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日本人は近視の人が多いと言われますが、子どもの近視は増加傾向にあります。スマホやタブレットの普及などの影響が、まず頭に浮かびますが、それ以外にも、あることが少ないと、近視になりやすいことがわかりました。場合によっては1.9倍という差が出る可能性も。小学生を対象にした調査で確認していきます。
国立青少年教育振興機構が実施した「青少年の体験活動等に関する意識調査」の中で、小学4年生から6年生を対象に、外で過ごす時間の長さと肥満・近視の関係について調べた結果があります。
1週間に外で過ごす時間が「ほとんどない」子どもは、「近視あり」が36.7%と、約3分の1に上りました。一方、「10時間以上外で過ごす」子どもで近視のある割合は、19.8%と2割を切る結果となっています。
また、外で過ごす時間が少なくなるほど、近視の割合が増える傾向であることもわかります。屋内で過ごす時間が多いと遠くを見る機会が減るため、視力にも影響することが考えられるでしょう。
※「近視あり」の指標として、「(メガネ・コンタクトレンズを)使用している」と「使用していないが必要としている」を統合して用い、「(メガネ・コンタクトレンズを)使用していない」を「近視なし」の指標として用いた
国立青少年教育振興機構「青少年の体験活動等に関する意識調査(令和元年度調査)」より
次に肥満との関係ですが、外にいる時間が多いほど、肥満の子どもが少ない傾向が見られました。
1週間に外で過ごす時間が「ほとんどない」子どもの肥満(※)の割合が12.7%である一方、「10時間以上外で過ごす」と回答した子どもの肥満の割合は10.9%となっています。外で体を動かすことで肥満になりにくくなるというのは、わかりやすいですね。
※軽度肥満、中度肥満、重度肥満を合わせたもの
国立青少年教育振興機構「青少年の体験活動等に関する意識調査(令和元年度調査)」より
外で過ごす時間が長い子どもは、近視や肥満になりにくいことがわかりました。特に近視では大きな差が見られる結果に。スマホの普及で日常的に近くのものばかり見ている時間も増えており、子どもの近視が気になる親も多いでしょう。家の中で過ごすことが好きな場合もあるかと思いますが、成長期の子どもは、なるべく外で過ごす時間をもてるようにできるとよいですね。
■国立青少年教育振興機構「青少年の体験活動等に関する意識調査(令和元年度調査)」調査実施時期:令和2年1月~4月調査対象:全国の公立小学校1年生・2年生・3年生の保護者全国の公立小学校4年生・5年生・6年生とその保護者全国の公立中学校2年生全国の公立全日制高等学校2年生
(マイナビ子育て編集部)
※画像はイメージです
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