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スポーツ報知では、10日からスタートする日本テレビ系連続ドラマ「俺たちの箱根駅伝」(土曜・後9時、大泉洋主演)を2回にわたり特集する。第1回は、プロデューサー3人へのインタビュー。池井戸潤氏の人気小説をドラマ化するために越えた2つの“難所”や、物語の両軸となる「駅伝中継を担うテレビ局」「駅伝に挑む学生ランナー」パートのそれぞれの見どころを聞いた。(奥津 友希乃)
本作のプロデューサーを務める小田玲奈氏、藤澤季世子氏、大井章生氏は、かねて「映像化困難」と言われた本作の制作経緯と難題を明かした。
第一の難関は、ドラマ化の権利獲得。箱根駅伝は同局の看板中継番組とはいえ、「半沢直樹」など人気作で知られる池井戸氏の原作だけに、他局や映画会社も映像化に名乗りを上げる争奪戦だった。藤澤氏は「2022年から局をあげ(ドラマ化)挑戦への熱意をお伝えし、最終的に池井戸先生から(87年から)生中継を担う我々に託していただいた」と構想から4年かけて制作にこぎ着けた。
ドラマ化には池井戸氏から“注文”があった。小田氏は「テレビ局編に重心を置いて再構築することが条件でした。原作で描かれているランナー編の重厚な人間ドラマに匹敵する、テレビ局パートを作らなければいけない。『とんでもない挑戦状を受け取った』と武者震いしました」。
アナウンサーや箱根中継スタッフら実戦を知る局員への取材を重ねた。地の利を生かして盛り込んだディテールの数々は、池井戸氏からも好評を得たという。「実際の移動中継車や電波受信の機械なども登場します」(大井氏)と細部のリアリティーにもこだわりをみせた。一方で、全局員に共通する「(テレビ中継の基本は)選手ファースト」の精神は引き継ぎ、大泉らのセリフに反映させた。
第二の難関が、全10区217・1キロに及ぶ駅伝ルートの再現。箱根の一部ルートで撮影を行ったものの、都心の幹線道路で一日がかりの撮影は不可能のため、関東近郊以外でも岡山、広島、愛知、静岡県が撮影に協力。計1万人以上のエキストラも参加した。藤澤氏は「前代未聞の大規模な撮影が数え切れない方々の熱意で実現しました。VFX(視覚効果)も使いながら都会のルートも再現しています」と自信を見せる。
難題を乗り越えた本作の主軸で「大日テレビ編」の見どころを、大井氏は「駅伝に詳しくない方も楽しめる人間模様が描かれている」と語れば、藤澤氏も「池井戸先生作品らしい不条理に立ち向かい信念を貫く会社員の姿が、大泉さん中心に胸打たれるお芝居で表現されている」と予告する。
学生ランナー役の奮闘も必見。オファーに加え、200人規模のオーディションを経て精鋭が集結し「体脂肪率7%」を目標値とした体作りや、走りのフォーム矯正を敢行した。陸上競技指導監修を務め、神奈川大の前駅伝監督でもある大後栄治氏が「本物のランナーレベル」と太鼓判を押す仕上がりが、映像に臨場感を与えている。
箱根駅伝の「走る者」と「伝える者」の情熱と執念が、視聴者の心を揺さぶること間違いなしだ。
〇…藤澤Pは、推しキャラに大泉演じる徳重を挙げ「大泉さんは誠実さやリーダーシップなど主人公が持っていると嬉しい要素を持っている方。アドリブで作品に面白さも足してくださっている」。小田Pは、山田杏奈演じるADが推しといい「駅伝をよく知らない視聴者の方も親しみを持てるキャラクターで彼女の成長も必見」。大井Pは「技術者の熱い思いも描かれるので河内大和さん演じる技術チーフも注目です」と語った。
◆あらすじ 大日テレビスポーツ局の徳重(大泉)は、視聴率重視の編成局長(高橋克典)からタレント(生瀬勝久)を起用した「駅伝中継のバラエティー化」を求められ、反発する。一方、古豪・明誠学院大は予選会に挑むも、4年生エース(小林虎之介)の前に“箱根駅伝の魔物”が立ちはだかる。そんな中、かつてエースとして活躍した甲斐(山下智久)が指導者として同大に舞い戻る―。
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スポーツ報知
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