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映画『未来』黒島結菜さんと北川景子さんのインタビューカット

Cover interview 黒島結菜×北川景子

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「ちょっと幸せ」をテーマに、グルメ・美容・健康・カルチャーなど、女性にうれしい情報満載のフリーマガジン「Poco'ce(ポコチェ)」から黒島結菜さんと北川景子さんのインタビューをお届けします♪

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目次

Cover interview 黒島結菜×北川景子

湊かなえの集大成と評された『未来』が待望の映画化。

7人にひとりの子供が貧困状態にあると言われている今の日本。その現実の奥でネグレクト、ヤングケアラー、性暴力などに苦しむ子供たちがいる現実を、スリリングで切実な物語として描いた本作。

過酷な環境に置かれている教え子に手を差し伸べようとする教師・真唯子を演じた黒島結菜さんと、父親からの虐待により自分の愛し方も、娘の愛し方さえもわからなくなってしまった佐伯文乃を演じた北川景子さんにお話を伺った。

“おせっかい”で誰かが助かるなら、私も思い切って手を差し伸べたい

「この作品をきちんと映画にして、多くの人に届けなければいけないと思いました」。原作を読んだときの気持ちを、そう話してくれた黒島さん。

「はじめて原作を読んだときは、とにかく辛くて、息苦しい描写も多かったので、正直読み進めるのが辛いかなと感じていたのですが、ミステリーとしてのテンポがとても良くて、気づいたときには読み終わっていました。読了後は、今まで感じたことのない気持ちになったけれど、こんな辛い現状があることをまず知ってもらいたいという気持ちでいっぱいになったのを覚えています」

虐待やネグレクトなどの悲しいニュースを耳にすると、その後が気になってニュースを調べることもあるという。

「事件の背景を知ると、子供はもちろんですが親自身が救いを求めていることが多いことに気づきました。でも、頼る人がいなくて声が上げられないんですよね。そういう状況にいる人たちの現実を想像するのはとても難しく、撮影中も“私には何ができるんだろう”と考えてばかりいました。この作品が誰かの背中を押すきっかけになってほしい一心で撮影に挑ませていただきました」

黒島さんは、自身も複雑な過去を抱えながらも、過酷な現実の中で孤立する教え子を救おうと奮闘する女性教師、真唯子を演じる。

「真唯子はある意味おせっかいな人だと思います。今は誰かが困っていてもトラブルが怖くて声を掛けられなかったり、助けたいと思っても行動に移せなかったりということも多いと思うのですが、でもやっぱり人に優しくされたり、気にかけてもらえたら、それだけで救われる人はいると思うんです。真唯子自身もその一人で、彼女は劇中で恋人の原田くんにこれでもかってくらい気にかけてもらいます。撮影中は『しつこい!』と感じるくらいだったのですが、完成した作品を観たら、あれほど気にかけてもらえるということが、どれだけありがたいことかがわかって。おせっかいが誰かを救うことがあることを作品を通して知りましたし、私もできるだけおせっかいをしたいなと思いました」

共演した北川さんからも多くの刺激を受けたという。

「私の役はどちらかというと、人の想いや状況を受け止める側だったので、皆さんのお芝居を受けて作り上げられた場面がいくつもありました。とくに北川さんが抜け殻になってしまっているシーンは、本当にどう声をかけていいのかわからなくなるほどで。心の底からなんとかしてあげなきゃ、助けたいという気持ちが湧いてきて、それが真唯子としての表現を深めてくださったと思っています」

物語は真唯子の教え子である章子に、未来の自分から「手紙」が届く。その手紙が絶望の中にいる章子の心の拠り所となっていくことにちなみ、黒島さんの拠り所を教えてもらうと。

「編み物です。元々手芸が好きだったのですが、妊娠をきっかけにまた編み物を始めました。編んでいるときは無になれるというか、瞑想しているような感覚になれるのが好きです。今はセーターを編んでいるのですが、複雑な柄にしたらちょっと重くなっちゃって。もうほとんど出来上がってるんですけど、ほどいちゃおうか迷っているところです」

最後に、子供の頃に描いていた“未来”と今の自分を比べてもらうと「全然違う未来になってましたね」と笑った。

「将来のことを細かく決めるタイプではなかったのですが、俳優としてこのお仕事をしている未来は想像していませんでした。昔は東京が憧れの地でしたが、今、そこで生活するようになって、綺麗な海に囲まれた地元、沖縄の素晴らしさを改めて感じています」

逃げ場のない子供たちが希望が持てるようなそんな作品になってくれたら

原作「未来」が発売された当時に読んでいたという北川さん。映画の出演が決まり、改めて読み返したそう。

「湊さんの作品はいつも読んでいるとザラッとするというか、胃の中に重たい石が入ってくるようなズシッとした感覚があります。『イヤミス』と言われていますが、でも描かれていることはすべて現実に起きていることなんですよね。作品の中に出てくる人物たちの境遇は決して特別なものではなく、実際に身近にいてもおかしくない。だからこそ読むたびに重く響くものがあるんだと思います」

