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私は整理収納アドバイザーとしてたくさんのご自宅にご訪問し、片づけや収納の悩みを解決しています。皆さんそれぞれ工夫して、片付け・収納をしていてもすぐに散らかってしまい、思うようにスッキリできずに悩んでいらっしゃいます。今回は、片づけがうまくいかずに悩んでいる人たちがやってしまいがちなNG収納事例を、お客様事例を交えてご紹介します。
これは、収納に興味がある人に多いのですが、インスタや雑誌などをみて、細かくキレイに分類された収納事例をみて、「素敵!真似してみよう!」と思う事があると思います。
この場合、きれいに収納ができている人達はきっとモノが整理されていて少ないのです。
モノの量が多いまま、細かい分類の収納にしてしまうと、結局全てが入りきらなかったり、仕切りにモノの形が合わずに入らなかったり、という結果になってしまします。
上の画像は、電池のサイズに細かく分かれた専用のケースを買ってみたものの、結局ストック電池の数と合わずにスペースが足りなくなった事例です。
先日も、細かい引き出しに1つ1つサングラスを入れたいと思ってサングラス専用の細かい引き出しケースを購入したのに大きめサングラスだと入らない、と結局出しっぱなしになって、引き出しは活用できていない、というお客様がいました。
細かく分けすぎ収納は、非常に収納に興味があり、モノの整理ができている人でないと長続きはしません。
また、ママだけが収納に興味があって細かく分類する収納にしてしまい、子どもやご家族がやってくれない、という事態にもなりがちです。
先ほどの細かく分けすぎ収納とも似ているのですが、出し入れが面倒な収納をしている人も多いです。
収納を開けて、フタを開けて、その中にジップロックで分類されているような収納だと出し入れするのがとても面倒になってしまいます。
また、収納にこだわりすぎると収納の中までさらに見えなくするという二重収納になってしまう人も多いです。
もちろん見た目のキレイさや統一感は大事ですが、出し入れのしやすさも考えてみてくださいね。
人は、取り出すときはそのモノを必要としているので、多少面倒でも取り出すことはしますが、しまう時は面倒な収納ですと出しっぱなしになってしまう事が多いです。
結果的にお家の中に出しっぱなしのモノがあふれ、どこに何があるかわからないということになってしまします。
空き箱を利用した収納は、お金もかからないし、一見、合理的な方法かと思いますよね。
ただ、やはり収納グッズに比べ、取り出しにくかったり、形が揃わなかったり、ありあわせで使っていると、収納スペースをうまく活用できなくなってしまいます。
また、紙製の箱は、洗うこともできないですし、拭くこともできません。
徐々に湿気や汚れが染みこんでくるので、衛生的にもよくないです。
さらに、お伝えしたいのは、「空き箱を収納にしよう!」と思いはじめると、いろいろな箱を常に取っておきたくなる、ということもよくあります。
結果的に、自宅内に物が増えてきて悪循環です。
これをやってしまうと、一気に物置部屋に近づくと思ってください。そもそも、扉前にモノを置くと、扉を開けるのが相当面倒になってきます。
だんだんと、収納内は数年間開けたことがない、すでに何が入っているかわからない、ということになりかねません。
例えば、クローゼットの扉前にモノが置かれて、クローゼット内には普段着る服が全く入っていない方も多いです。
クローゼットの中は全く着ていない数年前の服や、冠婚葬祭の服などが入っていて、普段着る服はというとソファーの上に山積みになったり、窓枠にぎっしり掛けたり、クローゼットが足りないからと、さらに収納家具を買い足したりされます。
まずは、収納を開け閉めしやすい状態にして、中のモノと向き合うことが大切です。
今回は、片づけに悩む人によくある事例をご紹介しましたが、全てが間違いだとは言いません。
ただ、良かれと思ってやっている収納も続かないのであれば違う方法を検討してみると良いと思います。
家族みんなが出し入れしやすく、わかりやすい収納を心がけていただくと整った状態をキープしやすいですよ。
この記事のライター
片づけ・収納の専門家【保有資格】整理収納アドバイザー...
鈴木久美子
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整理収納アドバイザー1級、住宅収納スペシャリスト、クリンネスト1級の資格を保有。片づけ、収納、暮らしを整える専門家として活動中。収納・片づけに悩む個人宅に訪問する『整理収納サポート』は500回以上。オンライン(ZOOM)を活用した『整理収納レッスン』も全国から依頼を受ける。YouTubeやInstagramでは暮らしに役立つ情報を発信中。小学生2人の母親。3LDKのコンパクトなマンションに暮らす。
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