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仕事をしている女性にとって、育児休業からの復職は大きなターニングポイント。自分自身にも子どもの生活にもさまざまな変化が訪れ、これから職場復帰を控えている人は不安を抱えているかもしれません。そこで先輩ママの体験談をお届け。
今回は、情報・IT業界で働くキャリア女性のエピソードをご紹介します。
(39歳、子ども5歳、情報・IT/事務系専門職)
(※写真はイメージです)
私は35歳で出産し、子どもが8ヶ月の時に職場に復帰しました。育休復帰直後にもかかわらず、職場ではプロジェクトリーダーとしてこれまでにない役割をまかせてもらえることに。子どもと離れ、久々に大人と育児以外の会話ができることに気持ちもあがり、仕事も子育ても全力で頑張ろうと張り切っていました。
しかし以前より業務量が増えたことに加え、子育てによる時間の制約もあります。「この時間の会議は出られないので、別の日時に変更できますか」「子どもが熱を出して小児科に連れていくので会議に出席できなくなりました。寝かしつけが終わったら必ず見ます」など、私の事情でスケジュールを調整させてもらうこともしょっちゅうでした。
自分が思うペースで仕事ができず、周りの人々に迷惑をかけているというストレスが少しずつたまっていきました……。
(※写真はイメージです)
そんな日々を過ごす中、いつものように保育園にお迎えに行った時に、子どもが自転車に乗りたがらず帰れなくなりました。
さっと帰って子どもの世話を終え、仕事の続きをしたいと思っていた私。でもきっと、子どもにとってもその生活は大きなストレスになっていたのかもしれません。
ずっと泣き続けてその場から動かない我が子をどうにもできず、心が限界に。突然、私も涙が止まらなくなってしまいました。
(※写真はイメージです)
泣いている私たち親子に気付いた保育園の先生が、すぐに園舎から出てきて声をかけてくれました。「お母さん大丈夫、1人で抱えこまないで。私たちも一緒にお子さんの子育てをしていますよ。だから困った時はすぐに声をあげて。一緒に解決すればいいんですよ!」とおっしゃってくださり、泣いている我が子の気分転換に長い時間付き合ってくれました。
それまで自分では気づいてなかったのですが、育児も仕事も頑なに“自分だけ”で解決しようと必死になっていたようでした。「もう少しだけ周りの人を頼ってもいいんだな」と改めて感じて、すっと気持ちが楽になりました。今でも仕事の忙しさに飲み込まれそうになるたびに、この時のことを思い出し、肩の力を抜くようにしています。
====================※本記事は、編集部に寄せられた実際のエピソードを元に再構成しています。
この記事のライター
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