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センスは五感を鍛えた副産物ー本物に触れる時間を大切に

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買い物をしているとどれも可愛く見えて、手ごろな値段につられてついつい買い過ぎてしまうことも。でも、買ったことに満足して値札がついたままだったり、買ったことを後悔してしまうことってありませんか?人気ブログケチケチ贅沢日記の著者であるmuccoさんに買い物で失敗しないための方法を教えて頂きました!

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Q、休日に出かけると「いいな」「可愛いな」と思うものだらけで、手ごろな値段につられ、ついつい買ってしまいます。でも、買ったことに満足して、値札が付いたままだったり、しばらくすると中途半端さが気になってしまい、後悔することがほとんど。満足できずに、また買ってしまいます。こういう買い方をやめて、自分に合った良いもの選ぶ目や、センスを養うことはできますか?
(30代前半・通信・既婚)

A、質問者さん、こんにちは。
質問者さんと同じように「また中途半端なものを買っちゃった…」と嘆く女性は結構多いですし、20代のころの私もそうでしたので、今からでも買い物のクセを変えることはできます。ご安心ください。
ついつい買ってしまう人は可処分所得、つまり自分で自由に使えるお金が多く、経済的に余裕がある状態なので、当然といえば当然かもしれません。

では、まず使えるお金を強制的に少なくして、「ついつい買ってしまう」をできなくしてしまいましょう。
例えば、次の旅行や大物買いの資金をボーナス一括払いにせずに月々積み立てる、マイホーム購入の頭金を積み立てるetc.
そうすると、手元にあるお金は限られているため、本当に欲しいもの・必要なもの・やりたいことにだけお金を使うようになります。
中途半端なもの・ことに対しての「可愛いな」「いいな」と思う気持ちと、実際に「必要かつ欲しくて買う・やってみる」という行為は別のものになるはずです。

そしてもっと簡単なのが、大した考えもなしにすぐ買えるようなものを売っている場所へ出かけないことです。
しかし、興味深いことに物欲旺盛な人ほど、毎週末デパートやショッピングゾーンに出かけ、「あーあ、また買っちゃった…」と後悔を繰り返しています。

もし、休日の午後にぽっかりと時間が空いたら?

私だったら美術館か映画館へ行くか、あるいは自宅でゆっくり本を読んだり音楽を聴いたり、DVD鑑賞をして、知的好奇心を満たします。
映画は、俳優たちの演技、セリフ、ストーリー、背景、音楽、カメラワークなど、その道のプロが時間と手間をかけて作り上げた総合娯楽ですし、またシーンに合わせた女優たちのファッション・ヘアメイク・身のこなしが「装い」の勉強になります。
まぁ、堅苦しいことは抜きにして、ただ笑うもよし、泣くもよし。
その中に作り手の伝えたいメッセージがあり、考える機会を与えてくれるでしょう。
また美術館では、私たち庶民の手には届かない世界遺産級・国宝級の美術作品や工芸品などをたくさん目にすることで、パワーをもらい、豊かな気持ちになります。
もちろんいろいろ知っているほうが楽しめますが、わからなければわからないなりに、興味があるものを観てみましょう。きっと何か感じるはずです。
何かを感じて、面白い、もっと知りたいと思ったら、歴史や背景などを調べればいいのです。
たくさん観ているうちに、自分の好き嫌いとは関係なく、世界的に「名作」と呼ばれている作品のパワーを認めることができるようになります。
また、そのなかで自分が美しいと感じるもの好みがより鮮明になっていきます。これは、日常生活で使うものを選ぶ際にも大きく影響するのではないでしょうか。

映画は様々なタイプの俳優を配役し、美術・工芸品にはたくさんの色や素材が使われています。
どちらも、ときに全く相反する個性の役者や色・素材を用いながらも、全体として調和のとれたまとまりのある作品となり、それはセンスを磨くうえでとても役に立つことが多いのです。
センスを磨く、自分にとって良いものを選ぶ目を養うには、良いもの・良い作品、いわゆる「本物」をたくさん見るしかありません。
すぐ買える手ごろなお洋服ばかり見て、買っていても、センスは磨かれません。
センスとは五感を鍛えて得られる副産物、だと私は思っています。

誰にとっても一日は24時間。
その時間をどう過ごして、そこで見たり聞いたりしたことをどう感じて、どう生活に反映させるか。
発展途上中の20代であれば、ショッピングに時間を費やし、「また中途半端なものを買っちゃった…」と後悔するのも勉強のうちでしょう。
しかし大人と扱われる30代以上になったら、自分にとって価値のあるものを知る・本物に触れる時間も必要でしょう。
実際、センスの良い友人たちは、おしゃれも好きだけれど、それ以上に美術・映画鑑賞や読書などが大好き。
センスのよい素敵な大人は、限りある大切な時間を買い物のために毎週毎週費やしたりしないようです。


さて、1月のmichill開設当初から連載してまいりました「40代が待っている!」は今回でおしまい。
1年間お付き合いいただき、本当にありがとうございました。
michill世代のみなさんにとって、ちょっと怖いかもしれない40代。
でも、現実の自分から目をそらさず、今とこれからのためにできることを毎日少しずつ積み重ねて準備しておけば、怖いどころかとても楽しくてラクな世代だということを知っていただきたくて、コラムをお届けしてきました。少しはお役に立てたのでしたら、とてもうれしいです。
michill世代のみなさんの今とこれからが、ますます輝きますように。



この記事のライター

mucco

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