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カード決済や電子決済が普及した今、あえて小銭の携帯・備蓄をしている方は多くないのではないでしょうか。しかし小銭は災害時にさまざまな場面で活躍します。今回は警視庁がTwitterで公表している災害時の小銭の活用方法を紹介します。とくに公衆電話の使い方についてはお子さんと確認し合うとよいでしょう。
みなさんは普段から小銭を携帯・備蓄していますか?カード決済や電子決済が普及して小銭の使用頻度は減ってきていますが、実は災害時にさまざまな場面で活用することができるのです。
今回、警視庁警備部災害対策課が、『災害時は「小銭」が便利。』と題して4つの便利術を公開しているツイートをご紹介します。
災害時は「小銭」が便利。①トゲが刺さったときは5円玉が有効!②袋が開かずに困ったときは10円玉×2枚で解決!③公衆電話は災害時の有効な連絡手段。小銭が必要ですので使い方の確認を。④停電時、電子マネーが使用できない場合も考えられます。非常用持出袋に小銭入れの備えをオススメします。(警視庁警備部災害対策課)
これには多くの反響が寄せられ、「子どもたちに公衆電話の使い方を教えなくちゃ」といったリプライも多数散見されました。確かに、小銭があっても使い方を知らなければ使うことができませんよね。
NTT東日本・NTT西日本によると、2021年の公衆電話の台数は2000年と比べて81%の減少、公衆電話の利用は2000年と比べてなんと98%減少しています。[*1]
この推移をみるといまの子どもは公衆電話を見たことも使ったこともない可能性が高いと考えられますし、おとな世代も最後に使ったのは何十年も昔といった状況も多いのではないでしょうか。
ここで改めて総務省が公表している、「公衆電話の特徴と使用方法」を確認してみましょう。[*2]
「災害時こそ携帯電話で連絡をとればよいのでは?」と思われる方も多いかもしれませんが、災害時には通信制限がかかることがあります。実際に東日本大震災のときは、携帯電話からの音声通信は通常時より最大70~95%も規制されました。[*3]
しかし公衆電話は、災害等の緊急時でも通信規制の対象外として優先的に取り扱われるとともに、ほとんどの機器で停電時でも電話をかけることができます。ただし停電時はテレホンカードが使用出来ないことからも、やはり小銭の備えが役に立つことが分かります。
そうはいっても、大きな災害のとき(公衆電話の無料化措置時)だったら小銭を投入しなくても公衆電話を利用できることをご存じの方も多いと思いますが、それはディジタル公衆電話のケースです。
アナログ公衆電話では、小銭またはテレホンカードをいったん投入して通話が終了した後で、小銭またはテレホンカードがそのまま返却される仕組みなので、いずれにせよ小銭を持っておくと良いでしょう。
大人でも忘れがちな公衆電話の特徴や使い方。これを機にお子様と一緒に実際に使ってみてはいかがでしょうか。
(マイナビ子育て編集部)
参考[*1] 公衆電話を取り巻く環境変化/NTT東日本・NTT西日本[*2] 公衆電話の特徴と使用方法/総務省[*3] 東日本大震災における情報通信の状況/総務省
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