更新日:2022年2月15日 / 公開日:2017年1月16日
中華料理店で出される餃子と、自宅で調理した冷凍の餃子、どうして全く違うんでしょうか?自分でもお店の味を再現したい…!そんなあなたにプロが冷凍餃子の美味しい焼き方を伝授します!これを読めば、あなたの焼いた餃子も格段に美味しくなっちゃいます★
「楽天市場餃子部門第一位!」
こんにちは、秋田県秋田市で飲食店「餃子の餃天」を営業している外川です。私の店は、店舗販売の他に、通販や百貨店での期間限定販売(催事)など、様々な形で餃子を提供しています。
おかげさまで、楽天市場では餃子部門と中華総菜部門で1位という名誉をいただきました。白い餃子だけでなく、赤い餃子、緑の餃子など、3色のこだわった餃子が人気です。サントリー社と組んで、アルコール飲料の「金麦」に合う餃子も開発しました。
お店にも連日多くのお客さんにお越し頂いております。宣伝っぽい話はさておき(笑)、本題に入りたいと思います。
今後このコーナーでは、恐縮ながら餃子や料理のプロとして、「家庭でできる美味しい料理のコツ」をお伝えして行きたいと思います。今後ともよろしくお願いいたします。
催事のため全国の百貨店へ出向いたりしていると、お客様に必ず聞かれる事があります。それは「餃子の焼き方」です。
数えた事はありませんが、百貨店の店頭に立って販売していると1日50回以上「餃子の焼き方」を聞かれるのです。「美味しく焼くコツってあるかしら」「餃子を家で焼くと必ず失敗するのよね」「いつも上手く焼けないんだけどどうしたらいい?」と。
これは全国どこへ行っても同じです。当店は通販もやっているのですがやはり通販のお客さんも同じ、電話でも焼き方を聞かれます。
催事や通販で餃子を買って下さった方には「美味しい焼き方」の説明書をお付けしていますが、それでもなお、上手に焼けるかどうか心配なわけです。
店頭でお客様からさまざまな失敗例を教えて頂く事になります。私が口頭で簡単に説明するのですが、たまにメモをとる人までいるくらい「焼き方」に皆さん苦戦しているようです。
確かに、どんなに良くできた餃子でも、焼き方を失敗すると美味しさが半減してしまいます。それほど焼くという作業は大事なのです。
ご家庭の手作り餃子や、店で生や冷凍の餃子を買ってくる場合と色々ありますが、美味しく焼くための方法はすべて共通しています。
大きく分けて、ふたつ大事なポイントがあります。「たったふたつですか?」と良く言われますが、たったふたつだけなのです。しかも私がお伝えする焼き方は非常に簡単です。通常よく耳にする焼き方とは少し違うかもしれません。
まずフライパンもしくはホットプレートに油をひき強火で充分に熱します。ここがひとつ目のポイントです。他の方のレシピを見ると「フライパンに油を入れ餃子を並べお水を注ぎ~」と書いているのを目にしますが、私がおすすめする方法は違います。
煙が出る位まで充分に熱する事、それまでは餃子を乗せてはいけません! 充分に熱した後にようやく餃子を並べるのです。生の餃子も冷凍餃子も一緒です。油(ごま油がいちばん良い)を軽くひき、充分に熱したフライパンに餃子を並べると、1分も経たないうちに餃子の裏に焼き色がつきます。
餃子を手にとりきつね色になった事を確認したら、ここでふたつ目のポイント。「熱湯」を60~100ccほど注いで蓋をします。
水ではなく「熱湯」です。熱湯を入れ、蓋をした後に火力を弱火に戻し約4分、パチパチと音がしてきますがこれが水分がなくなった合図ですこれで完成です。後はお皿に移して終わりです。思ったよりも簡単じゃないですか?
ご家庭でカラッと焼き上がらない一番の原因は家庭の火力(IHもしかり)なのです。しかしながら当然お店の火力より家庭のものは低いです。なので、はじめに充分熱する事と「熱湯」を入れることにより、全体の温度を下げることなく焼き上げられるのです。
1. フライパンをガンガン焼く
2. フライパンから煙が出たら餃子を置く(生でも冷凍でも)
3. 1分ほど焼いてキツネ色になったら熱湯を60~100ccほど注ぐ
4. 蓋をして弱火で4分ほど蒸し焼きにする
5. パチパチと水分が蒸発した音が鳴り出したら完成
注意点
1. 低温のフライパンに餃子を乗せない(必ず高温)
2. 水は使用しない(必ず熱湯を使用)
3. 生でも冷凍でも同じ調理法
このふたつを意識してご家庭でチャレンジしてみて下さい。きっと、美味しい餃子になるはずですよ。もちろん、いつも食べている美味しい餃子なら「もっと美味しくなる」かもしれません。
今後も、「家庭でできる美味しい料理のコツ」をお伝えしていきたいと思います。
※調理写真は編集部撮影
この記事のライター
新着