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89歳、山本學「これが最後かな…」 封印してきた関西弁の役を引き受けた理由 「最後なら、できなかったことに挑戦しよう」映画で大役好演

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映画「星の教室」の完成披露試写で舞台あいさつした山本學

 89歳のベテラン俳優・山本學が6日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われた映画「星の教室」(11月6日、中川龍太郎監督)の完成披露試写で舞台あいさつした。

 邦画界のレジェンド・角川春樹氏(84)が総監督をつとめる同作は、大阪の夜間中学に通う、さまざまな過去を持った人々の物語。山本はそこに通う一人を演じた。高齢ながらも交通整理員として働き、夜は授業を受ける姿を迫真の芝居で見せている。セリフは関西弁。そのことで山本は意外なことを明かした。

 「実は私、大阪生まれなんです。5歳まで大阪で東京に出てくると、大阪弁だったのでいじめられた。大阪弁は3か月で直りました」。そんなトラウマと中途半端な関西弁を発してはならない思いから、「関西弁の役は全部断ってきた。1本だけ医者の緒方洪庵を大阪出身とは知らずに受け、否応なくやりましたが」。「いい役だな」と思う役も結構あったそうだが、断り続けた。

 今作のオファーも、最初は断った。しかし、気持ちが変わる。「僕も、もう75年くらい役者を続けてきたが、これが最後かな、と。もし最後だったら、できなかったことに挑戦しよう、と。でも大変でした」そう言って苦笑した。

 撮影に入る前、実際に荒川区の夜間中学まで見学に行ったという。教室の黒板に「生きることは学ぶこと」と書かれた文字が目に飛び込んできた。「生きることは学ぶこと、学ぶことは生きること。かみしめてください」と客席に向かって語気を強めた。山本は2022年に軽度認知障害の診断を受け、2025年に公表。この日の受け答えは誰よりも理路整然としており、集まった人々を自分の言葉で圧倒していた。


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