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【白群(びゃくぐん)】とは、白みがかった青色のことです。日本の伝統色である【白群】にどのような由来があって、どのように愛されてきたのか、子どもにそのまま教えてあげられるよう、やさしい言葉で解説します。海外の方に英語で説明できるよう、英語での解説も紹介しています。
白群とは、白みがかった青色です。
色の名前 白群 読み方 びゃくぐんbyakugun 英語 light bule WEBカラーコード #a8d3ed CMYK C=35/M=4/Y=0/K=5 RGB R=168/G=211/B=237
※色は環境等により見え方が異なります。各種カラーコードは絶対のものではなく、あくまで参考値です。
【白群】は、柔らかな白味を帯びた青色の色名です。「藍銅鉱(らんどうこう=アズライト)」という鉱物を細かく砕いてできた白っぽい淡青色の粉末の色が【白群】です。「藍銅鉱」の粒子は、その状態や色の濃淡によって色が変わり、、【紺青(こんじょう)】、【白群】などになります。なお、藍銅鉱は、緑色の顔料での原石である「孔雀石(くじゃくいし=マラカイト)と同じく中国の安徽省(あんきしょう)の南部から産出します。この孔雀石を砕いたものをさらに細かくした粒子を【白緑(びゃくろく)】と呼びます。【白群】同様に、白味を帯びた緑色で、奈良時代には仏像や仏画の彩色に使われていました。
白群びゃくぐん 牡丹色ぼたんいろ
【白群】に合う色のひとつにがあります。【牡丹色】は、春から夏のはじめに咲く牡丹の花を思わせる紫がかった紅色です。春の空を思わせるような【白群】との相性はよく、あたたかみを感じさせる色合いになります。また、藍染(あいぞめ)の中で最も濃い藍色の一種【深縹(こきはなだ)】や青、おを含んだ気品を感じる黒色の【檳榔子黒(びんろうじぐろ)】など、深めの濃い色と合わせるとメリハリができてクールな組み合わせになります。
A traditional Japanese color “白群 Byakugun” is a blue color with a soft white tinge. The color of the whitish pale blue powder made by grinding the mineral azurite into small pieces is called “白群 Byakugun”. Azurite particles vary in color depending on their condition and the shade of the color, such as “群青 Gunjo”, “紺青 Konjo”, and “白群 Byakugun”.Azurite is produced in the southern part of Anhui Province, China, same as malachite, which is the raw material for the green pigment “緑青 Ryokusyo”. The finer particles of this crushed peacock stone are called “白緑 Byakuryoku”. Like the “白群 Byakugun”, it is green with a white tinge, and was used to color Buddhist statues and paintings in the Nara period (710-794).
【白群】は、岩絵の具の顔料となる「藍銅鉱」から作られる色のなかで、もっとも白みの強いものを言います。色名に「白」とついているので、白色を想像しがちですが、実際には白味を帯びた青色で、絵の具としては空や水を表す色として使われることが多いです。また、夏用の着物にもよく採用される色です。
(マイナビ子育て編集部)
参考文献・『色名がわかる辞典』(講談社)・『366日 日本の美しい色』(三才ブックス)・『くらしを彩る 日本の伝統色事典』(マイナビ)
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