お薬手帳の使い方って?薬局での負担額も安くなる?

更新日:2017年3月10日 / 公開日:2017年3月10日

自分が使っているお薬の名前や飲み方などを記録していく“おくすり手帳”。服用したお薬の履歴などが伝わることで、お薬の重複による副作用が回避できるのはもちろん、手帳を持っていることで薬局での負担額が安くなる可能性もあるので、ぜひこちらの記事をチェックしてくださいね!全国の薬局で、無料配布していますよ。

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この記事のポイント

  • ・おくすり手帳を活用することで、医療者に正確な情報が伝わり、スムーズかつ安全に受診することができます。
  • ・2016年4月から、おくすり手帳を持っていくと薬局での負担額が安くなります。(※条件あり)

みなさん、こんにちは。遠藤さちこです。

病院や薬局で「さっきも同じようなことを聞かれたなぁ」「先週飲んだお薬の名前はなんだったかなぁ」などと、思ったことはありませんか?体調がすぐれない時だからこそ、スムーズかつ安全に受診したいものですよね。

そんな時におすすめなのが、“おくすり手帳”の活用です。

おくすり手帳とは、自分が使っているお薬の名前や飲み方などが記録できる手帳です。全国どこの薬局でも、無料で配布しています。ぜひ、自宅や会社の近くの薬局で作ってもらいましょう。

お薬の名前って、カタカナの名前が多くてなかなか覚えにくいですよね。1文字違いで全く別のお薬の名前になってしまうことがあるので、むやみに覚えるよりも、正確に書いてあるものを持ち歩く方が安全であるとも言えます。

おくすり手帳の使い方

●1人1冊が原則です。複数のおくすり手帳を持っている人は、1冊にまとめましょう。(基本情報や直近の情報が載っているものを残すか、薬剤師さんに1冊にまとめるのをお願いしてもいいと思います。)

●副作用歴やアレルギー歴、既往歴(いままでかかったことのある病気)などの基本情報を記載し、自分の健康情報や履歴がこれ1冊でわかるようにしましょう。

●クリニックや病院の受診、薬局での調剤の際には、おくすり手帳を出します。薬局などでアンケートをお願いされた際に、おくすり手帳を出すことで時短にもなります。また、正確に服用したお薬の履歴などが伝わることで、お薬の重複による副作用が回避できます。

●一般用医薬品(市販のお薬)やサプリメントを購入する際にも、おくすり手帳を見せることで薬剤師や登録販売者が適切なアドバイスができます。購入した際には、製品名などを記載してもらいましょう。

以上が、基本的なおくすり手帳の使い方です。ここでもう1歩、活用してみましょう!

●おくすり手帳にカバーをつけることで、煩雑になりがちな診察券などをまとめておくことができます。体調を崩した際に、診察券を見つけるのに苦労したことはありませんか?診察券とおくすり手帳がまとまっていると、緊急時にとても便利です。

●健康診断の結果を紛失してしまった方もいるかと思います。健康診断の結果をおくすり手帳に貼り付けることで、自分の体調の履歴にもなり、見返すことで健康管理にも役立てることができます。

おくすり手帳を持っていると薬局での負担額が安くなる!?

2016年4月から、おくすり手帳を持っていない場合と、おくすり手帳を持っている場合とでは、薬局での負担額が変わることがあります。おくすり手帳を持っている場合は、3割負担で40円程度安くなります。ただし、大きな病院の前にあるような薬局では適用されないこと、半年以内に同じ薬局で調剤を受けた場合のみということに注意が必要です。

裏を返せば、“複数の薬局にかかっていたり、おくすり手帳を持っていないと薬局での負担額が高くなる”とも言えますので、これはおくすり手帳を活用するしかないですね!

最近では“電子おくすり手帳”という、スマートフォンやインターネット環境を活用した機能を盛り込んだ、おくすり手帳も出てきました。これも負担額減の対象になります。

みなさんのライフスタイルに合わせた“おくすり手帳”を活用することで、安全でかつスムーズな健康管理にお役立てください。
以上



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