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即戦力だった育休パパ! マクドナルドで培った家事力と先読み力「うちの男性社員はきっとみんなできるはず」

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目次

育児休業を経験し、子育てに奮闘しているパパの声を聞いていくインタビュー連載・「男性育休取ったらどうなった?」。今回はみんながよく知るあのハンバーガーレストランチェーンで社長秘書として働くパパと、パートナーのママにお話を聞きました。

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社長の宣言から育休を取得することになった原家

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今回のパパ原 健太さん/38歳/CEOオフィスマネージャー/日本マクドナルド株式会社

●ご家族妻:紗由里さん/33歳/アパレル企業会社員長女:結希乃ちゃん/1歳(※ご家族の名前は仮名です)

●原家のパパ育休2022年8月に長女が誕生。紗由里さんは実家のある京都で出産。帰宅後の11月から健太さんが2カ月の育児休業を取得。紗由里さんは現在、育休中。

原さんの休日のタイムスケジュール

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男性社員が気軽に育休を取れると思っていなかったが……

――パパが育休を取ることになったきっかけを教えてください。

健太さんいちばんのきっかけは、社長のとある「宣言」ですね。

――社長⁉︎それは気になります!取得までの流れを具体的に教えてもらえますか?

健太さんはい。まず初めに自己紹介すると、僕は日本マクドナルドでCEOオフィスという部署に所属しており、そこでCEOアシスタントという役職に就いています。主な仕事は社長の業務マネージメントやサポートです。

直属の上司である社長には、妻が安定期に入った2022年の4月ごろに「8月に子どもが生まれます」と伝えたんですが、そのときにまず「絶対に育休を取りなよ」と声をかけてもらいました。ただ、そのころは僕自身、男性育休に興味はあるものの「本当に取れるのかなぁ」と懐疑的で……。

というのも、正直言って男性社員が気軽に育休を取得できる感覚が僕の中になかったんです。それは全国に店舗があり、365日24時間稼働する飲食業という業界的事情もありますし、僕の場合は自分自身が特殊なポジションにいるので、育休を取るのはやはり難しいなと思っていました。だから、そのときの社長の言葉は嬉しかったものの、さらっと「考えておきます」とだけ回答しました。

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娘さんのことをとても大事にしている健太さん。「生まれた瞬間から、めちゃくちゃ可愛かった!」とデレデレ!

――どのタイミングから本気で取得を目指す流れになったのでしょう?

健太さん出産予定日の2ヶ月前ですかね。社長がマネージメント会議ですべての役員に対し「男性育休を推進する」と宣言したんです。この宣言を聞いて「これは取るしかない!」と思いました。だって僕はそう宣言した社長直属の、一番の部下なんですから。育休を取得することはこのとき心に決めましたが、そのあと正式に社長に伝えたのは、出産直前に仕事で北海道に行ったタイミング。社長と2人で食事していたときに「(育休を)取るつもりですが、いいですか?」と相談したら、社長は「当たり前だろう!」と100%ウェルカムな反応で、力強く背中を押してくれました。

――温かい言葉!それにしても、出産間近のタイミングで育休取得が決まったんですね。

健太さんええ。もともと妻は里帰り出産してしばらくは彼女の実家のお世話になることが決まっていたので、取得するなら東京に戻るタイミングからと考えていました。それなら実際に育休に入るまではまだ時間もあるし、仕事を引き継ぐ準備もできるだろうと。また、育休を取得するまでの期間で、引き継ぎの準備だけではなく、どうせなら復帰後に会社に貢献したい、今後は取得を希望する社員の力になりたいと思い、男性育休についてきちんと知ろうと詳細に調べました。おかげで復帰から今まで何人かの相談を受けていて、自称「マクドナルドの男性育休コンサルタント」と名乗っています(笑)。

――男性育休コンサルタント!自分のためだけではなく、周りの人に育休の輪を広げようとしている姿勢が素晴らしいですね。引き継ぎの準備はどんなふうに進めたのですか?

健太さん僕の仕事は業務柄、本当にたくさんの部署の社員と関わりがあるので、2カ月くらい前から「ここからここまでは休みます。ご迷惑をおかけしますが、ご協力をお願いします!」とお知らせしていました。また、育休取得中の業務移管や割り振りなどについて、周囲にこまめに相談していましたね。

――周りの方の反応はいかがでしたか?

健太さん関わった方全員が僕の育休を温かく受け入れ、応援してくれました。正直、僕が休むことで3人くらいは嫌な顔をする人がいるかな〜なんて思っていたんですが(笑)、実際は誰一人いなかったです。

――紗由里さんは健太さんの育休取得が決まってどんな気持ちでしたか?

紗由里さんとにかくありがたかったです。お友達の話を聞くと「(男性育休を)取りたかったけど、取れなかった」というケースもあるようなので。夫にも会社にもただただ感謝の気持ちでした。

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アップルウォッチ経由で育児のログをコツコツメモしている原夫婦。「スマホの画面を開かなくても操作ができるので、手が離せない育児中はとても助かります!」(紗由里さん)

店舗勤務時代に培われた家事力と先読み力を発揮!

