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東京は神保町にある絵本専門店「ブックハウスカフェ」が全面協力! プロが選ぶおすすめの絵本をセレクトして、毎月紹介します。
→『絵本のプロが選ぶ おすすめ6冊』の他のおすすめ絵本も見る
この記事のライター ブックハウスカフェ 岩切もも 東京・神保町にある絵本の専門店ブックハウスカフェに勤務。店内には約1万冊の絵本が揃い、働き始めてからたくさんの絵本に触れ合ったことで、絵本好きになる。赤ちゃんから大人まで楽しめるイベントを毎月多数開催していて、運営スタッフとしても活動中。ホームページ https://www.bookhousecafe.jp/Instagram @bookhousecafelove「せっけんさーん」「はーい」「しゃんぷーさーん」「はーい」「しゃわーさーん」「はーい」お風呂で使う道具たちがどんどん登場。ぎゅっぎゅっと体を洗って、しゃかしゃか髪を洗って、ざざーと流して、湯船にとぽんと浸かります。
リズミカルなかけあいが楽しい、初めてのお風呂絵本におすすめの一冊。
お風呂に入り、体や髪を洗い、湯船につかるというとてもシンプルな内容で、「お風呂はこんなことをする場所だよ」と優しく教えてくれます。「はーい」の掛け声を一緒に言ったり、手をあげたりと、小さな子でも参加できるのがこの絵本の魅力のひとつ。お風呂場でも「せっけんさーん」「しゃんぷーさんーん」と呼びかけて、楽しいお風呂タイムを過ごしてみてください!
赤ちゃんでも持ちやすいサイズ感に厚紙でできたボードブック仕様。めくりやすく丈夫、そして持ち運びやすいのもポイントです。お出かけのおともにもぜひ。
「くまちゃん ぬげるかな?」「んしょ んしょ」と服を脱ぐくまちゃん。「ぬげた ぬげた」くまちゃんはこれからパパと一緒にお風呂に入ります。
まずは、くまちゃんの体を洗います。ぶくぶくぶくぶくと洗って、じゃーじゃーとシャワーで流して、きれい! 次はパパの番。くまちゃんもお手伝いします。2人ともきれいになったら、最後は湯船にざっぷーん。
絵本を読んでいるとき、ふと、ずっと忘れていた子どもの頃のことを思い出す瞬間があります。わたしはこの絵本を初めて読んだときに、浴槽にタオルを浮かべて空気を入れ、丸い風船のように膨らませる「タオル風船」遊びが大好きだったことを急に思い出しました。母や父が作ってくれたタオル風船を潰して遊んだり、自分でも大きものを作りたくて練習したり……。ひとりでお風呂に入る年齢になってからすっかり忘れていた記憶が、くまちゃんとパパがお風呂で楽しく遊んでいる様子を見てよみがえり、とても嬉しくなったのです。
くまちゃんとパパのとってもダイナミックなお風呂遊びを絵本で体感したら、きっとお風呂に入ってみたくなるはず! お風呂が好きな子、苦手な子関係なく、お風呂前におすすめの一冊です。
体をごしごし洗ったら、お風呂につかってカウントダウン!10 ジュゴンがジャンプして9 きゅっきゅっ おゆはるキュウカンチョウ8 はははん ミツバチいいゆだな7、6、5……最後の1まで数えられるかな? カウントダウンが終わったら、主人公・いっちゃんの掛け声でいよいよオフロケットが発射します!
湯船に入って肩までお湯に浸かったら1、2、3……と数を数えますね。でもただ数を数えるだけではつまらない、そんなときにぴったりなのが『オフロケット』です。ミツバチやゴリラなどみんなの知っている動物から、ジュゴンやキュウカンチョウ、コヨーテなどあまり馴染みのない動物まで、いろいろな動物と一緒に10まで数えます。リズミカルな数え歌で、ノリノリ気分でカウントダウンしちゃいましょう!
最後の1まできたら、いっちゃんの「いっくよー!」の掛け声でオフロケットが発射! どこへ飛んでいくかは読んでからのお楽しみです。
もう少し長く湯船に浸かってほしいときには最後の10秒のカウントダウン、なかなかお風呂からあがってくれないときには「いっくよー!」の発射合図など、お風呂タイムに使えるヒントが散りばめられた絵本です。数に興味を持ち始めた子や、動物が好きな子にもおすすめです。
わにわにはおふろが大好き。ほら、おふろ場に入ってきました。きゅるりと蛇口をひねってお湯をためて、ぽくんとお湯におもちゃを浮かべたらお風呂によじ登り……じょろろーんと飛び込みます!
