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「ちょっと幸せ」をテーマに、グルメ・美容・健康・カルチャーなど、女性にうれしい情報満載のフリーマガジン「Poco'ce(ポコチェ)」から仲里依紗さんのインタビューをお届けします♪
累計発行部数1000万部を超えるトロル原作の大ヒット児童書シリーズ『おしりたんてい』。劇場版長編第2弾となる本作で、おしりたんていのかつての相棒役、スイセンの声を担当する仲里依紗さんに、作品の魅力を伺った。
1989年生まれ。雑誌のモデルオーディションでグランプリを獲得し、芸能界入り。2008年に『純喫茶磯辺』で、第30回ヨコハマ映画祭最優秀新人賞、第63回毎日映画コンクールスポニチグランプリ新人賞を受賞。その後、2006年に声優を務めたアニメ映画『時をかける少女』の実写版でも主役を務め、2010年第25回高崎映画祭最優秀主演女優賞を受賞。映画『モテキ』、『土竜の唄』、ドラマ「逃げる女」、「あなたのことはそれほど」、「ホリデイラブ」など、出演作品多数。
鮮やかなグリーンの衣装で登場した仲里依紗さん。今回の衣装のポイントを伺うと「もちろん“スイセン”を意識しました」とのお答えが。
「ポイントはこのアームカバーかな。ちょっと植物っぽくて気に入ってます。髪にもうっすらグリーンのレイヤーをいれてるんです。劇中では過去と現在で激変するスイセンの服装にも注目して欲しいです。ファッションにも彼女のキャラクターや想いが反映されていますし、私も洋服が大好きだから親近感を覚えました」
元々『おしりたんてい』のファンだったという仲さん。今回の出演オファーには家族全員が驚いたそう。
「絵本やテレビアニメを息子と一緒に楽しんでいたので、出演が決まったときは家族が一番先に食いついてきました。“え、おしりたんていに出るの”と大騒ぎ。息子は台本を盗み見していました(笑)。“おしり”って、子供たちの大好きなワードですし、赤ちゃんのおしりみたいな丸いフォルムの顔が可愛らしい。それに、おしりなのに冷静沈着で、毎回事件を見事にププッと解決していく探偵というギャップが最高!『しつれいこかせていただきます』という決め台詞もスカッとしますし、誰が見ても楽しめるのが最大の魅力だと思います」
本作は、ある事件を境に忽然と姿を消した、かつての相棒スイセンとおしりたんていが10年ぶりに再会。彼女の激変ぶりに戸惑いつつも“秘密結社に囚われ、贋作(ニセモノ)絵師として利用されている恩師のキンモク先生を救出したい”という彼女の依頼に調査をすすめるおしりたんていだったが、巨大な陰謀に巻き込まれてしまい...というストーリー。
「出演のお話をいただいたときは、“私もおなら出すのかな?”なんて思っていたのですが、脚本を読ませていただくと、とっても深い内容で驚きと同時にこれはテンションだけでは乗り切れないぞというプレッシャーを感じました。それだけ大人でも十分楽しめる内容ですし、謎解きだけでなく考えさせられるような内容になっています。演じていて一番難しかったのは、スイセンの変化を声で表現することでした。大胆なルックスの変化は相当な心変わりがないとあり得ないと思ったので、その感情の移り変わりを演じるのがとても難しかったです」
今回はシリーズ初となる、おしりたんていのロマンスが描かれるのも注目のひとつ。探偵としては有能なのに女心には疎そうなおしりたんていに“意外と鈍いんですよ、そういうとこだけ”と仲さんは笑う。そこで鈍感男子を振り向かせるためのアドバイスを伺うと?
「鈍感男子を好きになっちゃうと大変ですよね。“この人のために”っていくら頑張っても全然気づいてもらえなかったり、“なんで私の気持ちに気づいてくれないの?”って思うシーンがいっぱい。でも、相手はこっちのそんな気持ちに全く気づかないですし、きっと一生そのまんまなんですよ。だから変わってほしいと思うだけ無駄だと思います。なんでなんで...、って考えるのもストレスになりますし...。なので、早めに見切りをつけて次に行くか、もう割り切って一緒にいるかの二択だと思います。だって、鈍感な人に“鈍感だよね?”ってストレートに聞いたとしても、きっと“え、なにが?”って。本人は無自覚なので、直そうとしても時間の無駄だと思います」
ちなみに仲さんが無理だと思う男性のタイプを伺うと“すぐ怒る人”というお答えが。「怒るというか横柄な態度を取る人が苦手ですね。店員さんにすぐキレたり、怒鳴ったりするなんて最低。先日、お寿司屋さんにそういう人がいたんです。板前さんに好みを聞かれて、“あ、なんでもいいっす”みたいな、ぶっきらぼうな態度を取る人。そういう人が同じ空間にいるとこちらまで気分悪くなりますよね。そういう人は本当に無理です(笑)」
最後に改めて作品の観どころを教えてもらった。
「まだまだ知らないおしりたんていの知られざる一面も見られますし、定番の“しつれいこかせていただきます”の決め台詞も映画バージョンになっていて、びっくりするくらいダイナミック。そして、本物とニセモノとは...。深く考えさせられる内容になっていますし、きっと感動してもらえると思うので、大人のデートにもぴったりだと思います。
原作/トロル
監督/セトウケンジ 脚本/高橋ナツコ、成田順 音楽/高木洋
声の出演/三瓶由布子、齋藤彩夏、櫻井孝宏、杉村憲司、
池田鉄洋、小西克幸、中村まこと、渡辺いっけい
ゲスト/仲里依紗、津田健次郎、二又一成
3月20日(水・祝)より公開中
Photo / Ryuta Seki
Styling / YUI KUROSE
Hair&Make / Shiho Kondo(reve)
Text / Satoko Nemoto
この記事のライター
Poco'ce
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