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ドジャースは、リーグ優勝決定シリーズでブルワーズに0勝4敗で敗れて終戦した。ナ・リーグ球団では史上初となるワールドシリーズ3連覇を逸した要因を全3回連載「ドジャースの綻び」で分析する。初回は大谷翔平投手(32)、山本由伸投手(28)を中心にスター選手をそろえて30球団屈指の戦力を有したからこそのジレンマに迫った。
ブルワーズとのリーグ優勝決定シリーズ第2戦に敗れ、連敗した試合後だった。一部米メディアが大谷がスタメン落ちする可能性をロバーツ監督が示唆したと報じた。「(本人と)話し合いをするつもりだ」というコメントを紹介した。
第2戦終了時点で、大谷はポストシーズン(PS)6試合、20打数3安打の打率1割5分。長打も打点もなく、コンディションが100%でないことは指揮官も繰り返してきた。そんな状況で出たスタメン落ち報道は、全米で議論の的となり、試合の空き日となった13日(日本時間14日)の会見ではブルワーズのマーフィー監督らまで大谷の出場に関する質問が飛んだ。
結果的に大谷は第3戦以降も出場。第4戦には本塁打も放った。ロバーツ監督は第2戦後に大谷と話し合いをしたことを認め「いい議論ができた」と明かしていた。NPBでは監督の一声で先発メンバーを代えることは多々あるが、MLBではそうはいかない事情もある。チームの顔でもある大谷の出場の可否は、トレーナー陣、GMらフロント組、経営陣など多くの意向を考慮する必要があった。
それは大谷に限ったことではない。米サイト「ファングラフス」によれば、ド軍の26年総年俸予測はメジャートップの4億1200万ドル(約648億4880万円)というスター軍団。選手の“格”を考慮して動きが取りづらい側面もあった。調子のいい選手を優先させて起用したい短期決戦のPSだが、打者陣で言えば、打順をいじるのが精いっぱいで先発のメンバーは顔触れは変わらず。ベッツ、フリーマン、タッカー、T・ヘルナンデスの長打に期待するばかりで小技や足を絡めることはできなかった。
投手陣も24、25年サイ・ヤング賞のスクバルを筆頭に、山本、スネル、グラスノーら先発陣が充実。それぞれ十分な実績を誇るが、その起用も“信頼”を優先。3連敗で後がなくなった第4戦にスクバル、山本をスクランブル投入する選択肢は持てなかった。ブルワーズは対照的で、4戦で5盗塁。第2戦で4番バウアーズが12球、第3戦でも11球粘る場面もあるなど、個々の意識も高く、いやらしい攻撃を徹底した。
ド軍も24年のPSでは、救援陣が好調だったことから先発は山本、フラーティー、ビューラーの3人だけで、ブルペンデーなど救援陣をフル回転させた。昨季は状態の上がらなかった左翼手のコンフォートをPSでは諦め、不安定だった救援は朗希が入って大車輪の活躍を見せた。しかし、円熟期のスター選手がそろった今季は、そんな柔軟性を見せる余地がなかった。一方で、勝負所で起爆剤となるような選手がいなかったのも実情だった。(MLB取材班)
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スポーツ報知
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