熱した鉄の素肌のような青みが暗くにぶい青緑と、藍染めを繰り返した濃く深い青色【重厚な鉄紺色とは】

【鉄紺（てつこん）】とは、ごく暗い緑みの青色のことです。日本の伝統色である【鉄紺】にどのような由来があって、どのように愛されてきたのか、子どもにそのまま教えてあげられるよう、やさしい言葉で解説します。海外の方に英語で説明できるよう、英語での解説も紹介しています。

【鉄紺】とは？

鉄紺とは、ごく暗い緑みの青色のことです。

色の名前 鉄紺 読み方 てつこんTetsukon 英語 navy blue, iron blue WEBカラーコード #003149 CMYK C=85/M=0/Y=0/K=85 RGB R=0/G=49/B=73

※色は環境等により見え方が異なります。各種カラーコードは絶対のものではなく、あくまで参考値です。

【鉄紺】の意味と由来は？

【鉄紺】とは、そのなのとおり、【鉄色（てついろ）】と【紺色（こんいろ）】の中間色です。

【鉄色】とは、熱した鉄の素肌のような青みが暗くにぶい青緑色のことをいいます。【紺色】は、藍染めを繰り返した濃く深い青色のことです。どちらも濃く深い色なので、【鉄紺】にもとても重厚なイメージがあります。

同じ紺色の系統である【紫紺（しこん）】や【茄子紺（なすこん）】と比べて、紫みが少なく緑みが多いのが特徴です。

なお、【鉄紺】は東洋大学のスクールカラーです。お正月に開催される箱根駅伝では、たすきの色にも使われていますよ。

【鉄紺】に関連する色

■【鉄色（てついろ】 ■【紺色（こんいろ）】 ■【紫紺（しこん）】 ■【茄子紺（なすこん）】

【藤色】に合う色は？

鉄紺てつこん 琥珀色こはくいろ

【鉄紺】に合う色のひとつに、があります。【琥珀色】は、透明感のある黄褐色のことです。【鉄紺】のように深みのある色は、【琥珀色】のような穏やかな色や、白に近い明るい色と合わせることで、お互いを引き立てあいます。

A traditional Japanese color “鉄紺 tetsukon” is…

As its name implies, a traditional Japanese color “鉄紺 tetsukon” is an intermediate color between “鉄 tetsu” color and “紺 kon” color.

“鉄 tetsu -means iron-” color is a dark, dull blue-green color like the bare skin of heated iron. “紺 kon -means navy blue-” color is a deep blue color produced by repeated indigo dyeing. Since both colors are dark and deep, “鉄紺 tetsukon” also has a very profound image.

Compared to “紫紺 shikon” color and “茄子紺 nasukon” color, which are also in the same “紺 kon” color family, “鉄紺 tetsukon” is characterized by its less purplish and more greenish tones.

By the way,”鉄紺 tetsukon” is the school color of Toyo University. It is also used as the color of the sashes at the Hakone Ekiden (relay race) held on New Year’s vacation.

まとめ

ごく暗い緑みの青色の【鉄紺】。「東洋大学の伝統と格式を表現する色」として、同校の箱根駅伝のユニフォームにも取り入れられています。ホタルが飛び回る夜の景色をも思わせる、深みのある色ですね。

（マイナビ子育て編集部）

参考文献・『色名がわかる辞典』（講談社）・『366日 日本の美しい色』（三才ブックス）・『くらしを彩る 日本の伝統色事典』（マイナビ）