/

ナギサコネクトは12月12日(金)、はんだ付け安全教育ワールド「NiceHANDA!!」をVRChatにて公開した。同ワールドでは、ゲーム感覚で正しいはんだごての持ち方などを身につけられる。

「NiceHANDA!!」は、はんだ付け初心者でも楽しく学べることを目指した、VRChat上の体験学習ワールド。
内装は学校の工作技術室をイメージしており、教室のような空間に2つの作業机が並んでいる。各机の上には、はんだごてと電子基板がセットされ、現実の実習風景をそのままメタバースに持ち込んだような空間になっている。

次の操作手順がアイコンで表示されていくため、初めてVRに触れる人でも直感的に操作方法がわかる。

はんだごてにはプラグがついており、グリップして電源タップに近づけると起動する。起動すると先端が赤く光り、机の上にゲーム開始用のパネルが表示される。

同じインスタンスにいるフレンドとスコアを競い合えるため、「もう一回!」と自然に繰り返し遊びたくなる設計になっている。

現実世界のはんだごては金属部分が非常に高温になり、持ち方を誤るとやけどの危険がある。
「NiceHANDA!!」では、加熱された金属部分に触れるとプレイヤーの視界が一気に赤く染まり、「ここは危険」という感覚を強烈に印象づける。実際にはやけどを負うことなく、「触ってはいけない場所」を体で覚えられるため、リアルの体験実習に入る前の予習として非常に有効だ。
さらに、教室内の壁面パネルには、村田製作所が公開している「電子工作のコツ/はんだ付け」をもとにした「はんだ付けのやり方」や「良い例・悪い例」の図解が掲載されている(許諾済み)。

VR空間の中でいつでも見返せる手本があることで、正しいイメージを視覚的に確認しながら、より良いはんだ付けをしっかり学ぶことができる。

また、安全面への配慮に加え、はんだ付けの速度と精度をスコア化することで、ゲームとしても楽しめるように設計した。
フレンド同士でランキングを競い合いながらプレイできるため、「授業だからやる」のではなく、「楽しいからもう一回やりたい」という、自発的な学びにつながる体験を提供する。

ナギサコネクト 代表取締役/ワールドプロデューサー エンジンかずみ
同ワールドは静岡県工業高校校長会からの依頼を受けて制作された。工業高校では様々な体験実習が行われており、その一環としてはんだ付けも行われていたが、次のような課題があった。
1つは、安全面への不安。はんだごての持ち方を誤り、やけどなどの怪我につながるケースがあった。注意喚起をしていても、生徒によっては聞き逃してしまったり、正しいイメージが持てなかったりすることがあった。
もう1つは、教材の分かりづらさ。白黒写真と文章のみ、といった従来型の教材も多く、「どこが危険か」「どう持てば良いか」といった感覚的な部分が伝わりにくいという課題があった。
「NiceHANDA!!」は、こうした課題を解決するために設計された新しい形の実習教材だ。高校での実習利用を前提としているため、スタンドアロンVRヘッドセット(Meta Questシリーズなど)のみでも動作するよう、軽量な設計となっている。
同ワールドは、12月20日(土)に行われる「第2回 未来の科学技術者フェスティバル」の静岡県工業高校校長会ブースにて活用される予定だ。また、VRChat内にも一般公開されており、通常のゲームワールドと同じように、誰でも訪れて遊ぶことができる。
学校や教育機関での事前実習・安全教育に、企業の新人研修や工場見学コンテンツの一部として、ものづくりや電子工作に興味がある一般ユーザーの体験の入口として、新たな教育の形としての活用を見込んでいる。
「NiceHANDA!!」ではんだ付けの知識を学ぼう。
NiceHANDA!!(VRChat公開先):https://vrchat.com/home/world/wrld_4177de5a-99da-4b28-b0b5-d7212c3c07de/info
村田製作所 電子工作のコツ/はんだ付け:https://article.murata.com/ja-jp/article/soldering
(佐藤 ひより)
The post はんだ付けを楽しく学べる体験学習ワールド「NiceHANDA!!」がVRChatで公開! first appeared on ストレートプレス:STRAIGHT PRESS - 流行情報&トレンドニュースサイト.
この記事のライター
STRAIGHT PRESS
870
ストレートプレスは、トレンドに敏感な生活者へ向けて、ファッション、ビューティー、ライフスタイル、モノなどの最新情報を“ストレート”に発信します。
グルメ・おでかけの人気ランキング
新着
公式アカウント