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interview 向井 理

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「ちょっと幸せ」をテーマに、グルメ・美容・健康・カルチャーなど、女性にうれしい情報満載のフリーマガジン「Poco'ce(ポコチェ)」から向井理さんのインタビューをお届けします♪

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Profile
1982年生まれ。2006年俳優デビュー。2018年はTBS系連続ドラマ「きみが心に棲みついた」に続き、NHKスペシャルドラマ「太陽を愛したひと~1964あの日のパラリンピック~」、NHKドラマ「そろばん侍 風の市兵衛」がある。その他にテレビ朝日系10月期連続ドラマ「リーガルV」にも出演する。

AIの進歩は人間にとって幸せなのか?AIとどうつき合っていくべきなのか…

 革命的な発明により“パンドラの箱”を開いた人々の運命を描くWOWOWの人気ドラマ『パンドラ』シリーズ。最新作『連続ドラマW パンドラIV AI戦争』では、AIをテーマに人工知能という“パンドラの箱”が社会に何をもたらすのかをリアルに描き出す。

 主演を務めるのは向井理さん。医学界を根底から覆す画期的な医療用AIを開発した医学者、鈴木哲郎を演じる。
「今までの“パンドラ”は癌の特効薬とか、自殺の防止治療薬とか、現実にはないけれど、あったらいいなというものがテーマで“こういうものができたらどう向き合いますか?”というのが込められたメッセージだったと思うんです。でも今回のAIはすでにスマホにも組み込まれているし、実際の医療現場でも使われている。もう自分たちの日常にあるもの。だからこれまでとは少し違うアプローチになるのかなと」

 脚本を読んだ感想をそう答えてくれた向井さん。パンドラシリーズの最新作で主演に抜擢された心境を伺うと。
「僕の周りにもファンが多い作品なので、出演が決まったときは嬉しいというより責任感を感じました。ちゃんとやるのはどの作品でも同じですが、紡いできた歴史があるので、それを受け継いで行かないと、と。でも素直にパンドラのチームの一員になれることは嬉しいです」

 最近、身近になってきたAI。個人的にアシストして欲しいことを尋ねると。
「なんだろうな…。僕は今の世界で充分満ち足りてると思いますね。これ以上便利になっても怠けるだけな気がするし。それにこの前少し怖いなと思うことがあって。スマホを買い替えたんですけど、海外アーティストのPVをダウンロードしたのですが、見てる最中から次々と勝手に好きなジャンルのアーティストがオススメとしてUPされてくる。自分の思考や趣味が筒抜けになってしまったようで、すごく怖くて慌てて設定をオフにしたのですが、自分の情報が流出する怖さを感じました。でももし鈴木が開発したような医療用AIで診断ができるなら…、きっと受けるでしょうね。自分だけの問題なら拒絶することもできますけど、家族のことを考えたら健康でなきゃいけないですから」

 ドラマの中で鈴木が開発した医療用AI“ミカエル”は、今の健康状態はもちろんのこと、将来かかる可能性のある病気を見つけたり、寿命まで予測されてしまうのだ。
「ミカエルってタイムリミットを宣言するだけなんですよね。今のうちに治療しないとあと何年で死ぬ可能性が…って。例えばあと3年って言われて、あと3年もあるなら治療もやりたいことも全部やろうとポジティブになれる人もいれば、3年しかないならもうダメだと落ちてしまう人だっている。自分の寿命を知って過ごすのが幸せなのか、知らない方が幸せなのか…。答えなんて出ないですね」

 このドラマは“つきつめさせるドラマ”だと向井さんは話す。
「診断を受ける側だけの話じゃない。もし実際にAIの診断が可能になったら、内科医の仕事はなくなりますよね。技術の発展はすばらしいけれど、そこで働いていた人の職場、またそれを目指していた人たちの夢を奪うことになるんです。医療界だけに限ったことではなく、このままCGの進化が進めば僕たち俳優の仕事もなくなるかもしれないし、置き換えたら誰にでも当てはまることだと思います。技術が進むってことはどんどん人の仕事を奪うことに繋がると考えると怖いですね。AIの発展は大きな意味では有益だけど、個人で考えたら不幸せなのかもしれない。今回のドラマはそこまで考えさせられるものになっていると思います」

 人工知能という“パンドラの箱”は社会に何をもたらすのか。開けてしまった人類は幸せになれるのか…。本作は11月11日(日)よりスタート。第1話は無料放送なのでぜひチェックして欲しい。

「連続ドラマW パンドラⅣ AI戦争」

監督/河毛俊作、村上正典
脚本/井上由美子
出演/向井理、黒木瞳、美村里江、三浦貴大、山本耕史、原田泰造、渡部篤郎 他
11月11日(日)より、毎週日曜 22:00〜

TEXT/Satoko Nemoto
PHOTO/Isamu Ebisawa
STYLING/Yukari Toyama
HAIR&MAKE Shinichiro(IKEDAYA TOKYO)
衣装/シャツ 18,000円(アタッチメント) パンツ 38,000円(ランバンコレクション) シューズ 35,000円(ユナイテッドトウキョウ)

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Poco'ce

「ちょっと幸せ」をテーマに、グルメ・美容・健康・カルチャーなど、女性に うれしい情報満載のフリーマガジン「Poco'ce( ポコチェ)」を発行しています。価値ある良質な情報を求める世代に向けて、「美・食・遊・学」を厳選してお届けし、 東京の働く女性たちを応援しています。

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