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整理収納アドバイザーの七尾亜紀子です。お片付けが苦手な方にとって、一番やっかいなハードルは「やる気が出ない」ということですよね。片付け方以前に、やっぱり苦手なことだとどうしても重い腰が上がらないもの。そこで今回は、とにかくやる気が出ない物事の乗り越え方について、パターン別にご紹介したいと思います!
まず、1つ目の乗り越えパターンは、「ご褒美型」です。
例えば
・掃除が終わったら美味しいおやつを食べると決める
・大きな仕事を乗り越えた時に洋服などを買う
といった、いわゆる「自分にご褒美」をあげるパターンですね。
お片付けの場合であれば、「ここまで片付けられたら前から欲しかったポスターを買おう」といった感じで、インテリアなどをご褒美に絡めるのも効果的です。
ご褒美の内容次第ではありますが、比較的簡単にできてモチベーションも上がりやすいので、日頃様々な場面で使っている方も多いことと思います。
このパターンのメリット・デメリットをまとめてみると
・気持ちの面でのモチベーションが上げやすい
・手軽なご褒美であれば、自分一人で簡単に始められる
・単発の場合には効果的だが、継続的なやる気アップにはつなげにくい
・ご褒美にコストがかかる
「アメとムチ」の「アメ」ばかり使っているとマイナス面も多い、ということですよね。そのため、「ご褒美型」はここぞという時に絞って使ってみるのがオススメです。
続いて、2つ目の乗り越えパターンは「追い込み型」です。
例えば
・SNSなどで「年末までにクローゼットを片付ける」と宣言してしまう
・有料のスクールなどに申し込んで先生に進捗チェックをしてもらう
といったものが挙げられます。
英語などの勉強のレッスンの場合、先生とのマンツーマンでも1人でやるよりは追い込み効果がありますが、グループでのレッスンやSNSなどで、多くの人の目があるとより効果がアップすると思います。
このパターンのメリット・デメリットをまとめてみると
・自分ひとりでやるよりも、周りの人の目がある分挫折しにくい
・有料のレッスンなどを使う場合はコストがかかる
・SNSなどで宣言する場合、三日坊主になったときに周囲の人からの信用が落ちる
でも、コストがかかるというのはデメリットでもある反面、強力な効果もあると思います。
絶対にこれは失敗できない!といった大きな目標を達成したい時には追い込み型はオススメです。
そして、3つ目の乗り越えパターンは「短時間型」です。
例えば
・毎朝10分勉強タイムを作る
・1日1個何かモノを減らす
といった、スモールステップでできるだけ簡単にできる方法から習慣を作っていく、というパターンです。
そのスモールステップすらやる気が出ない…と嘆かれる方もいらっしゃると思いますが、その場合には失敗しようがないくらい最初のステップのハードルを下げると始めやすいと言われています。
例えば、お片付けだったら5分が難しければ1分、1分が難しければ30秒だけお片付けタイムを取ってみる、といったやり方です。
この方法のメリット・デメリットは、
・お金をかけずに続けられる
・自分1人で始められる
・ちょっとずつ進める方法なので、大きな目標を達成するには時間がかかる
人間、やる気がなくても手を動かし始めると、脳の特定の部位が活性化されて「作業興奮」という状態になるのだそう。
そのため、最初の一歩を踏み出す時はこの脳の仕組みを利用して、小さいことから始めながら習慣化していくのがオススメです!
以上、片づけや家事、仕事などの「やる気が出ない問題」解決策の3つのパターンのご紹介でした!
それぞれメリット・デメリットがあるので挑戦したいことの内容や、自分の性格などによって使い分けたり組み合わせたりするのが良いと思います。
共通して言えることとしては、「やる気はじっと待っていても起こらない」ということです。
たまに「やる気が出るまで待つ」と言っている方も見かけますが、それは「やりたくない」を言い換えているだけなのかもしれません。
「やりたくない」のであればいっそ「やらない」と決めて、他のことに自分の時間を集中させるというのも1つの方法です。
「やる気が出ない」とお悩みの方は、「自分は本当に心からやりたいのかな?」と自分に問いかけてみて、それでも本当にやりたいと思えるなら、あらゆる方法を試しながら自分のやる気を起こす方法を探してみてはいかがでしょうか。
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この記事のライター
七尾亜紀子
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ブログ「ワーキングマザー的 整理収納&北欧インテリア」主宰。もとは片付けや家事が苦手だったが、一念発起して整理収納アドバイザーの資格を取得。そこに至るまでの経緯や、正社員として仕事をこなしながらワンオペ育児を可能にする「時短家事テクニック」を綴った記事が人気となり、月間200万PVを突破するほどの人気に。「ESSE」「CHANTO」「Domani」など雑誌・書籍の掲載多数。2018年12月には初の著書となる「自動的に部屋が片づく 忙しい人専用 収納プログラム」(KADOKAWA)を出版。
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