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妊娠中は、ささいな匂いや気温の変化で気分が悪くなってしまうことも。妊婦検診に向かっていた20代のAさんは、満員電車でニオイやムワッとした暑さにやられ体調不良に。そこに女子高生が声をかけてくれて……。
妊娠初期のことです。当時、主人とふたり暮らしだったのですが、出産は実家近くの病院を予定していたため、妊婦健診のたびに電車とバスを乗り継いで実家近くの病院に通っていました。
その日も電車に乗ったのですが、電車遅延があったらしく、いつもはそれほど混んでいない電車が通勤・通学ラッシュですし詰め状態。ぎゅうぎゅうの中、座ることもできず、なんとかつり革につかまって立っていました。
肌寒い日だったこともあり、車内は暖房がかけられていました。運悪く、私が立っていたのは、暖房のあたたかい空気が強く当たる位置。その風と暑さでだんだんと気分が悪くなっていくのを感じていました。
混雑時の電車は匂いも充満。ニオイを避ける手立てもありません。気分の悪さで立っているのもままならなくなり、冷や汗が垂れ、視界はぼやけ、ついには周囲の音も聞こえなくなり……。「やばい、降りなくては」と思ったときはすでに遅く、足も動かせず座り込んでしまいました。
動くこともできず、頭はパニック状態。「このまま私、どうなっちゃうんだろう」ボーッとした頭でそんなことを考えたそのとき、目の前に手が差し出されました。
見上げると、そこには心配そうな顔をした女子高生が。座席に座っていた女子高生が私の異変に気づき、手を差し伸べ、席を譲ってくれたのです。
彼女が譲ってくれた席に座り、なんとか少しずつ落ち着きを取り戻すことができました。
電車を降りる際も、私の代わりに周囲に声をかけ、ドアまで手を引いてくれた女子高生。そのときは「ありがとうございます」のひとことしか言えませんでしたが、ここで改めて感謝の気持ちを伝えたいです。あのときは、救ってくれてありがとう。
====================※本記事は、編集部に寄せられた実際のエピソードを元に再構成しています。
妊娠中、子育て中に誰かに助けてもらって感謝していることはありませんか。そんな「ありがとう」の気持ちを込めたエピソードを募集しています。あなたのすてきな体験談を教えてください。
この記事のライター
マイナビウーマン子育て
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