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年末年始に子供が体調を崩したら…救急の目安は? 緊急時のために知っておきたい「救急受診の方法」

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目次

もうすぐ年末年始の休暇がやってきます。だいたい12月30日〜1月3日あたりは医療機関もお休み。そんな時、もしも子供の体調が悪くなったらどうしたらいいでしょうか。小児科医の森戸先生がお教えします。

救急受診の目安は「眠れているかどうか」

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(※画像はイメージです/PhotoAC)

夜間や休日、子供が急に腹痛を訴えたり、発熱したり、下痢や嘔吐をしたりなど、体調を崩すととても困りますし、心配になりますね。まして、年末年始は病院やクリニック(診療所)がいっせいに閉まりますから、余計に心配ですね。 私自身も、うちの子が小さかった頃、休日に急に吐き始めてしまい、急性虫垂炎を疑って心配になり、友人医師に相談した経験があります。小児科医であっても、自分の子供のことになると慌ててしまうこともあります。 夜間休日に小児科を受診するかどうかは、お子さんが夜きちんと眠れるかどうかで判断するといいでしょう。「熱はあるけど眠っている」「咳はするけど眠れている」などという場合は、必要に応じて解熱鎮痛薬(アセトアミノフェン)を使ったりしながら、ご家庭で様子をみてもいいと思います。長期休暇前に、解熱鎮痛剤を用意しておくと安心です。 一方、生後6ヶ月以下の子供の場合は、37.5度以上の熱がある、哺乳量が普段の半分以下になった場合、それ以上の年齢でも普段お世話をしている保護者の方から見てお子さんの様子がいつもと違う、明らかにつらそうで眠れていない、といった場合は早めに救急を受診しましょう。 そして、新型コロナウイルス感染症を疑う場合も検査のために受診してください。

症状が重い場合は、当番医か救急外来へ

では、どこを受診すればいいでしょうか?まずは、できれば日中に地域の当番医(休日に順番で診療している医療機関)を受診してください。当番医は、各自治体のウェブサイトなどで公開されています。「市区町村名当番医」といったワードでインターネット検索してみてください。 当番医を受診できない場合、症状が重い場合などは、近くの救急外来のある病院、救急指定病院などに電話して、子供を診られるかどうか聞いてみましょう。患者数が多すぎる、小児科医が不在などの理由で診られないケースもあるためです。 いずれにしても、新型コロナウイルス感染症やインフルエンザなどの感染症を疑う場合、発熱している場合などは、その旨を忘れず伝えるようにします。感染拡大を防ぐために来院時間や入口、待機場所などを指示されると思いますので、必ずメモしてその通りにしましょう。 そして命の危険があるかもしれないときは、躊躇せず119番に電話をして救急車を呼んでください。具体的には、お子さんの意識がない、呼吸や脈が弱かったり止まったりしている、心臓が動いていない、けいれんが5分以上続いている、ろれつがまわらない、やけどや出血がひどいなどの場合です。 救急車を呼んでいいかどうか迷ったら、小児救急でんわ相談(#8000)、自治体ごとに設けている救急相談ダイヤル(東京都は#7119)に電話して相談してみてくださいね。症状ごとに適した対応を教えてくれます。 子供に異変があって急に受診することになると、親も気が動転し、保険証や母子手帳、お薬手帳などを忘れがちです。一刻を争う場合は別として、できるだけ持参するようにしましょう。救急車の場合は、必要に応じて上着や着替え、靴なども忘れないようにしてください。

参照)森戸やすみ『小児科医ママの子どもの病気とホームケアBOOK』(内外出版社)

(聞き手・構成:大西まお)

お話をお聞きしたドクター 小児科専門医/どうかん山こどもクリニック院長森戸やすみ 先生 一般小児科、NICU(新生児特定集中治療室)などを経て、現在は東京都谷中のどうかん山こどもクリニック院長。医療者と非医療者の架け橋となる記事や本の発表に意欲的に取り組んでいる。『子育てはだいたいで大丈夫 小児科医ママが今伝えたいこと! 』(内外出版社)、『祖父母手帳』(日本文芸社)など著書、監修多数。どうかん山こどもクリニックTwitter

「森戸やすみ 先生」記事一覧はこちら⇒

この記事の執筆者 大西まお 編集者・ライター。出版社にて雑誌・PR誌・書籍の編集をしたのち、独立。現在は、WEB記事のライティングおよび編集、書籍の編集をしている。主な担当書に、森戸やすみ 著『小児科医ママの「育児の不安」解決BOOK』、名取宏 著『「ニセ医学」に騙されないために』など。特に子育て、教育、医療、エッセイなどの分野に関心がある。■Twitter


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この記事のライター

マイナビウーマン子育て

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