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学費に教育費、日々の食費や日用品費など、子育て中は何かとお金がかかる時期。さらに自分たちの老後資金も必要……。そんなお金に悩めるパパママに向け、子育て中の共働き夫婦に「やってよかった!」家計管理術をインタビューする本連載。今回はフルタイムで働くまりさんに、作り置きを効率よく作るコツと材料を安く買うコツを聞きました。
まりさん
福井県在住。歯科医院に勤めて20年になる、40代のフルタイムワーママ。同じく40代のパパは会社員。子どもは22歳の大学生長男を筆頭に、19歳の大学生長女、14歳の中学生次男、10歳の小学生三男の4人。忙しい毎日の中で習慣となっている、見た目にもおいしい栄養満点の作り置きをインスタで紹介し、話題に。家では冷蔵庫3台+中型冷凍庫2台が常にフル稼働!
Instagrammr06home
※写真はイメージです
今回、お話を聞いたまりさんのお宅は6人家族。大学生2人、中学生1人、小学生1人という食べ盛りの子どもが4人います。しかも、まりさんはフルタイムで働くワーママ! にも関わらず、現在の食費は週1万5,000円前後(調味料代、飲料代は含まず)。昨今の例に漏れず、まりさん家も値上げの波の影響を受けているそうですが、それでも6人家族の食費がこの額で抑えられているのは、驚きですよね。
まりさん家の毎日の食事の要であり、食費と時間の節約に大きく貢献しているのは、週に一度大量に仕込む「作り置き」。今回はまりさんに、作り置きを手際よく準備する工夫と、お得に買い物をする方法について教えてもらいました!
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まりさんが週に一度休みの日に仕込む作り置きの数、どのくらいだと思いますか? なんと40品前後! 想像するだけで大変そうですが当のまりさんは慣れたもの。「準備には隙間時間をあてていますし、調理も3〜4時間ほどで全部作り終えます」と話します。具体的なそのコツを聞くと……。
まりさん:スーパーで余計なものを買うことを防ぐため、事前にその週のメニューを決めてから買い物します。まずは自作の献立テンプレートに冷蔵庫・冷凍庫にある食材を書き出し、そのうえでこの献立テンプレに、ストック食材が活かせるメニューや単純に食べたいメニューをこれまた自作の献立リストから選んで、当てはめていきます。すると、およそ20分くらいと時短で1週間分の献立ができあがり! この献立テンプレを使えば、献立が立てやすいのはもちろん、煮る、焼くなどの調理法や和洋中の味つけがかぶらずに献立が立てられるようになっているので、とても便利なんです。
まりさんが自作した献立テンプレートの一部。
まりさん:買い出しは週に一度、仕事の休み時間に済ませます。1時間半あるので、昼休み中に買って自宅に戻り、収納するところまで完了! よく行くのが職場と家に近い業務スーパーです。既にどこに何があるかを熟知してますし、陳列順に書き出した買い物リストを持って出かけているため、滞在時間はおよそ15分。時間が限られているので、必然的に余計な買い物は発生しません。
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まりさん:業務スーパーで必ず購入するのが、冷凍野菜。カット済みなのですぐに使えますし、価格も安定しています。ちなみに生で買った野菜や、作り置きの調理で余った半端野菜も冷凍。刻んで組み合わせ、自家製ミックスベジタブルとして冷凍ストックすることもあります。鮮度が保たれるから、平日のちょっとした調理や、翌週の作り置きにも使えますし、おかげで食品ロスも発生しません。
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まりさん:大鍋でキャベツ、玉ねぎ、にんじんやじゃがいもを一気に煮込み、ポトフとシチューを同時に仕上げるなんてこともよくしますよ! メインを作りながら、余った半端野菜を使って同時にスープを作ったり。これだけで時短にもなるし、食品を使いきることができるので、節約になります。
まりさん:フライパンでの調理は味の薄いものから作り始め、似たような味付けの場合はそのまま使います。また、和え物を作るときはボウルなどを使わず、ポリ袋に入れて調味料を追加し、シャカシャカ。まな板もまな板シートやキッチンペーパーを敷いて材料を切ることで、できるだけ洗う回数を減らしています。“洗う”というたったひと手間かもしれませんが、それが数回減るだけでも、チリツモで労力も調理時間も減らせてラクになります。
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こうして手際よく作り置きを用意するまりさんですが、お得に買い物する方法も常に模索。何を買うかによって店舗を分け、日々の節約に生かしています。
まりさん:普段の買い物は、基本的に週1回の業務スーパーです。冷凍野菜の種類が豊富なほか、食パンや冷凍うどんなども安くておいしい! あと、業務用の大容量調味料が安く手に入るので、大家族の我が家にはありがたいですね。
まりさん:年に何度かはコストコへ。コストコは我が家にとって、テーマパークの扱いで、普段買えない食材を買い込み、ときには10万円以上使うことも。そのため、食費とは別に予備費を積み立てています。よく買うのは牛ミスジや牛や豚の肩ロースなどの肉。アトランティックサーモンなどの魚も必ず買いますね。どれも1パックが大量で、一回では食べきれない量なので、帰宅したら即小分けして冷凍! この冷凍貯金を少しずつ崩していきます。
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まりさん:MEGAドン・キホーテもときどき利用するお店のひとつ。プライベート商品が安くておいしいから、おすすめなんです。ツナ缶なんてとても安価で手に入りますし、ししゃもの卵入りの「荒ほぐし鮭フレーク」やドレッシングに使う「いろいろ使える玉ねぎポン酢」はおいしいしたくさん入ってるしで、子どもたちもお気に入り。鶏肉や豚肉は大容量で売っているので、安いときに買って小分けにして冷凍貯金をしています。
まりさん:作り置きではないですが、お米やお酒には極力お金をかけません。お米は1ヶ月に30kgも消費するので、実家からもらうのと足りない分をふるさと納税で補っています。また、お酒は“ポイ活”を活用してゲット!普段ポイ活で貯めたポイントでお酒を購入するため、実質、無料です。これも基本的にはローソンの“ポン活”でお得なレートで交換するようにしていますね。ポイ活で貯めているポイントは、dポイントをはじめ、多岐にわたります。
こうして安く効率よく作り置き生活を送るまりさん。ただ、作り置きを作っても腐らせてしまっては本末転倒なので、消費する順番には気を配っているそう。
まりさん:普段は足の早いものから、食べるように家族にも伝えています。最後まで調理を終えたものがいちばん悪くなりやすいので、週の始めに。後半は下拵えだけ済ませているものなど冷凍ストックを中心に使います。春夏は下ごしらえずみで調理はしていないものを増やすなど、季節によっても変えていますね。冷蔵庫は週の最後にはすっからかんになるので、中を掃除してリセットします。
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こういった生活をもう長年続けているまりさん。作り置きを続けていくモチベーションはどこにあるのでしょう?
まりさん:数日後の自分をラクにするため。これ一点です! 19時前後に帰宅して、そこからごはんを準備する以外にも、残った家事があるし、お風呂もあるし、子どもの宿題を見たり、塾にも送り出したりしないといけない。その中で作り置きがあると、20分で栄養の整った夕食を準備できるので、とても助かるんです。
買い物だってひとりで行っているので本当に大変ですが、夫や子どもと行くとついいろいろ買ってしまうので、節約にはやっぱりひとりで行くのが一番いい。ただ、普段から夫は節約に協力的で、伝えたことは常にウェルカムの姿勢で対応してくれる。とても助かっていますし、ありがたいです。
(取材・文/江原めぐみ)
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この記事のライター
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