更新日:2018年9月19日 / 公開日:2017年11月1日
子どもを産む、産まないは、まだ子どもがいない30代女性にとって大きな悩みですよね。仕事でも、プライベートでも、満足していればしているほど、出産後の生活変化に対する不安は大きいのではないでしょうか?そんな30代で子どもがいない女性に向けて、一冊の本をご紹介します!
子ども欲しい?欲しくない?は、30代で子どもがいない女性の多くが考えること。
夫や周囲の協力があって、お金にも余裕があり、キャリアにも影響を及ぼさず、自分自身の時間もある程度確保できる。となれば、多くの女性が子どもを産むことについて前向きに考えるでしょう。でも、全ての問題がクリアになるのは難しいです。
そんな私も、まさに悩める子どもがいない30代。
小説家・脚本家として仕事をする私は、昨年、結婚しました。しかし、すぐに子どもがほしいという気にはならず、子育てにも、お金にも、キャリアにも不安があり、なかなか子どもを作ろうという決断に前向きになれないでいます。そこで私が手にしたのは、犬山紙子さんが妊娠・出産・育児についてさまざまな女性に話を聞き、一冊の本にまとめた『私、子ども欲しいかもしれない。』(平凡社)です。本書から、不安解消への道を探ってみましょう。
出典:Amazon
30代の女性が子どもを産むのをためらう理由として、仕事やプライベートでの変化があげられるのではないでしょうか? その点については、本書でも大きく触れられています。
本書で犬山さんは「フリーの私は産休をとると収入がゼロになるから、貯金を切り崩す日々が待っている。それで、仕事に復帰できたとして、私の居場所があるのだろうか。うーん、不安…。子どもがいなくたって、不安なのに!」と話します。
その不安は、フリーランスの私も感じています。
きっと、フリーランスでなくても、職場に戻って自分の居場所がなかったらどうしよう。と悩む人はいるのではないでしょうか? それは仕事だけでなく私生活も同じで、今の生活に満足している人ほど、これまで通りのライフスタイルを保てるか不安ですよね。
不安を抱えていた犬山さんは、2016年6月に女の子を出産しているフリー編集者のFさん(39歳)に話を聞きに行きます。
Fさんは「復帰のことを考えるといろいろ怖くて、本当に近い人以外にはギリギリまで言えなかった。それに私は年齢も上になってきて、若い子たちとチェンジする時期でもあったの。だから、すごくい不安だった」と話します。
しかし、Fさんは出産後について、こうも語っています。
「ただね、出産したら育児が本当に楽しい。楽しすぎて仕事したくないもん(笑)。こんなにかわいい時期に、仕事にすぐ戻るのもなあって思ったぐらい!」
それに対して犬山さんは「私は復帰のことを考えると不安に頭が支配されすぎていて、子どもがいる時間の幸せや楽しさを感じられていなかった。仕事だけが楽しいわけじゃないんだ」と言います。
その後、仕事に復帰したFさん。出産後、ケンカが増えた夫とも、しばらくすると子どもを通じて会話が生まれ、良好な関係を築けているそう。本書には、まだまだ苦労もありますが、友人の助けなどもあり、ニコニコと幸せそうなFさんの姿が描かれています。
確かに不安ばかりに目が行き過ぎて、出産後の自分を想像できないのはわかります。でも、そうなってしまうと、子どもができた向こう側にある楽しさなんて考えられません。
本書を読んだ私は、出産・妊娠・子育てを不安から考えるのはやめようと思いました。まずは子どもを産む良い面から考えて、その後、子どもができた時に起こる悩みを乗り越えていく。そのほうがきっと良い結果が待っているような気がします。
他にも、出産後の夫との関係、保育園について、育児サービスについてなど、子どもが欲しいと考えている人にとって気になることがたくさん書かれている本書。不安で固まった頭をほぐしてくれる良書です。
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