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JAF(一般社団法人日本自動車連盟)は8月4日、2021年の8月1カ月間に出動した”子どもやペットを車内に取り残されたままのキー閉じこみ”の件数を公表しました。
2021年8月1日~31日までの1カ月間、JAFが出動した「キー閉じこみ」の救援のうち、子どもやペットが車内に取り残されたままであったケースは全国で99件(子ども:63件、ペット:36件)でした。
このうち、生命に危険を及ぼす影響が高いと判断されたものについては、通常の開錠作業ではなくドアガラスを割るなどの処置を行いました(9件)。現場での聞き取り調査では、「子どもに鍵を持たせていたら、ロックボタンを押してしまった」「ペット(犬)が前足でドアのロックボタンを踏んでしまった」という声が寄せられています。
JAFが実施した車内温度の検証テストによると、気温35℃の炎天下に駐車した車内の暑さ指数は、窓を閉め切った状態でエンジン停止後、わずか15分で人体にとって危険なレベルに達することがわかっています。
車を日陰に駐車していたとしても、その車内温度の差はわずか約7度で、駐車場所に関わらず外気温が高温である場合は注意が必要です。
暑さ指数の推移/JAFユーザーテスト
▼参考:JAFユーザーテスト・車内温度/夏:https://jaf.or.jp/common/safety-drive/car-learning/user-test/temperature/summer・「日なた」と「日陰」の車内温度:https://www.youtube.com/watch?v=0KiUCm-1B6k
帝京大学医学部教授の三宅康史先生は「同じ暑い環境でも、体が小さい方が熱の影響を受けて、先に体温が上がってしまう」と語っています。子どもは暑さの影響を受けやすいにもかかわらず、自分で不調を訴えたり、水分を補給したり、環境を変えたりすることが難しいため、保護者が気を付ける必要があるとアドバイスしました。
「寝ているから、短時間だからといって、子どもやペットを車に置き去りにするのは大変危険です。直射日光が当たる場合はもちろん、日かげでも車内温度は上昇します。特に乳幼児は自分で行動することができません。保護者は責任を持って、車に置き去りにしないようにしましょう」(三宅先生)
▼日本自動車連盟https://jaf.or.jp/
(マイナビ子育て編集部)
この記事のライター
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