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大谷翔平が二刀流を長く続けるために…担当トレーナーのススメ「彼にとって大きな一歩になると思う(笑)」

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大谷の状態に太鼓判を押したトレーナーのアルバート氏

 ドジャースのトーマス・アルバート・ヘッドアスレチックトレーナー(47)が、1日(日本時間2日)までにスポーツ報知の単独インタビューに応じ、大谷の現状と負傷者リスト(IL)入りの裏側を明かした。ドジャース加入後の大谷のリハビリなどを担当して、誰よりもその体を熟知しているアルバート氏。今後の二刀流や、3日(同4日)の地区シリーズから幕を開けるポストシーズン(PS)へも自信をのぞかせた。(取材・構成=安藤宏太、村山みち)

 今季の大谷は故障との戦いだった。6月に左膝、7月に右上腕二頭筋の違和感を訴え、9月にはIL入り。左足を引きずるように歩くしぐさを見せたこともあった。

 「今季で最も状態が悪かった時期か…。彼がドジャースに来てからILに入ったのは初めて。おそらくその時が過去最悪の状態だったと言えるだろう」

 一部では、もう少し早く休ませた方がよかったのではないかという意見もある。アルバートトレーナーも、大谷が左膝や右上腕二頭筋の違和感を訴える前から、万全の状態でないことは気づいていた。

 「彼はすぐに(痛みや違和感を)言わないからね。自分の限界が来るまでは自分で対処し、そこから(トレーナー陣に)助けを求める。これは大抵の選手がそう。選手たちはできるだけグラウンドにいたいと思う。そしてプレーするための手助けをして欲しいと我々の所に来る。我々は彼の意見を尊重する。そしてそこから先に進めていくから」

 休むことは最終手段。どのようにしてプレーし続けるかを考えた。それは大谷もトレーナー陣も思いは一緒だった。

 「我々は、プレーできない状態の選手を出場させることは絶対にしない。だが、選手たちは何かしらの問題(痛みや違和感)を持っている。毎日プレーしていると、十分な休養は取れない。彼(大谷)はかなり強い痛みや不快感に耐えられる人。あなた方(メディアやファン)が何かの痛みがあるようだと気づいた時には、想像している以上に悪い状態の可能性が高い」

 プレーをしながら回復することを待ったが、ポストシーズンも控えた9月にIL入り。今季中の投手復帰こそ断念したが、10月の大舞台を見据えての決断だ。

 「これからいい翔平が見られることになるだろう。ケガを抱えているとは誰も気づかないくらいに。彼が活躍していくことを期待している。ポストシーズンを戦い抜くためにいい状態を維持すると思う」

 気が早いが、来季以降の二刀流に影響しないのかも気になるところだ。

 「大丈夫だと思う。このオフが彼にとってプラスになり、来季に向けてリフレッシュして準備が整うと思う。休養することは彼を助けることになる」

 ただ、トレーナーの立場として前代未聞とも言える二刀流で体に想像以上の負荷がかかっていることは悩みの種。今季の反省を踏まえ、休養をとりながらシーズンを過ごしていくプランを推している。

 「これまでもたまに休むことを勧めてきた。今季直面した体の過剰な負荷や、慢性的な問題をいくつかみたので、来年はこれまで以上に休養日を作ることを正当化できるようになると思う。ただ、世界最高の選手を休ませるのは難しい。『1日休んでくれ、今日は君は必要ない』とも言えない。だから(スタッフとして)休養を与えることを正当化するのはとても難しい」

 アルバートトレーナーも、開幕から二刀流で過ごす大谷のシーズンは初めてだった。少しずつ二刀流の難しさも理解してきた。

 「フロントも傾向を把握してルーチンが分かってきた。彼は決して休もうとしないが、登板後など、必要と思われるときは無理にでも休ませないといけない。登板日に打線に入っても、『登板翌日はかなり疲れる』という感じだった」

 大谷も32歳。トレーナーとして二刀流を長く続けるための助言はただ一つだ。

 「休養日を受け入れることが彼にとって大きな一歩になると思う(笑)。これをするだけで彼のキャリアを長くすることに間違いなく役立つだろう。彼は常にプレーしたがるけどね」

 近くで見ているからこそ、大谷に魅了され、期待も大きい。

 「最高の瞬間と言えば、翔平が投げて、打つのを見ることだ。それは本当に特別な日だ。そして優勝(ワールドシリーズ制覇)することが常に目標。それを達成できれば、1年間やってきたことが、無意味にやってきたのではないと実感できる特別な瞬間になる」

 ◆トーマス・アルバート(Thomas Albert)ドジャースのヘッドアスレチックトレーナー兼理学療法士。アイオワ州バーリントン生まれ。アイオア大でアスレチックトレーニングの学位を取得後、ATスティル大で理学療法士の博士号を取得。12年からインディアンス(現ガーディアンズ)のトレーナーとなり、16年にドジャース入り。22年からヘッドアスレチックトレーナーになった。


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