湯船のおもちゃで遊んだり、せっけんのあぶくをとばしたり、シャワーをマイクに歌までうたっちゃう。お風呂から出たら、ちゃーんとタオルで体をふきます。
表紙を見ると、黄色い目と白くぎっしり生えた歯を持ったわにの姿が、なんだか不気味な雰囲気です。でも絵本を読み終わる頃にはお風呂が大好きなわにわにに夢中になっているはず!
迫力のある顔をしたわにわにが、お風呂に浮かべたおもちゃや、あぶく、シャワーで遊んでいる様子はとってもシュール。大好きなお風呂に終始ご機嫌なわにわにの様子を見ていると、読者までルンルンしてきます。お風呂上がりの幸せそうなわにわにの表情もお見逃しなく。愉快でお茶目な、わにわにの世界をたっぷり楽しめて、最後までくすっと笑えるお風呂絵本です。
髪の毛がもしゃもしゃの女の子マリカは、みんなから「もしゃもしゃちゃん」と呼ばれています。もしゃもしゃちゃんは、髪はとかしませんし、歯も磨きません。お風呂にも入りません。なぜならキレイ好きじゃないのです。
ある日、みんなで仮装パーティーをすることに。子どもたちはなりたいものの絵を描くなか、もしゃもしゃちゃんは妖精の絵を描きました。ところが、「君が妖精? 髪がもしゃもしゃのくせに」とみんな大笑い。悲しくなってしまったもしゃもしゃちゃんは、家を出て大きな森にやってきました……。
『ラチとらいおん』(同)でもお馴染み、ハンガリー出身の作家マレーク・ベロニカの絵本です。友だちと遊ぶのが大好きで活発なもしゃもしゃちゃんですが、自分を清潔に保つのは苦手。そんなもしゃもしゃちゃんが妖精になれるように協力してくれるのは、森の動物たち。もしゃもしゃちゃんに水たまりから助けてもらったテントウムシや、巣から落ちたところを拾ってもらったひな鳥、友だちのハリネズミたちなど……誰にでも親切なもしゃもしゃちゃんの優しい心にも触れることができるお話です。
大笑いしてしまった友だちからの「早く帰っておいで」のお手紙に励まされ、キレイになる決心をしたもしゃもしゃちゃんが、かわいい妖精に大変身した様子は必見。最後までもしゃもしゃちゃんの物語をお楽しみください!
ハリーは、黒いぶちのある白い犬。なんでも好きですが、お風呂に入ることだけは、だいきらいでした。ある日、お風呂にお湯を入れる音が聞こえてくると、体を洗うブラシをくわえて逃げだしたハリー。ブラシを裏庭に隠すと家の外へ抜け出しました。
泥だらけ、すすだらけになって、たくさん遊びまわったハリーは、なんと白いぶちのある黒い犬になってしまいました。家に帰ってきても、誰もハリーだとわかってくれません。そこでハリーは一生懸命知っている芸をやってみますが……。
黒いぶちのある白い犬が白いぶちのある黒い犬に見えるほど、豪快に遊んだ後のお風呂は、いくらお風呂嫌いでも気持ちいいはず。最後の場面でお風呂に入るハリーの表情は、うっとりしているようにも見えます。
お風呂は衛生面でも大切なことですが、体がキレイになることで心もすっきりと落ち着いた経験がある方も多いのではないでしょうか? ご飯を食べたりお風呂に入ったりして安心できるお家があるからこそ、外でも思いっきり遊ぶことができる。ハリーを通して、暮らしの大切さを感じられる作品です。
暑い夏、どうしても面倒になってしまうお風呂。汗をたくさんかいた体は、早く洗ったほうがさっぱりすることもよくわかっているものの、お風呂に入れば余計に暑くなって「入りたくないな」と思うのは、子ども大人問わず、多くが経験したことがあるのでは?
そんなときにはぜひお風呂の絵本をどうぞ。人間もクマもワニも犬も、みーんながお風呂に入ってさっぱりした様子を見れば、「ちょっと入ってみようかな?」という気持ちも生まれるはず。暑い夏こそ、お風呂絵本でお風呂に入りたい気持ちをかきたててみてくださいね!
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