/
モノクロ映画のお姫様が現実世界へと飛び出し青年と恋に落ちる。それはロマンティックで切ない運命の始まりだった。 『今夜ロマンス劇場で』で映画監督を夢見る青年に恋しながらも、 2人の恋を後押ししてしまう社長令嬢を演じた本田翼さんに本作の 見どころからバレンタインの思い出までを伺いました。
1992年生まれ。2006年にモデルデビュー。2012年よりドラマ、映画の活動をスタートさせる。主な作品は「アオハライド」「恋仲」「鋼の錬金術師」など。現在、Amazonプライムにて、主演の「チェイス」が配信中。
「塔子という女のコは今まで演じて来た中で一番のお嬢様。相手役の坂口くんとも『こんないいコ、今どきいないよね!』って話すほど、本当に純粋で優しい女性なんです」と話始めてくれた本田翼さん。2月10日公開の『今夜、ロマンス劇場で』で本田さんが演じるのは、社長令嬢の成瀬塔子。坂口健太郎さん演じる健司に恋しながらも、綾瀬はるかさん演じる美雪との仲を後押ししてしまう切ないお嬢様役だ。
「自分のサバサバしたところとか、カジュアルな感じを一切なくしました。私の中でお嬢様は声がきれいな女性がいいなという想いがあったので、劇中でも声の感じを変えて。綾瀬さんもお嬢様役だけど、美雪は強さを持つお嬢様なので真逆になればいいなと意識しました。塔子の自分の気持ちを抑えながらも2人の恋を応援する心の強さやまっすぐさが好きなんです。
もちろん2人に嫉妬する気持ちもあったと思うんですけど、塔子は自分なりに健司さんへの気持ちにけじめを付けて応援する側へ回る。めっちゃ偉いですよね。私だったら無理だなー。諦めることはできるけど、後押しなんてできないし、かといって相手に嫌われるようなこともしたくない。だからきっと放っておきますね。そして『私は何もできなかったけど2人は幸せになって』と心の中で応援すると思います」
作品の時代設定は娯楽がテレビへと移り、映画の観客数が激減した頃。それに合わせたクラシカルな衣装にも注目が集まっている。
「クラシカルなワンピースや大きなお帽子だったり、日傘だったり。現代劇ではなかなか着る機会がない衣装だったので、とても楽しめました。それにあの衣装だからこそ塔子のお上品なセリフがすんなりと出てきたと思うので、衣装の力は大きかったです。だってTシャツ姿ではあのお言葉使いは無理ですもの(笑)」
ストーリーは健司が忘れ去られていた映画の中にお姫様の美雪を見つけ、彼女に恋することから始まる。そこで本田さんに憧れのプリンセスや、忘れられない映画を伺うと。
「私、昔から少年マンガばかり読んでいて、プリンセスとか興味なかったんです(笑)。憧れていたのは『鋼の錬金術師』のウィンリィ! だからあの役が決まったときは本当に嬉しくて。監督が本田翼はウィンリィに似ているっておっしゃってくれましたが、私がウィンリィになりたかったから似ていったんだと思います。忘れられない映画は『劇場版ポケットモンスターミュウツーの逆襲』かな。クローン技術によって生み出されたミュウツーの話なんですけど、他のポケモン作品に比べてダントツに暗くて重いんですよ。よく子供向けの映画にしたなって、それくらい印象的でした」
今回の映画で印象的だったシーンを伺うと、モノクロの世界から飛び出して来た美雪が色に溢れた美しい世界を目にした時の映像がとても印象的と語ってくれた。
「色とりどりの花畑や蛍の光、たくさんの色が散りばめられたカラフルな世界を描いた映像美をぜひスクリーンで見て欲しいですね。この映画の見どころは色んなことが詰め込まれ過ぎていないところだと思います。最近、ハラハラ、ワクワク、ドキドキって色んなのが詰め込まれた作品が多いのかなと。それももちろん楽しいのですが。これは2人の純愛だけを丁寧に描いたシンプルな作品。
2人の絆に感動して、2人を取り囲む人たちに温かい気持ちになって。見終わったときに『いい映画を観たな』って思ってもらえる作品だと感じています。好きな人に触れたいけれど、触れたら消えてしまうという設定も想像するより映像で見た方がずっと切なく感じると思います。私なら… 考えただけで無理無理! 当たり前にできることの大切さとか、大切な人が側にいるありがたみを感じられる映画だと思うので、デートはもちろん、ご夫婦とかご家族とか大事な人と見て欲しいですね」
公開はバレンタイン直前。最後にバレンタインの思い出を伺うと。
「あんまり覚えていませんね(笑)。学生時代はたくさんチョコを用意して配ったような…。好きな人にはちょっとだけ大きいのをあげる、みたいなタイプでした。でも差がほとんどないから気付いてもらえないの(笑)。最後のバレンタインの記憶は友達とみんなでチョコケーキを作ったことかな。しっかりラッピングまでして「さぁ♪」って自分で食べちゃったんだけど(笑)。でもそれが楽しかったから、またみんなで作りたいですね」
監督/武内英樹 演出/宇山佳佑
出演/綾瀬はるか、坂口健太郎、本田翼、北村一輝、中尾明慶 他
2月10日(土)ロードショー
PHOTO/Mizuaki Wakahara(D-CORD MANAGEMENT LTD.)
STYLING/Yuri Kasahara
HAIRMAKE/Tomoe Nakayama
TEXT/Satoko Nemoto
この記事のライター
Poco'ce
19074
「ちょっと幸せ」をテーマに、グルメ・美容・健康・カルチャーなど、女性に うれしい情報満載のフリーマガジン「Poco'ce( ポコチェ)」を発行しています。価値ある良質な情報を求める世代に向けて、「美・食・遊・学」を厳選してお届けし、 東京の働く女性たちを応援しています。
エンタメの人気ランキング
新着
カテゴリ
公式アカウント