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ナチュラルフード・コーディネーターの茂木奈央美です。フライパンで作る、鶏もも肉一枚をそのまま使ったチャーシューのレシピをご紹介します。工程はとてもシンプルですが、中華料理に欠かせないホールスパイスを使えば、グッと美味しく本格的な、香り際立つひと皿に。ごはんにも良く合いますよ!
ここでは、3種のスパイスを使います。どれも個性的なので、少量を使います。
まずひとつ目は、エキゾチックな甘い香りのシナモンです。シナモンにはいくつか種類がありますが、中華料理では桂皮と呼ばれ強い香りが好まれるようです。甘い香りを際立たせたい時は、シナモンでもカシアを、優しく香りを付けたい時は、セイロンシナモンがおすすめです。
ふたつ目は、八角です。好みが分かれますが、こちらも甘い香り特徴で、肉料理に深みを加えます。香が強いので、ひとかけから始め、慣れてきたら好みの量を使うと良いでしょう。
みっつ目は、陳皮です。柑橘の皮を乾燥させたもので、爽やかさとほろ苦さが特徴です。今回は乾燥させただけの輪切りオレンジを使っていますが、柑橘類の乾燥させた皮なら、手に入る物を活用してください。無ければ、省略も可能です。
スパイスは、その複雑な香りから料理を引き立ててくれますが、使いすぎると苦みや雑味に代わってしまいます。
使う時は、少量ずつ入れるのがコツです。
巻かないので楽チン!弱火でゆっくり火を入れることで、冷めても柔らかいチャーシューになります。
鶏もも肉 大1枚(380gくらい)
しょう油 大さじ2
砂糖 大さじ2(粗糖を使用)
みりん 大さじ2
酒 大さじ4
シナモンスティック 1本
八角 1~2かけ
輪切りドライオレンジ 1~2枚(陳皮でも可、または省略可)
ゆで卵 2個
① ビニール袋に、余分な脂や筋を取り除いた鶏もも肉、しょう油、砂糖、みりんを入れて揉み込んだら、そのまま20~30分ほど常温に置いて馴染ませる。
(室温が低い場所に置いてください。高い場合は、冷蔵庫に入れます。時間がある時は、一晩漬けると味が良く染み込みます。)
② フライパンにオリーブオイル(分量外)を薄くひき、1を皮目を下にして入れ、中弱火でこんがりするまで焼く。
(ここでは、ビニール袋に残った漬け汁を入れずに、鶏もも肉だけを入れて下さい。)
③ 裏返したら、1のビニール袋に余った漬け汁、酒、半分に折ったシナモンスティック、八角、ドライオレンジを入れ、煮立ったら弱火にして5~6分フタをして煮る。火を止め、冷めるまでそのまま置いて、味を染み込ませる。
(八角は、八角形になったひとつから、1~2かけを割り取って使って下さい。)
④ 鶏もも肉を一旦取り出して、残った汁を半分くらいになるまで、または、とろみが付くまで煮詰めてタレにする。
⑤ 鶏もも肉を戻し、上下を数回返してタレを絡ませる。ゆで卵を加え、タレが絡むように転がして、火を止めたら出来上がり。
食べやすい大きさに切って、食べてくださいね!
工程③で、一旦冷めるまで置くと、中まで味が染み込みます。
煮詰めたタレを付けて食べるので、時間がない時は、そのまま工程④に進んでも大丈夫です。
中華系でよく使われる、シナモンと八角を使って、本格的な香りの鶏ももチャーシューを作ってみて下さいね!
この記事のライター
ナチュラルフード・コーディネーター
茂木奈央美
8049
海外生活を経て、インドアグリーンスタイリストに。現在は、「日常と非日常を楽しむ食事」をテーマにナチュラルフード・コーディネーター、環境アレルギーアドバイザーとしてレシピ作成、カフェメニューのプロデュース、スタイリング、セミナー等を中心に活動中。自身が撮る写真が評価され、ニューヨークやロンドンで展示の経歴あり。料理を通して、毎日の生活シーンを心豊かに暮らせるヒントとレシピをお届けします。
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