cover interview 小島瑠璃子

更新日:2018年9月8日 / 公開日:2018年9月8日

キュートではつらつとしたキャラクターと“こじるり”の愛称で、老若男女から愛される小島瑠璃子さん。グラビアモデルやバラエティなど、幅広い仕事をこなす彼女のバイタリティの源とは?

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Profile
1993年生まれ。2009年「第34回ホリプロタレントスカウトキャラバン」でグランプリを受賞。“こじるり”の愛称で人気となり、グラビアモデル、バラエティタレントとして活躍中。現在は「サタデープラス」(毎日放送)、「ヒルナンデス!」(日本テレビ)などにレギュラー出演するほか、数多くの番組に出演している。

失敗しない人よりも失敗したときに許してもらえる人になりたい

 小島さんは2009年「第34回ホリプロタレントスカウトキャラバン」でのグランプリ受賞をきっかけに、芸能界デビュー。当時から、新しいことにチャレンジをするときの“ワクワク感”が大好きだった。
「高校受験で自分を追い込んでいた時期があって、それが終わると燃え尽き症候群みたいになってしまって。何か新しくチャレンジできることはないかなと思っていたときに、自分でオーディションに応募しました。そのときは将来芸能界で仕事がしたいということまでは全然考えていなくて、ちょっとミーハーですけど、オーディションそのものが面白そう!と興味津々でした。ワクワクできることをずっと探していた感じです」

 バラエティ番組のほか、情報番組のアシスタントとしても活躍。常に新しいことにチャレンジし続けているが、不安や緊張に押しつぶされそうになることはないのだろうか。
「上手くできなかったらどうしよう、失敗したらどうしよう、という不安はもちろんあります。でも、結構「当たってみよう!」ってチャレンジしちゃう性格なんです。失敗をしないのが一番だけど、失敗したときのリカバリーがうまくできるような体制を整えておくことも大事かなって。失敗しない人ではなくて、失敗したときのリカバリー体制を整えたうえで、失敗したときに許してもらえる人になりたいです。「失敗しました、ごめんなさい。助けてください」って素直に言える人は、年上の女性でもかわいいなって思うから。自分もそうありたいですね。

 それでも緊張しちゃうときは、一度冷静になって、今自分は緊張しているんだと自覚します。そして、これからやるべきことは何だっけ?と落ち着いて段取りを確認したり、感情脳から理論脳に切り替えるようなイメージを意識しています。お仕事を始めた頃はどうしたらいいのか分からなかったけど、少しずつ自分なりのやり方が見つかってきたのかな」

衣装/GRACE CONTINENTAL

 緊張すら楽しむ、というスタンスで仕事に向き合う小島さん。今回、新たなワクワクを求めてチャレンジしたのがディズニー/ピクサーの最新作『インクレディブル・ファミリー』の日本語版声優だ。Mr・インクレディブルの妻で3人の子どもたちの母親でもあるヒーロー・イラスティガールに憧れる、新キャラクターのヴォイドを演じる。
「子どもの頃からディズニー/ピクサーの作品を見ていたので、吹替ができるなんて夢みたいでした。でも吹替のお仕事は初めてだし、現場でどんなふうに声を入れるのかも分からず、不安も大きかったです。私が吹替をした段階ではほかのキャストの方の声やBGMがない状態だったので、完成した作品を見たときは、自分の声が本当に映画の中に入ったんだと実感できて嬉しかったです。声だけで表現をするのはとても難しかったけど、本当に楽しかった! 普段の声と低い声を使い分けているシーンがあるので、その違いなどもぜひ見てほしいです」

 ヒーローが活躍する映画にちなんで、小島さんにとってのヒーローを聞いてみると…。
「同じ事務所の先輩の井森美幸さん! バラエティ界でずっと変わらないポジションで活躍されているのは、すごいことだと思います。年下の芸人さんも思わずツッコミたくなっちゃうキュートさがあって、出演者にもスタッフさんにも愛されている井森さんは、私にとって憧れの先輩でありヒーローです。仕事でのブレない軸と美しさを兼ね備えている女性には憧れますし、お手本にしています。

 最近、今ある仕事や人と人とのつながりは永遠ではないんだなって思うことがあって、仕事でもプライベートでもやりたいことはできるだけ早くやる、会いたい人にはすぐに会うことを目標にしています。今はありがたいことにレギュラーのお仕事もいただいていますが、決して当たり前のことじゃないと思ったら、すべてが少しずつ愛おしくなりました。プライベートでは、まずは母親と2人での海外旅行を実現したいですね。信頼できる仲間とランチに行ったり、そういう時間も大切にしたいと思っています」

 そしてインタビューは、今回の巻頭特集のテーマになっているお取り寄せグルメの話題へ。小島さんのおすすめは、岐阜の豆腐店・母袋工房の「燻り豆腐」。豆腐を地味噌に一昼夜漬け込み、桜のチップ材でスモークした珍しい逸品だそう。
「番組のロケで初めて食べたのですが、それがもう美味しくて! 日本酒と一緒なら一生食べていられます(笑)。また食べたくなったので、私もお取り寄せしようかな」

『インクレディブル・ファミリー』

©2018 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

監督・脚本/ブラッド・バード
日本語版声優/三浦友和、黒木瞳、綾瀬はるか、髙田延彦、小島瑠璃子、サンシャイン池崎 他
全国公開中!

PHOTO/Hirohiko Eguchi(LinX)
STYLING/Kyoko Takahashi
HAIR&MAKE/Risa Urano
TEXT/Yukari Tanaka

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