――健太さんは育休中、どんな生活を送っていたのでしょう?

健太さんとにかく妻を休ませたいと考えていたので、家事の分担を増やしたり、日替わりで娘と一緒に寝る番を交代したりしました。育休に入るときに「徹底的に取り組もう」と決めたんです。

――すごい覚悟を感じますね!もともと家事は得意なほうですか?

健太さん得意と言えるかはわかりませんが、嫌いではありません。娘が生まれる前も家事はしていました。そもそも弊社の社員の多くは店舗勤務を経ているので、男性も家事ができると思っているんです。だって、野菜やお肉を扱って調理したり、フロアのすみずみまで掃除をしたり、ユニフォームを洗わないといけなかったり。みんなそんな経験を店舗勤務時代にしていますから。

――確かに!仕事で家事力が鍛えられているなんて頼もしいですね。ちなみに現在はどんな家事や育児を担当していますか?

健太さん基本的に娘とのおふろは僕が担当です。平日は仕事が残っていたとしても早く切り上げ、おふろに間に合う時間に帰宅するようにしています。ほかにも金曜と土曜の夜はだいたい娘の寝かしつけを一人で担当し、妻が別の部屋で一人ゆっくり寝られるようにしたり、休日には妻と離乳食のストックを作ったりですね。

――早く帰宅する方針は子どもが生まれる前からですか?

健太さんいえいえ。完全に娘が生まれてからです。もともと僕はワーカーホリックなタイプで、休みのときも仕事のことばかり考えている人間でした。今も仕事は大好きですが、生産性をより重視するようになりました。何より妻と娘の体調が万全であることが大事なので、家のことが最優先。妻と娘が健康的な毎日を過ごすことで、結果的に僕も仕事に集中できますから。

ただ、仕事がとても忙しいときもありますし、今は妻が育休中なので実際は多くの家の仕事を妻が担当しています。だけど、ちょっとしたことが大事かなと思っていて。たとえば、出勤前にそろそろ離乳食かなと思ったら、ストックを電子レンジで解凍して渡したり、帰宅後、洗濯ものが乾いていても干したままなら、洗濯ばさみをはずして畳んだり……。気づいたことをやるようにしていますね。

紗由里さん夫は本当に周りをよく見ている人で、娘のこともなんなら私より先に気づいてくれることが多いんです。いちいち私が言う前に娘の先々を見据えて行動してくれるから、本当に助かっています。元から家のことを積極的にやる人でしたが、産後はさらに進んでやってくれている気がします。

健太さん周囲を見て、先読みして動くことも店舗勤務で鍛えられたかもしれません。

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食べるのが大好きな結希乃ちゃん。最近はつかみ食べが増えて、敷きパッドが大活躍!「おかげで掃除も最小限で済みます」(紗由里さん)

妻と同じ気持ちで育児に向き合えた

――育休を取得してよかったことは何でしょうか?

健太さん妻の大変さを理解できたことです。もちろん、すべてではないとは思っていますが、ワンオペのおふろやミルク、おむつ替え、離乳食作りや食べさせること、娘のちょっとした体調の変化への対応など、ある程度は妻と同じ気持ちで育児ができたかなと思います。

――もしも育休を取っていなかったら、違っていましたか?

健太さんそうですね。違ったと思います。もし、取得していなければ、娘が泣いていても多分、心のどこかで「そっちがなんとかしてよ」と妻任せにしていたんじゃないかな……。

――紗由里さんは健太さんが育休を取得して、どんなことがよかったですか?

紗由里さん大変な時期に一緒にいてくれたことですね。彼が育休を取っていたころ、時々「気分転換に1人で散歩してきなよ」と言ってくれていたんですが、リフレッシュの一人の時間も自分には必要ないくらい、気持ちに余裕がありました。それに彼が育休中に育児の流れを掴んでくれたので、今も娘の生活リズムを優先してくれるし、娘のお世話もおまかせできます。

健太さんそうそう、息抜きをするように提案したけど、全然行かなかったですね。家族とずっと家にいるほうがいいみたいでした。当時、僕は産後の夫婦関係とかのWEBニュースを読んで、彼女がメンタルを崩すことをとにかく恐れていたので、安心しました(笑)。

――気持ちの余裕って赤ちゃんを育てていく上でとても大事なものですよね。最後になりますが、これから出産や育休を控えるご夫婦に向けてメッセージをお願いします。

紗由里さんできるならば、パパにも育休の取得をおすすめします。仕事も大事ですし、家庭によってはいろいろな事情があったりするとは思いますが、赤ちゃんが小さい間の大変さって、やっぱりそのときしか経験できないことです。そのとても大事な時期に家族みんなで過ごす時間は、その後の暮らしにも大きな影響を与えると思います。

健太さん男性育休のことも育児のこともわからないことや不安なことがたくさんあるかと思いますし、女性に比べれば男性の育児参加率はまだまだ低い状況です。パートナーである奥さんから、どんどん要望を伝えてあげてください!育児は大変ですが、夫婦で協力すれば、より楽しんでできるかなと思います。

(取材・文:江原めぐみ、イラスト:ぺぷり、撮影:尾藤能暢)


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