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「花田草」「鴨頭草」「碧蝉花」…ツユクサの別名はこんなにたくさん【日本の伝統食】

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目次

【露草色(つゆくさいろ)】とは、やや紫がかった明るい青色のことです。日本の伝統色である【露草色】にどのような由来があって、どのように愛されてきたのか、子どもにそのまま教えてあげられるよう、やさしい言葉で解説します。海外の方に英語で説明できるよう、英語での解説も紹介しています。

【露草色】とは?

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露草色とは、早朝に咲く露草の花を思わせる、やや紫がかった明るい青色です。

色の名前 露草色 読み方 つゆくさいろtsuyukusa-iro 英語 spiderwort colour WEBカラーコード #68a5da CMYK C=60/M=23/Y=0/K=0 RGB R=104/G=165/B=218

※色は環境等により見え方が異なります。各種カラーコードは絶対のものではなく、あくまで参考値です。

【露草色】の意味と由来は?

【露草色】は、夏の早朝に咲く露草の花のような明るく爽やかな紫みの青色です。露草は、ツユクサ科の一年草で、日本の各地で見ることができます。道端や小川のほとりなどに多く群生していて、とても身近な植物の一種。花が多かったことから染色にも多く用いられ、日本の青の染色の原点だったのではないかと言われています。

露草は、花や葉っぱの汁を布に摺りつけて染色することから、万葉の時代には「着き草」と呼ばれていました。また、詩的な表現として「月草(つきくさ)」や「蛍草(ほたるくさ)」などという名称もあります。さらに、色の名称から「青花(あおばな)」「藍花(あいばな)」「花田草(はなだくさ)」「鴨頭草(つきくさ)」「碧蝉花(へきせんか)」など、多くの呼び名をもっています。

また、露草は、簡単に水に溶ける特性があることから、現在でも友禅(ゆうぜん)や紋染めの下絵作業に使われています。色が落ちやすいという特徴もあり、転じて、露草は「移ろふ(うつろう)」や「消ぬ(けぬ)」の枕詞にもなっています。

【露草色】に合う色は?

露草色つゆくさいろ 菜の花色なのはないろ

露草色つゆくさいろ 藍白あいじろ

【露草色】に合う色のひとつに【菜の花色(なのはないろ)】があります。アブナラの花を思わせる、明るくあざやかな黄色です。露草色とは相反する色のように思われますが、組み合わせることでお互いを引き立て合うさわやかな配色になります。また、同じ青系の薄いや薄く淡い青紫色の【淡藤色(うすふじいろ)】などと組み合わせると、上品さと純粋さを感じさせる配色になります。なお、着物の色の組み合わせを表す「襲(かさね)」には、露草の古名の「鴨頭草(つきくさ)」という色目があり、「表が縹(はなだ)、裏が淡縹(うすはなだ)」で秋の襲とされていました。【縹色(はなだいろ)】とは、のことです。

A traditional Japanese color “露草色 tuyukusa” is…

A traditional Japanese color “露草 Tsuyu-kusa -means Asiatic dayflower-” is the color name for a bright and fresh purplish blue, like Asiatic dayflower blooming early in the morning of summer. Asiatic dayflower are annual herbs of the daylily family and can be found throughout Japan. It is a very familiar type of plant, growing in large clusters along roadsides and creeks. Because of its many flowers, it was often used for dyeing, and it is said that it may have been the origin of blue dyeing in Japan.

Asiatic dayflower were called “着き草 Tsuki-kusa -means turn a color herbs-” in the Manyo period (710-794) because the juice of the flowers and leaves was rubbed onto cloth to dye it. It also has poetic names such as “月草 Tsuki-kusa -means moon hervs-,” and “蛍 Hotaru-kusa -means firefly herbs-“. Furthermore, it has numerous names based on its color, such as “青花 Ao-bana -means blue flower-,” “藍花 Ai-bana -means naviy flower-,” and so on.

Because of its easy solubility in water, dewdrops are still used in yuzen (silk dyeing) and pattern-dyeing processes. It also has the characteristic of easily losing its color, which is why Asiatic dayflower have become a byword for “移ろふ Utsurou -means be unusual-” and “消ぬ Kenu -means disappearing-“.

まとめ

【露草色】は、露草の花の色から付けられた色名です。露草は、現在でもとても身近な草花のひとつ。色はあざやかですが、実際に染色として使おうとすると、水に溶けやすく、すぐ落ちてしまうという特徴があります。露草が、移ろいやすいものごとや気持ち、はかなさの象徴としての意味をもつのは、そういう理由もあったんですね。

(マイナビ子育て編集部)

参考文献・『色名がわかる辞典』(講談社)・『366日 日本の美しい色』(三才ブックス)・『くらしを彩る 日本の伝統色事典』(マイナビ)



この記事のライター

マイナビウーマン子育て

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