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片付け・収納の専門家、鈴木久美子です。私は専門家として、片付けや収納に悩む皆さんをサポートする仕事をしています。我が家が、スッキリした状態が続くために、家に溜めないように心がけているものがあります。今回は、片付かない家にはたくさんあるけれど、我が家では溜めないようにしている物をご紹介します。
散かってしまう家と、スッキリしている家で、圧倒的に物の量が違うのが「ストックの量」です。普段使っている物はもちろん必要なのですが、どれくらいストックを溜めているかが、かなり異なっています。私達、片付けのプロがご訪問させていただいたとしても、多すぎるストック量に圧倒される事もあります。
ちょっとした使いやすさや、見た目の美しさは収納技で工夫できるのですが、大量すぎる物の量は魔法が使える訳でもないのでどうにもなりません。
また、衣類や靴などは、気に入っていなかったり、傷んでしまっている、など様々な理由で手放すこともできるのですが、洗剤、消耗品のストックは、一旦、溜めこんでしまうと使うまで減りません。
実際、使用しながら少しずつ減っていくペースを考えても、3年分は余裕にある家もあります。洗剤、マスク、ハンドソープ、除菌スプレーなど、多数の種類の物を全てストックしているので、家の中の収納は消耗品で埋め尽くされている事も多いです。
私は基本的に、ほとんどストックは持ちません。なくなりかけたら購入する、という流れですので、最大でも今使っている物にプラス1つ分のスペースがあれば大丈夫です。ストックが少なければ、収納に悩むことも少ないですよ。
古布とは、使い古したタオルや下着類を捨てずに掃除用にと、とっている物です。我が家でも、1枚くらいはある事もありますが、基本的には溜めていません。
使いこんで、新しい物に変えるときは潔く捨てます。もしくは、だいたいその場で家中を掃除に使って、処分してしまいます。
たくさんのご家庭では、掃除にしようと思っているタオル、パンスト、肌着、などがゴミ袋に入れられて大量に溜め込まれている事があります。
限られた貴重な収納スペースをゴミで埋め尽くすのはもったいないです。
我が家では「新品のタオルや下着類」などは基本的にありません。必要になったときに購入し、すぐに開封して使います。
タオルがセールだったからと買い溜めている人や、下着・靴下などもタグ付き新品でたくさんストックされている人も多いです。なぜか、せっかく買ったタオルなのに、いつまでも新品のまま保管し、普段はボロボロのタオルを使っている人も多いです。
こうなると、今使っている物の収納場所に加えて、新品ストックというカテゴリーの収納スペースも必要になってしまいます。
いつかのために…と、購入している人の大半は、購入したことを忘れてしまって、また新しく購入してしまい、雪だるま式に物の数が増えてきてしまいがちです。
一般的なお家にはたくさん溜め込まれているけど、私は持たないのは「部屋着に格下した衣類」です。
外に着ていく衣類としては、気に入っていなくて、痛んできてしまった衣類などを、捨てずに部屋着用にしよう、ととっている人が多いです。こちらも先ほどご紹介した、掃除用の古布と同じ感覚ですよね。
何かに使えるのではないか、と思い、外出用としては魅力を感じなくなったけれども、捨てるのはもったいないから部屋着にしようと思うんですよね。
これはこれで、間違ってはいないのですが、部屋着は部屋着として別に購入していたり、格下したものが大量にあると物の量はどんどん増える一方です。
私はお気に入りのパジャマが1つ(上画像)あるだけで、部屋着というジャンルは存在しません。
溜め込まないように意識している物の最後は、「粗品・サンプル類」です。
他の物は、自分の意志でしっかりと、要るか要らないかを検討し、必要だと思う物だけを購入するようにしていますが、粗品やサンプルなど無料でもらってきてしまう物はどんどんと増えてきてしまいがちです。
とはいえ、新品だったりすると捨てるのも心苦しくて溜まってしまいがちな物です。私はもらう段階で、使わないと思ったら、受取を遠慮したり、サンプルなどももらったら、すぐに使うようにしています。
サンプル類を旅行用に、などと溜めこんでいる人も多いのですが、結局旅行先で、またアメニティを持ち帰って余計に数が増えている事も。
使う気がないなら、もらわない!もらったら使う!のがベストですよ。
今回、我が家で溜め込まないようにしている物をご紹介しました。
自分の中で要らないと決めたものを、何かに使おうと取ってしまっていると、限られた家のスペースの中で大切な物よりも、要らない物が増えてきてしまいます。
また、不要品でなくても、いつか使うだろうと適正な量を超えてのストックは自分で管理できなくなり、大切な収納スペースを埋め尽くしてしまう事になってしまいます。
収納スペースは使わない物を入れるのではなく、使う物を入れるのです、家は倉庫ではありません!
大切な家なので、できるだけ、自分にとって大切と思える物、好きと感じる物で囲まれて暮らしたいと思っています。
この記事のライター
片づけ・収納の専門家【保有資格】整理収納アドバイザー...
鈴木久美子
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整理収納アドバイザー1級、住宅収納スペシャリスト、クリンネスト1級の資格を保有。片づけ、収納、暮らしを整える専門家として活動中。収納・片づけに悩む個人宅に訪問する『整理収納サポート』は500回以上。オンライン(ZOOM)を活用した『整理収納レッスン』も全国から依頼を受ける。YouTubeやInstagramでは暮らしに役立つ情報を発信中。小学生2人の母親。3LDKのコンパクトなマンションに暮らす。
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