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私が「おしゃれ迷子」になったのは43歳のときです。仕事環境が変わったとき、あらためて自分のワードローブを見てみたら、なんか違うと思って断捨離を決行。すると、シンプル&ベーシックすぎるものしか残らず、無難な人になってしまいました。
43歳ってどういう服を着ていたらフツウなんだろう。どういう服を着ていたら痛くないんだろう。そう思って40代向けのファッション誌を見てみたのですが、どうもピンとこなかったのです。
結論からいうと、私がおしゃれ迷子を卒業したのは「テンションが高まる服」との出会いでした。「40代のフツウ」とか「他人からの目線」ではなく、「自分視点」を重視したのです。
パーソナルカラー診断もやってみました。私はイエローベースのオータム。
骨格診断もやってみました。私は骨格ストレート。
これらはとても参考になったと思っていますが、私にとっては2番目の選択基準として、です。
1番目の選択基準は、あくまでもテンションが高まるかどうか。そのうえで、色選びで迷ったときや、ちょとしたデザインの違いで迷ったときに取り入れることにしています。
テンションが高まる服に出会うには、個人的にはウィンドーショッピングがおすすめです。しかも、いままであまり自分が見ていなかったショップをのぞいてみること。
すぐには出会えないかもしれませんが、それは焦らずに。
私がテンションが高まった服に出会ったのは、台湾でカフェを探しているときにたまたま通りかかったアパレルショップでした。むしろ服を探していないのに偶然、出会ってしまったんですよね。そのときのエピソードはコチラです。
一度、自分の「テンションが高まる服」のセンサーが働くようになると、だんだん敏感になっていく気がします。
次に私のテンションが高まったのは、赤いスカートでした。丸の内を歩いていたとき、ショップのウィンドウに飾られていた赤いスカートに目を奪われたのです。
それまで、黒・白・グレー・カーキ・ブルーといった寒色ベースの服しか着ていなかった私としては、ものすごい冒険でした。実は、子供の頃から赤やピンクといった暖色系≒女性らしい色は避けてきたのです。
服はもちろん小物やルームウェア、寝具やインテリアに至るまで、私はブルーやグリーンといった寒色系≒ボーイッシュな色がメイン。ときどきイエローに手を出すくらいでした。
「赤やピンクは、私のキャラじゃない」
子供の頃からずっとそう思っていた、いや、そう思い込んでいたのです。
自分の気持ちに素直になろう。思い込みを捨てよう。そう思って赤いスカートを試着してみました。そして買うことに決めたのがこちらの赤スカートです。
実際に着てみたら、赤という色もなんかいいな、着るとテンション上がるなと思ったのです。

赤という色が自分のテンションをあげるのかもしれない。赤いスカートを買ったことをきっかけに、少しずつ赤のアイテムを買うようになりました。赤ニット、赤ワンピースも買いました。
たとえばコチラの赤いパンプス。モノトーンコーデの差し色として、足元だけ赤を取り入れてみたり。

赤いピアスもお気に入りのアイテムです。しかも遊びゴコロのあるリップマークのデザイン!
ニューヨークのメトロポリタン美術館で見つけてひとめ惚れしました。ワントーンコーデにあえてのハズしで使ったりしています。
赤は私のキャラじゃないという長年思い込みを捨てたら、赤いアイテムが素直に好きになったんです。
「私は〇〇なキャラじゃない」。そんな風に思っていることはありませんか?
テンションが高まることに素直になって、長年の思い込みを捨ててみる。おしゃれ迷子を脱するには、これも大事なことだと思いました。
私にとっては「赤」がひとつのきっかけでした。それ以来、〇〇なキャラじゃないとか、年齢的に痛いかなとかは考えず、自分がキュンとしたらまずは挑戦するようにしています。
もちろん、挑戦してみたけどアレなんかしっくりこなかった……ということもありますけどね!
この記事のライター
OTONA SALONE|オトナサローネ
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