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創立1919年の地下足袋メーカーの丸五は同社の人気商品「tabiRela(たびりら)」のアッパーに回収デニムプロジェクト『FUKKOKU』の再生デニムを使用したサスティナブルなモデルを直営店限定にて販売を開始した。
同社は、「ITONAMI」が行っているデニム回収プロジェクトに賛同し、SDGs活動の一環として、自社で不要となったデニムを集めることで、参加。再生されたアップサイクルデニムを使用した商品を開発した。
アッパーに再生デニムを使用、きれいなスティールブルーの「tabiRela ITONAMI DENIME」9,900円(税込)は、歩きやすく足の健康に良い足袋型シューズだ。
インソールに綿100%の刺し子を使用しているので、素足で履いても気持ちがいい。重ねて折りたためば厚さは6cm程度になるので、持ち運びもラクラク。旅先のセカンドシューズとしてもお勧めだ。
同商品は、倉敷の自社工場にて生産された「made in KURASHIKI」。サイズ展開は、0.5cm刻みで、22.0~26.0cmで数量限定での販売となる。
「FUKKOKU」は岡山県のデニムメーカー「ITONAMI」が始めた再生デニムプロジェクト。もう不要となったデニム製品を回収、糸の状態に戻し、新たなデニム生地として織り上げる取り組みだ。
プロジェクト開始当初、目標にしていた回収するデニムの数は1,000本だったが、日本全国の共感を得て最終的に4,000本のデニムが集まったとのこと。様々な種類、混率のデニムが集まったので、生地にする前の仕分け作業がとにかく大変だったそうだ。
その後デニムを粉砕して綿状に「反毛」させていく。
同プロジェクトに共感して、紡績を担当したのは130年に渡り糸づくりを続けてきた倉敷紡績だ。
「反毛」とは、繊維製品を、針状の機具で織りを崩すことによって毛羽立たせ、もとの綿または毛状の単繊維に戻すこと。
「反毛」し、同じく綿状のオーガニックデニムと「混綿」を行っていく。一度太いひも状のスライバー状にし、いくつかの工程を経て1本の糸へと仕上げていく。
染められていない晒の横糸にもオーガニックコットンを使用しているので、コシがありながらも肌当たりが良いい素朴な風合いの生地に仕上がった。
今まで見たことがない美しいグレーがかったインディゴブルーの風合いは、毎年回収されるデニムの色合いによって微妙に変わる。今回の色味は今年だけだ。
大量廃棄問題といったアパレル業界の課題に対する「ITONAMI」たちの問題意識がある中で、「捨てるのではなく、次のものづくりに託す」という新しい選択肢が生まれ、一つの新しい製品となった。
再生デニムを使用したサスティナブルな足袋型シューズである、「tabiRela ITONAMI DENIME」を試してみては。
丸五オンラインストア:https://marugo-online.jp/shop/default.aspx
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