【ポコチェ】"Konkatsu" Special Interview 片瀬那奈

更新日:2017年10月27日 / 公開日:2017年10月27日

婚活は、普段は関わることができない人と出会える貴重なチャンス。自分のスキルアップにもつながると思う。

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profile

1981年11月7日生まれ。98年にモデル活動を始め、99年に女優デビュー。近年は『アイアムアヒーロー』、ドラマ「ツバキ文具店〜鎌倉代書屋物語〜」などに出演。ドラマ、映画で活躍するほか、情報番組「シューイチ」のMCも務める。

恋愛には積極的!苦手な人を突然好きになることも

今回は「婚活」がテーマということで、まずはストレートに片瀬さんの恋愛観を聞いてみることに。

「私は好きになったら自分からアプローチするし、すごく分かりやすいタイプ。積極的な割に、自分が好意を持たれていることにはなかなか気付けない鈍感なところもあるので、相手に分かるようにちゃんと伝えなきゃ!と意識してしまいます。アピールしすぎて、告白する前に気持ちがバレちゃうパターンもあります。好きになるポイントは本当にバラバラで、毎回違うんです。本気で苦手だと思っていた人を突然好きになったり、一目惚れすることもあったりして。好きなタイプは、いまだに自分でもよく分かりません」

現在はドラマや映画だけでなく、情報番組のMCを務めるなど幅広いジャンルで活躍中。多忙な中、仕事と恋愛の両立に悩むこともあるのでは。

「仕事かプライベートか、どちらかに偏るのがすごくイヤな性格なんです。だから仕事を100%頑張るなら、プライベートも100%じゃないと気が済まない。どちらかを犠牲にするという考えはなくて。私の場合は、仕事が順調なときはプライベートもうまくいくという相乗効果になっています。仕事が忙しいから恋愛や結婚ができないっていう言い訳はしたくないし、これからもしません」

恋人に求める条件はお互いのために努力できること

仕事もプライベートも常にフルパワーで、第一線を走り続けている片瀬さん。30代になって、恋愛観や結婚観で変化したと感じることは?

「年齢を重ねるにつれて、細かいことは気にしなくなりました。元々相手に何かを求めるタイプではないけど、例えば好きになった人がどうしようもない人でも、お互いにちゃんと話し合ったり向上する努力ができる人ならいいのかなって。だって人は変わらないし、変えられないですから。

でも努力することはできるので、この人のためだったらやってみようっていう気持ちになれる人がいいですね。それができればもう誰でもいいや、みたいな。それは冗談ですけど(笑)。あとはお互いを愛していて、楽しければいいんじゃないかな。若いときは色々と相手に求める条件があったけど、今は最低限それさえできればいいと思っています。結構、断捨離に近い感覚です。

結婚願望というか、結婚への憧れはもちろんあります。20代の頃にすごく結婚したい時期があって、何歳くらいで結婚して子どもを産んで…とか自分なりの理想を描いていたけど、だんだんそういうことは考えなくなりました。大切なのは、自分が今充実しているかどうか。結婚や出産は結局タイミングだし、自然な流れにふわっと乗れればいいかなって」

婚活は本当の自分を知ることができる絶好の機会だと思う

婚活については、「気持ちは前向きだけど、恥ずかしくて堂々と婚活してます!とは言いにくい」というイメージを持っていたそう。ところが、映画『こいのわ 婚活クルージング』に出演したことで、そのイメージが一変したと語る。この作品は、大人たちの恋模様をユーモアたっぷりに描いた恋愛応援映画で、史上初の婚活映画としても話題を呼んでいる。

「映画の題材になった「こいのわプロジェクト」は、広島県庁が実際にやっている結婚支援プロジェクトなんです。この映画を通して、婚活が具体的にどういうものなのかを知ったのですが、率直に「私も参加したい!」と思いました。

県庁が主宰する婚活パーティーが映画のモデルになっていて、ほどよいラフさと、ちゃんと仕切ってくれるパーティー感のバランスがすごく良かった。出会いの場としては最高だと思います。大人になると職業が違う人と出会う機会はほとんどなくなってくるし、友達も限られた人としか会わなくなりますよね。婚活パーティーで出会って、恋愛や結婚まで発展するかどうかは別として、普段は関わることができない人と会話をすることは大事だし、貴重な経験だなと。自分のスキルアップにもつながると思いました。

あとは、私はこういうお仕事なので普段インタビューを受けたり、自分のことを話す機会ってすごく多いのですが、普通のお仕事をしているとそういう機会はなかなかないですよね。婚活パーティーに参加すると、自分のことを分かってもらうために色々と相手にアピールするので、自分自身で答え合わせができるというメリットもあると感じました。自分のことを話しているうちに、今の自分の気持ちや大切にしていることは何なのかを改めて確認できるんです。自分のことが良くわかるので、すごくためになります」

映画初主演となる片瀬さんが演じたのは、35歳の独身編集者・ナギ。風間杜夫さん扮する30歳年上の実業家と婚活を通して知り合うが、初対面から大げんかになってしまう。

「ナギの恋愛に鈍感なところとか、不器用なところは結構自分と似ています。客観的に見ると私ってこういう感じなんだろうなって、自分とちょっと重なりました。最初は30歳も年上の人に対して恋愛感情が生まれるのか疑問でしたが、とってもチャーミングな風間さんのおかげで、対象年齢がぐぐっと上がりましたね。この映画に出て来る大人たちは誰ひとり恋愛上手な人はいなくて、みんな不器用だけど、いくつになっても恋することって素敵だなと思わせてくれます。人間は何歳でも輝けるし、大人になっても夢や希望は持っていたいなと、すごく前向きな気持ちになれる作品です」

落ち込むことや悩みごとがあっても、大好きな仕事の現場に入ればポジティブになれるという片瀬さん。同世代の女性たちに、30代を迎えた今だからこそ伝えたいメッセージとは。

「とにかく自分を大切に!毎日を楽しんで輝いていれば、周りの人も幸せな気持ちになります。私自身、人が幸せだと自分も幸せだなと思うタイプなので。婚活にしても考え方ひとつですごく楽しめるはずなので、どんな人に出会えるかなあと気楽に参加してみるのもいいんじゃないかなと思います」

こいのわ 婚活クルージング

叩き上げの実業家・門脇誠一郎(風間杜夫)は、バツイチの65歳。第二の人生をともに歩むパートナー探しを始めるが、最初にお見合いした美人編集者・山本ナギ(片瀬那奈)と大げんかになってしまう。その後もパートナー探しを続ける誠一郎の前には、ひと癖もふた癖もある女性たちが現れる…。

監督・脚本/金子修介
出演/風間杜夫、片瀬那奈、藤田朋子、八嶋智人 他
公開/11月18日(土)より、角川シネマ新宿 他

Photo / Hirohiko Eguchi (Linx)
Text / Yukari Tanaka
Hair & Make / Shinichi Omoshita (FACCIA)
Styling / Kozue Ohnuma



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