北川さんは、父親からの虐待により自分の愛し方も、人の愛し方もわからなくなってしまった佐伯文乃を演じる。

「いつも携わる作品を決めるときに、何かその作品を通して世の中や人々に感じてもらったり、知ってもらえるような意義のあるものに参加したいと思っています。今回も文乃を演じることで、光を求めている人たちの希望になってくれたらいいなと思いましたが、過酷な現実をしっかり描くということに対して身が引き締まる思いでした」

実際「脆く壊れそうな文乃を演じることは簡単じゃなかった」と北川さんは続ける。

「文乃は過去に傷ついた経験から、時が止まってしまっています。人格形成の大事な時期に、きちんと愛される経験ができなかった影響で、自分をどう大切にしていいか分からないし、娘を守りたい気持ちはあっても、どう守ればいいのかが分からない。よく虐待は連鎖していくと言われますが、その連鎖が断ち切れない状態の人物なんです。これまでに体験したことのない役でしたし、難しい役柄だと思いましたが、同じ境遇の方の手記やブログ、ドキュメンタリーなどを見ながら、気持ちをなるべく重ねて演じさせていただきました」

共演した黒島さんについて伺うと「リスペクトのひとこと」とのお答えが。

「今回の作品は、当たり前ですが、黒島さんが一番大変。自分も苦悩を抱えていながら、すべての人の状況や想いを受け止めて、どうにか助けようと走り回る真唯子先生は精神的にも体力的にも一番きつい役だと思います。しかも黒島さんも小さいお子様がいらっしゃって、それなのに感情的になることもなく、つねに気持ちをニュートラルに保っていられる姿に驚きました。器の大きさというか、感情の体幹がブレない方だなと、ただただ尊敬しています」

緊張感に包まれた現場を想像していると「そうでもなかったですよ」と笑う北川さん。

「私、いつも意外とふざけてるんですよ(笑)。重い役だからといって現場で引きずるタイプではなく、休憩中には黒島さんと子供の話をしたり、お休みの話をしたり。あまり役のことを考えずに過ごすのが好きなんです」

劇中で重要な役割を担う「手紙」という存在にちなみ、「これがあれば強くいられる」ものを伺うと。

「このお仕事ですね。この業界に身を置いて、作品作りに携われているということで自分の存在意義を感じられますし、子育てで悩んだときの励みにもなっています。落ち込んだときはどうするか?落ち込みっぱなし(笑)。まぁ、そんな日もあるよねくらいに思って、自然にあがるのを待つタイプです」

「未来の自分に手紙を書くとしたら?」と聞くと「20年後は還暦。ただ健康で過ごしていて欲しいです」というので驚いた。最後に今年40歳を迎えるとは思えないその美貌の秘密を伺うと。

「子供を産む前は整体やマッサージに行ったり、美顔器を使ったりとあれこれできたのですが、今は本当に自分にかけられる時間がないので、もう、ありのまま(笑)。でも『完璧でいなきゃ』って思わなくなったことで、気持ちはとっても楽になった気がします。最近やっていることといえば、週2回ほど40分くらい全力で走ることくらいですね。前は毎日早歩きしていたのですが、私にはこっちの方が向いているみたいです」

Profile

黒島結菜

1997年生まれ、沖縄県出身。
2013年に『ひまわり〜沖縄は忘れない あの日の空を〜』で映画初出演。『カツベン!』で第43回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。その後、NHK連続テレビ小説「ちむどんどん」ではヒロインを務めた。
主な出演作に、『シルバニアファミリー フレアからのおくりもの』、『パレード』、『鋼の錬金術師』シリーズ、『十二人の死にたい子どもたち』、『夏目アラタの結婚』、『明け方の若者たち』、『港のひかり』など。

北川景子

1986年生まれ、兵庫県出身。
2003年、ドラマ「美少女戦士セーラームーン」で女優デビュー。以降、『君の膵臓をたべたい』、『約束のネバーランド』、『パラダイス・キス』、『スマホを落としただけなのに』、『抱きしめたい―真実の物語―』、『キネマの神様』、『ラーゲリより愛を込めて』など、数々の作品で主演・ヒロインを務める。主演作『ナイトフラワー』では、第50回報知映画賞主演女優賞を受賞。
瀬々監督作品への出演は『キネマの神様』に続いて2作目。

未来

©2026 映画「未来」製作委員会
©湊かなえ/双葉社

原作/湊かなえ『未来』(双葉文庫)
監督/瀬々敬久 脚本/加藤良太
出演/黒島結菜、山﨑七海、坂東龍汰、細田佳央太、近藤華、玉置玲央、野澤しおり、吹越満、松坂桃李、北川景子
公開/5月8日(金)全国ロードショー



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この記事のライター

Poco'ce

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