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AlbaLinkが運営する「訳あり物件買取プロ」は、全国の男女500人を対象に「事故物件に関する意識調査」を実施。そのデータをランキングとして発表しています。
「事故物件」に明確な定義はありませんが、一般的には「殺人や自殺などで人が亡くなった部屋」を指します。入居に抵抗を感じる人が多い「心理的瑕疵(かし)物件」のひとつです。
事故物件は借り手がつきにくいため、家賃が安くなっていたり初期費用が不要になっていたりと、条件面で優遇されていることも多くなっています。
とはいえ、「部屋を借りるなら事故物件は避けたい」と考える人も多いでしょう。そこで行われた今回の調査。どんな結果となったのでしょうか。
全国の男女500人に「賃貸住宅を選ぶ際に事故物件かどうかを気にするか」聞きました。
その結果、「とても気にする」「やや気にする」と答えた人が合わせて87.4%。9割近い人が事故物件かどうかを気にしているとわかりました。
「心霊現象は信じないから、家賃が安いなら事故物件でもいい」あるいは「映画などで興味をもち、事故物件に住んでみたいと思っている」といった人以外は、できるだけ事故物件を避けたいのかもしれません。
次に「事故物件に住みたくない理由」を聞いたところ、最も多かった回答は「とにかく怖い(128人)」に。次ぐ2位は「なんとなく気分がよくない(83人)」、3位「縁起が悪い(81人)」、4位「幽霊・心霊現象が起こりそう(78人)」となっています。
「怖い」「気分がよくない」など、心理的な原因を挙げた人が多くなっています。実害はないと考えるものの、嫌だと感じる人が多いのでしょう。
<1位とにかく怖い>・シンプルに怖いから(20代 女性)・幽霊を信じてはいないけれど、怖い(30代 男性)・自分がとても臆病な性格なので(50代 男性)
「人が亡くなった部屋にいることが怖い」という意見が多数。「幽霊が出るかもしれない」「怨念が残っているかもしれない」と少しでも考えてしまうと、小さな物音などにも怯えてしまいそうです。
<2位なんとなく気分がよくない>・事件事故があったとわかっていて住むのは、単純に気持ち悪いと感じる(30代 女性)・家賃が安くても、なんだか気分が良くないから(40代 女性)・事故などは気にならないが、自殺や殺人は気味が悪いので嫌(50代 男性)
人が亡くなった空間にいると思うと、実害はなくてもあまり気分のよいものではないでしょう。
亡くなった原因によって、気味悪さの度合いが変化する人もいるようです。そのため「不慮の事故ならあまり気にならない」という人もいました。
<3位縁起が悪い>・自分にも悪いことが起こりそうだから(20代 女性)・自分の運気が下がりそうだから(30代 女性)・根拠はないですが、縁起が悪そう(40代 男性)
「事故物件に住んでいることで、自分にも悪いことが起こるのでは」と心配する人も多いとわかります。
悪いことが起こったとき、「事故物件に住んでいるからかも…」と関連付けてしまう人もいるかもしれません。
最後に「事故物件でも住んでもいい」と思える条件を聞きました。
その結果、1位は全体の4割以上が選んだ「家賃が安い(216人)」でした。また、2位「リフォーム済み(175人)」、3位「特殊清掃済み(80人)」など、事故物件であることを感じさせない処置がされていることを条件に挙げた人も多くなっています。
<1位家賃が安い>・家賃が3万円台。一人暮らしなら飛びつく(20代 男性)・家賃が相場より安く、かつ自分の経済状況が良くないなら(30代 男性)・家賃がほとんど無料であれば考える(50代 女性)
「心理的瑕疵のある物件に入居するなら、相応の割引がほしい」と考える人が多いとわかります。
家賃のほか「初期費用が無料」「退去費用がかからない」といった回答も。経済的なメリットがあれば事故物件も検討する人は多いようです。
<2位リフォーム済み>・ちゃんとリフォームをされていて、綺麗で清潔な状態(20代 女性)・フルリフォーム済みで汚れなどがなければ、住んでもいいかなと思います(30代 女性)
ただし、リフォームさえしていればいい人は少数派。「リフォームされていて家賃が安い」「リフォームされているシェアハウス」などと答えた人が多くなっています。
リフォームを「最低限クリアすべき条件」と考えている人が多いことがわかります。
<3位特殊清掃済み>・特殊清掃済み(20代 女性)・殺人以外の場合においては、シミや血痕などを含めてすべて綺麗な状態に清掃済みであれば、とくに問題はないかなと思います(30代 女性)
特殊清掃とは「遺体が発見された現場を原状回復する、特殊な清掃」のこと。
ただし「特殊清掃されてさえいればOK」という人は少数派で、「特殊清掃したうえで家賃が安い」などと答えた人が多くなっています。
調査対象:全国の男女調査期間:2023年6月7日~8日調査機関:自社調査調査方法:インターネットによる任意回答有効回答数:500人(女性341人/男性159人)回答者の年代:10代 0.4%/20代 17.0%/30代 42.6%/40代 27.2%/50代 10.4%/60代 2.4%AlbaLink:https://albalink.co.jp/
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