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子どものことばを育てるには、親子あそびや語りかけが大切。頭ではわかっていても、具体的にどうすればいいのか悩んでしまうママ&パパも多いのでは? SNSで話題の言語聴覚士・なな先生こと寺田奈々さんの『ことばをひきだす親子あそび』(小学館)より、年齢ごとのことばを育てるおすすめのあそびを紹介します。
ことばがけは、届かなければただのノイズ(雑音)。お子さんの理解力ちょうどか、少し簡単すぎるかな? くらいのことばがけを意識しましょう。また、「ことば以外のヒント」をたっぷり見せてあげると、理解力が伸びます。よく知っている状況で新しいことばを登場させることが大切です。ただ、1歳台の注意・集中力はとても短く細切れ。話している人や指しているものにうまく注目できるよう、まずは静かに待ってあげましょう。
積み上げたり、人形のイスに見立てたりできる大きめのブロック、息を吸っても吹いても音が出る笛、ボールが出るのをわくわくして待つくるくるチャイムなどに夢中。電車あそびにつながる『がたんごとんがたんごとん』(福音館書店)、リズムとことばの楽しさがつまった「だるまさん」シリーズ(ブロンズ新社)、「なにたべてるの?」と聞かれて先を予測する『ノンタンもぐもぐもぐ』(偕成社)など、ことばの繰り返しの絵本を気に入ります。
鏡を一緒に見てみましょう。鏡に向かって手を振ってみたり、鏡の中のお子さんに話しかけたりして、鏡に映る姿に注意を向けるよう促してみましょう。
◎「うちの子ナルシストなのかな?」と思う親御さんもいますが、鏡に映った自分に興味が湧くことも成長のひとつ。一緒に遊んであげて。
「うん」が上手に言えなかったり、質問されると固まってしまうお子さん向け。「ボールやりたい人ー!」のように呼びかけて、手を上げて「ハーイ」で答えてもらいます。「あー」のような声から少しずつ上手になります。
◎なんとなくやっている場合も、とりあえずYESと受け取り、YESを言ったらやることになると、やりとりの意味を結果から伝える。
(寺田奈々『ことばをひきだす親子あそび』(小学館)より一部抜粋/マイナビ子育て編集部)
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親子で遊びながら赤ちゃんや子どものことばを育てる方法、実はたくさんあるんです。
本書の著者は言語聴覚士の「なな先生」こと寺田奈々さん。年間100症例以上のことばの相談・支援に携わりながら、SNSや育児雑誌で子どものことばについて発信しています。本書は「なな先生」が、ことばの専門家としておすすめしたい100の親子あそびを紹介。0歳・1歳・1歳半・2歳・3歳にわけて、それぞれのステージのことばの特徴やおすすめの遊びが掲載されています。ひとつひとつのあそびの進め方や隠された意図、促し方を、イラストを交えてわかりやすく説明。さらに次にやりたいあそび、難しかったら戻ってやりたいあそびも記載されているので、お子さんのペースにあわせて進められます。
おもちゃや絵本、体を使ったあそびだけでなく、日常生活の中でできる「ながらあそび」も多数収録。仕事で忙しくお子さんと過ごす時間が限られたママ&パパにもおすすめです。
ことばの発達が心配な場合はもちろん、「遊びながら発達を促したい」「赤ちゃんとどうやって遊んでいいのかわからない」というときにも参考にしたい一冊。
言語聴覚士。慶應義塾大学文学部卒。養成課程で言語聴覚士免許を取得。総合病院、プライベートのクリニック、専門学校、区立障害者福祉センターなどに勤務。年間100症例以上のことばの相談・支援に携わる。臨床のかたわら、「おうち療育」を合言葉に「コトリドリル」シリーズを製作・販売。専門は、子どものことばの発達全般、吃音、発音指導、学習面のサポート、失語症、大人の発音矯正。Instagram:stkotoriTwitter:@stkotori
この記事のライター
マイナビウーマン子育て
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