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倉本聰さん「お別れの会」 竹下景子7年ぶりの富良野「ここに来れば先生の息遣いを感じられる」これからも「北の国から」は続く

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倉本さんの「お別れの会」には3枚の遺影が飾られた(カメラ・堀北 禎仁)

 大ヒットドラマ「北の国から」などを手がけ、9月18日に多臓器不全のため91歳で死去した脚本家・倉本聰(くらもと・そう、本名・山谷馨=やまや・かおる)さんの「お別れの会」が3日、倉本さんが拠点とした北海道・富良野市の富良野演劇工場で営まれた。同作のメインキャストだった俳優・岩城滉一(75)、女優・竹下景子(73)をはじめ約3000人が参列し、花を手向けた。

 富良野を愛した倉本さんらしい、温かな空間が演出された。式典や弔辞はなく、祭壇には白を基調にした1000本の花。その上方には、2012年に自宅隣のアトリエで撮影された写真を中心に笑顔あふれる3枚の遺影が飾られた。

 1981年の放送開始から21年間もシリーズが続いた“北の国からファミリー”で、真っ先に駆けつけたのは岩城だった。同作では、主人公・黒板五郎(田中邦衛)らと家族ぐるみの付き合いをする“草太兄ちゃん”こと北村草太役で人気に。コロナ禍以降は再会がかなわなかった倉本さんを「恩師です。特別な人。先生がいなかったら今、僕はここにいない」と神妙に語った。

 かつてキャスト陣が倉本さん宅に集まった思い出を披露。「宴もたけなわの時に、ちい兄(地井武男)と(田中)邦さんが俺をつつくんで『先生、そろそろ引き揚げます』と言うと『バカヤロー!』と怒鳴られた。さみしがり屋な人でした」と、お酒好きだった姿を懐かしんだ。「僕も随分悪いことをしてきたけど、先生だけは味方してくれた」と感謝。「お前はバカだな」という愛ある一言が今でも心に残っているという。

 同作で五郎の義理の妹の“雪子おばさん”を演じた竹下は、長男で俳優の関口まなと(40)を伴って参列。涙を流して献花し、目を真っ赤にして「信じられない。ロケでも迷っていると声をかけてくれた。全てにおいて大きな大きな先生でした」としのんだ。倉本さんが主宰した「富良野自然塾」のインストラクターでもあり、「役者として自分に厳しくしていくことが大事だと教わった」と目線を上に向けた。

 今年はドラマ開始から45年の節目。竹下は7年ぶりの富良野に「ここに来れば先生の息遣いを感じられる」と縁を大切にする。この日は蛍役だった中嶋朋子(55)も、スタッフとして運営にあたった。

 市内のロケ地では今でも補修や復元の取り組みが続く。倉本さんの富良野移住から50年となる来年以降も、「北の国から」の物語はきっと紡がれていく。(堀北 禎仁)


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