤのある丸い実をつけます。

3-2.侘助(ワビスケ)

『侘助(ワビスケ)』は藪椿よりも小さく、12月〜4月頃に直径4〜5cmの花をラッパ状に咲かせます。

『白侘助』『数寄屋』『紅侘助』などの品種があり、雄しべが退化して花粉がないものが多いのも特徴のひとつです。

侘助の花言葉は『控えめ』『簡素』『静かなおもむき』で、誕生花は11月30日です。

3-3.雪椿(ユキツバキ)

『雪椿(ユキツバキ)』は新潟県阿賀町の麒麟山で発見された品種で、東北〜北陸の日本海側の積雪地域に自生しています。

雪が積もると枝が根元から柔らかく曲がり、地面と雪の間で冬を越して4月〜6月頃に花を咲かせます。

3-4.夏椿(ナツツバキ)

『夏椿(ナツツバキ)』は『シャラノキ』とも呼ばれる品種で、本州〜沖縄が原産の落葉樹です。

しわのある黄緑色の葉がつき、6〜7月頃に直径5〜7cmの白い花を咲かせます。

夏椿の花言葉は『はかない美しさ』『愛らしさ』『哀愁』です。

3-5.乙女椿(オトメツバキ)

『乙女椿(オトメツバキ)』は、花びらが重なって咲く八重咲きの椿です。

他の品種のように黄色い雄しべが見えない特徴があり、まさに乙女のような可愛らしいピンク色の花が咲きます。

3月〜5月が開花時期で、紅・白・紅白絞りなどの色もあります。

3-6.金花茶(キンカチャ)

『金花茶(キンカチャ)』は、中国とベトナムに自生する黄色い花を咲かせる椿です。

1965年に発見された際には『幻の黄色い椿』と話題になり、中国の天然記念物にも指定されていました。

開花時期は11〜3月頃で、花言葉は『円満』です。

4.【注意】椿(ツバキ)をお見舞いに贈るのはタブー

椿は花びらが一枚一枚散るのではなく、花全体がボトリと落ちて散るのが大きな特徴です。

その様子が死を連想させることから、お見舞いに送るのはタブーとされています。

同じく花が落ちるチューリップ、『死』『苦』を連想させるシクラメン、お葬式で飾られる菊などもNGです。

病気や怪我をしているときはちょっとしたことにも敏感になってしまう場合があるので、相手の立場やマナーを考えてお見舞いのお花を贈るようにしましょう。

控えめな花言葉をもつ椿(ツバキ)の風情を楽しもう!

『罪を犯す女』という花言葉をもち、死を連想させる花としてお見舞いに贈るのはNGとされていることから、椿に怖いイメージをもっている人もいるかもしれません。

しかし、椿は桜やツツジのように日本人にとって親しみがあり、『控えめな素晴らしさ』『色褪せぬ愛情』など奥ゆかしさや純粋さを感じる素敵な花言葉がついています。

色や品種が豊富な椿は世界的に人気が高く、それぞれ違う魅力があります。

今回紹介した椿の情報を参考にして、控えめな花言葉をもつ椿の風情を楽しんでみてくださいね!

まとめ

・椿は日本原産の植物で開花時期は11月〜12月と2〜4月、椿全体の花言葉は『控えめな優しさ』

・怖いといわれる『罪を犯す女』という椿の花言葉は、高級娼婦と青年の純愛と悲恋を描いた小説『椿姫』が由来になっている

・椿の品種は日本国内で2000種以上、世界に5000種類以上あり、代表的なものは『藪椿(ヤブツバキ)』『侘助(ワビスケ)』『雪椿(ユキツバキ)』など

・椿は花ごと落ちて散る様子が死を連想させるので、お見舞いに贈るのはNGとされている



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