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窪塚洋介

interview 窪塚洋介

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「ちょっと幸せ」をテーマに、グルメ・美容・健康・カルチャーなど、女性にうれしい情報満載のフリーマガジン「Poco'ce(ポコチェ)」から窪塚洋介さんのインタビューをお届けします♪

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目次

Profile

Profile/1979年生まれ。1995年、日本テレビドラマ『金田一少年の事件簿』でデビュー。2000年、TBS系ドラマ『池袋ウエストゲートパーク』で注目を集め、翌年の主演映画『GO』で『第25回日本アカデミー賞』の新人賞と最優秀主演男優賞をW受賞。以降、日本のみならずハリウッドでも活躍中。

この世界の中を生きられると思ったら、プレッシャーよりワクワクの方が大きかった

累計400万部を超える髙田郁氏による大ベストセラー時代小説『みをつくし料理帖』を映画化。大洪水によって両親を亡くした主人公、澪が女料理人として運命を切り開いていく成長と、幼馴染との不変の友情を描いた心温まる物語は、これまでスペシャルドラマ、連続ドラマなどで繰り返し映像化され多くの人に愛されてきた。初の映画化となる今回、メガホンを取るのは巨匠、角川春樹氏。その角川氏が「この作品が生涯最後の監督作」と銘打っていることもあり、公開前から大きな話題となっている。

「プレッシャーがなかったと言えば嘘になると思うんですけど、それよりもワクワクの方が大きかったですね」

そう語るのは作品の中で澪に料理の基本とは何かを考えるきっかけを作る御膳奉行、小松原を演じた窪塚洋介さん。

「とにかく原作が素晴らしいです。撮影に入る前に監督から原作を読んで欲しいと小説を全巻渡されたのですが、全10巻があっという間。5ページに1回目頭を熱くする感じで、読み終えた頃にはすっかり原作ファンになっていました。だからこの作品の世界の中で自分が生きられるんだと思ったら、緊張よりも楽しみの方がずっと大きかったです」

演じた小松原について伺うと。

「小松原は御膳奉行という重い地位にいるけれど、無骨ながらどこか自由で茶目っ気のある男。江戸時代にあの自由さを持って生きているのが人として素敵だなと。自分もそういう人でありたいと思っているので、すごくシンパシーを感じました」

作品の中でも印象的に残るのが『食は人の天なり』という言葉。「食は天の如く重要なものだ」という徒然草に書かれた言葉なのだが、窪塚さんは「本当にその通り!」と大きくうなずく。

「最近、腸内環境の大事さを痛感して腸活してるんです。お酒はめちゃくちゃ飲むんですけど、それでもこの状況で元気でいられるのは腸を整えてるからだと思っているんです。根菜や海藻、発酵食品を意識的に摂るようにしていますが、これって日本古来の食べ物なんですよね。日本の食文化や自然が自分の体を守ってくれてるわけです。それに、腸って脳と相関関係にあるそうなので、腸がすっきりすると頭も冴える。突き詰めたら性格や行動にも影響してくるんですよ。だから食べたものが運命を左右するといっても大袈裟ではないわけで。もうね、“窪塚『腸』介”って名前に改名しようかってくらい腸活にハマっちゃってます(笑)。」

劇中で食べた食事はどれも体に優しく、おいしくて感動したという窪塚さん。

「1番をあげるとしたら牡蠣のしぐれ煮かなぁ。本当においしくて、その日の収録上がりに『お疲れ様でした!』って言おうとして『ご馳走様でした!』って言ってましたから(笑)。食べるシーンのある日は撮影が終わってもなかなか帰らず、しっかりご飯食べて帰ってました」

小松原に常に気づきをもらっている澪が、特に影響を受けたのが『道はひとつきり』という小松原の言葉。迷わず決めた道をただひたすらに進めという言葉に澪は進む方向を照らしてもらっていたのだが、そこだけは考えが違うと窪塚さんは話す。

「道は無限にあると思っているし、あっていいと思います。その方が自分を元気に豊かにしてくれると思うから。今年で役者も25年目ですが、それもただの数字でしかない。この仕事は、自分が元気でいられれば生きてる限り続けられる引退のない仕事ですから。歳を重ねたからこそできる役もあるわけで、どんどん幅も広がっていく。その選択肢の多い道をこれからも楽しみながら歩んでいきたいと思っています」

最後にこれから演じてみたい役をお伺いすると、「やったことない役は全て新鮮で魅力的」との回答が。ひとつでない道をどんどん開拓していく窪塚洋介さん。次はどんな姿を私たちに見せてくれるのだろう?今後の活躍からも目が離せない。

「みをつくし料理帖」

(C)2020映画「みをつくし料理帖」製作委員会
原作/髙田 郁「みをつくし料理帖」(角川春樹事務所)
製作・監督/角川春樹 脚本/江良 至、松井香奈、角川春樹
出演/松本穂香、奈緒、若村麻由美、窪塚洋介/石坂浩二(特別出演)/中村獅童 他
公開/10月16日(金)全国公開

PHOTO / Mizuaki Wakahara (D-CORD MANAGEMENT LTD.)
HAIR&MAKE / Shuji Sato(Botanica make hair)
TEXT / Satoko Nemoto

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